No. 1203 コロナ患者受け入れを迫る(『朝日』1月16日)
コロナ重症者は24時間体制で看護が必要だ。小規模医療機関ではスタッフ不足で受け容れはまず不可能だろう。ベッドが少なくとも数百床規模の病院でないと受け容れる余裕は無いだろう。然し、私立病院は基本的には私企業であり、経営が成り立たなくなる様な医療サービスは出来ない。有り体に言って、儲かるならコロナ患者を受け容れることに吝かではないだろう。充分な財政的支援が無い限り、現状のままでの受け容れは考えられないだろう。
現政権はコロナ病床増勧告を拒否したり、入院措置に従わない場合には何らかの罰則を考えているようだが、私企業や個人を国家が罰則を背景に国家の意思に従わせようとするのは嘗ての日本の遣り方を彷彿とさせるもので、極めて危険なものと言えよう。官邸が官僚を意のままに従わせるのと同じように民間を扱うのは許されるものではない。
私立の医療機関がコロナに充分に立ち向かえるような支援を行なった後に罰則を用意するのなら順当と言えるが、罰則が先行するのは本末転倒、順序が逆だ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます