風の吹くままに

昨年2月半に家内が胃癌で他界し間もなく一年が過ぎようとしています。
記憶の中にある思い出を書きしるしていきます。

記憶の中に2

2008-12-30 22:09:28 | 胃癌
我が家の家族は私と家内、娘と息子だ。
子供二人は東京で仕事をしている。
それと私の母は父が他界して間もなく
認知症で施設でお世話になっている。

家に帰ると、既に開き直った様で
泣きはしなかった。

そもそもの発端と言うのだろうか?
普段は何かの折に大好きなショートケーキを
二つ食べたのだが、一つしか食べれなくなって
それが二度続いたので、おかしいと?思って
検査を受ける心算になったのだが
私は、初めから胃カメラで検査をする様にと
言ったのだがバリュームの透視を選んでしまったのだ。
検査を受け結果が出るまで約3週間、
それから、胃カメラの申込をして検査まで
また、3週間が過ぎてしまった。

翌日、病院へ行って話を聞いたが
ショックで半分程度の理解しか出来なかった。

スキルス性胃癌、それも末期だと宣言され
胃を全部摘出し、その後、出来る限りの
抗がん剤治療をするが・・・
年明け早々に入院、検査、手術をするとの決定であった。
二人で言葉も少なく帰宅をした。

そして、翌29日に子供達が帰郷し
夕食後、本人の口から病名と手術の話をした。

記憶の中に

2008-12-29 20:49:57 | 胃癌
歳も押し詰まった2005年12月27日、
仕事収めの前日のお昼少し前に携帯が鳴った。
携帯画面の表示で家内からの電話だった。
今日は先日受けた精密検査の結果を
病院へ聞きに行っていた。

おとうさん、と泣きながら、癌だと言われた、
とそこで一しきり泣いてから
明日、今後の方針を説明するので二人で病院へ
来るようにと言われたと泣きじゃくった。

そうなのだ、少し前からお腹の具合が好くない様で
検査を受けその結果、要検査と成り
その後、胃カメラで検査を受けたのだ
病状を説明すると言われたのでは無い。
今後の方針の説明なのだ。
目の前が真っ暗に成った。
家内はどんな思いでそれを聞き伝える為に
電話をしたのだろうかと考えると、堪らなかった。

明日は仕事収めだが休暇を取った。