建築家のブログ 西尾善博 【 多治見 土岐 瑞浪 恵那 可児 版】

瑞浪の設計事務所。近代建築を研究。シンプルで、温かく、しっかりした設計を心がけています。

お寺の屋根瓦

2012-02-11 08:41:14 | 建築に関するコラム
地震からみですが、
日本の大きなお寺の屋根。たいていは瓦で葺いてあります。住宅用と比べ大きな瓦で葺き方も違います。重厚な構造になっていて大変どっしりとしています。そして大規模なものは勾配が非常に急になっています。


(唐招提寺 参考)

ただし、屋根が重いということは地震には不利な条件です。しかしこういう大きなお寺は屋根を急勾配にすることで、大きな地震があったときには瓦がパラパラと先に落ち、屋根が軽くして建物の倒壊を防ぎ、中にある仏様を守るという説があります。
「なるほど。」と思うわけですが、しかし建築家としては瓦が落ちた時点で「建物の一部が壊れた」と考えるわけ、お寺ならではの美談かなと思っています。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿