風の吹くままに

昨年2月半に家内が胃癌で他界し間もなく一年が過ぎようとしています。
記憶の中にある思い出を書きしるしていきます。

記憶の中に19

2009-04-03 13:53:21 | 胃癌
正月の三が日が過ぎて
見舞客も減ったが、疲れ体力も消耗し
病気は更に進行したのだろう
歩いてたのが、歩かなくなり
悲しいかなトイレへは行けなく成って
おむつをするようになった。
ベッドで半身は起こせるので
歯磨きなどは、なるべく起こしてさせた。

朝、目覚めるとタオルを熱いお湯で温めて
顔を拭いてやり、何度も温めては身体や指先も拭いてやる
足の先が冷たく靴下だと足首のゴムで
締め付けられ痛いというので
山用のテントシューズ(羽毛)を履かせた。
これは、締め付けも殆ど無く
暖かく眠れると好評だった。

抗がん剤は入院した頃から止めていたので少しずつ
髪の毛が生えて来たが毛糸のぼうしを被っており
知人が代わりの色違いなどを作ってくれた。

食事は一日で健康な人の三分の一程度しか食べないが
それでも便の出が悪いので
二人掛かりでお尻からチューブを入れ
お腹をマッサージしながらガスと便を
押し出していたが何処にこんな水分と便の量が
有るのかと思うくらいに出たが
される側は、お腹は楽に成るようだが
見ていても体力の消耗は解り
終わると、ぐったりとして一時間程眠っていた。


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