にと&兎兎

いつも私の心を笑顔にしてくれた兎兎は13歳でお月さんに旅立った。兎兎を撫でた温もりはまだ私の手の平にある。

「兎兎12才を振り返って・・・・(補足文)」

2012-11-18 | 2009年兎兎12才

この年は、兎兎にとって最大の試練の年だった。眼球は揺れ動き、クルクルと旋回をし続け、全く普通に歩けない、止まっている事さえ困難、そんな過酷な病気にかかってしまった。さぞかし兎兎は辛くて苦しかっただろう。そんな兎兎の気持ちを考えると、胸が張り裂けんばかりに痛む。私がそんな病気に罹ったら耐えられないだろう。それなのに、兎兎は頑張って頑張って頑張り抜いたのだ。兎兎は本当に強く賢明で立派だった。

大病によって兎兎の筋力の衰えは加速し、足腰はかなり弱ってしまい、横倒しになると自力では起きられなくなった。一日中ほとんど寝ていた。やつれた感じはあったが、時折見せる兎兎の強気な表情と、悪戯っぽく無邪気な顔つきは、私をほっとさせた。睾丸腫瘍の薬である漢方薬“花びら茸”を毎日飲ませていたが、大病によって睾丸腫瘍は数ミリ大きくなってしまった。だが、悪性にはならなかった。白内障は相変わらずで、見えているんじゃないかと思えるほど、不自由なく普通に生活していた。食事は年を取るごとに細くなっていたが、大病してからはぐっと食が細くなり、大病前の食事量からすこぶる落ち、高齢のためか、食欲は戻ることはなく、そのまま食は細く細くなっていき、食事の量は減っていった。だから、より一層、体力は奪われ、抵抗力が奪われ、肺炎にちょくちょく罹った。高齢も加わって、その日その日で体調がすごく変わった。人間のように「ここが痛い」とか「ああしてくれ。こうしてくれ」と言ってくれたら処置もスムーズにできるのに、と思ったことは計り知れない。10年以上一緒にいたのに、気付けない事や分かっているつもりで分かっていない事が沢山あった。だから兎兎は私よりもずっとずっと知恵を発揮して自ら頑張っていた。

※ デジカメ&ケータイで撮影。


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