風の吹くままに

昨年2月半に家内が胃癌で他界し間もなく一年が過ぎようとしています。
記憶の中にある思い出を書きしるしていきます。

記憶の中に7

2009-01-18 22:59:11 | 胃癌
最初の旅行以来
少しづつ気持にも余裕が出来てきた様で
好きな様にすれば良いさ、と言ったので
旅行にチョクチョク出掛ける様に成ったが
それで良いのかな~との思いが私の中には
有ったがそれを口に出しては言えなかった。

夏には、私と北北海道の利尻、礼文へツアーで出掛けた。
3泊4日は、身体にもかなりの負担だったろう。
だが、生き急ぐ様に出掛けていた。

秋に家族で昼神温泉へ松茸のコース料理を
楽しみに一泊で出掛けた。
家内は家族で出掛けられる事が
とても嬉しそうで、子供たちも
家内の身体を気遣いながらであったが
楽しんでいる様であった。

11月も終わりに近い頃
16年一緒に暮らした猫の動きが悪く成りだして
医者へ連れて行ったが回復はせず
12月早々に老衰で他界した。
一番可愛がって呉れた家内が
動ける内に面倒を見て貰いたかったかのような最後だった。

そして、家内の定期検診では、遂に再発と宣言をされて
抗がん剤の点滴治療をする事となった。

結果は、頭髪が抜けだし、
顔色もやや黒い色に成りだして
かつらや化粧品を変えたようだった。
一旦は、体重も36kgまで回復していたが
一気に32kgまで痩せてしまった。
まるで、骨の上に皮膚だけを張り付けた様だった。