風の吹くままに

昨年2月半に家内が胃癌で他界し間もなく一年が過ぎようとしています。
記憶の中にある思い出を書きしるしていきます。

記憶の中に17

2009-03-27 09:22:07 | 胃癌
病室では、家内が待っていた。
どんな風に話したか今となっては
良く思い出せないが
ベッドの横の椅子に座って話をした。

今は家に帰っても寒いし、
自分で身の回りの事をするのも大変だ。
何時まで生きて居られるのかは
今は何とも言えないと言われた。
病院でも一生懸命良く成るように
皆で世話をしてくれているのだから
病院で頑張って治療をしよう。

こんなふうに話したと思う。

何度か質問されたが
それ以上の事は今は言えないと言われた。
と話すしか無かった。

それで納得はしなかったのだろうと思うが
ある程度の病状に対する自覚は有ったのだろう
それ以上は反論しなかった。

24日のクリスマスイブにサンタの載ったショートケーキを
買い求めて病院へ持って行った。
味気ない病院暮らしの慰めに成っただろうか?

12月28日から正月の4日まで
私が病院で付添をする事にして
穴の谷霊水を20L汲んで
病室へ持ち込んだ。
この頃は藁にも縋る思いだった。


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