秋のある日 突然 彼女が怒った
朗らかな彼女が いつも突然怒り出す
なぜだか僕にはわからない 今日は
僕がファイルして大事にしてた彼女の絵を
彼女が破って捨てた
「くだらない 生活や家事のほうがずっと力がいるもの」
ごめんね 僕は美術や芸術に憧れていて
彼女の才能に敬服してたんだよ
ずっと敬愛していたんだよ
僕との生活のために 才能が台無しだと 僕のせいだと思っていたんだよ
違ったんだね
「絵だったら いつでも描けるもの このブレスレットだってそうよ」
彼女は自作のブレスレットも 捨てた
ごめんね 僕は美術や芸術に憧れていて
彼女の才能に嫉妬さえしていたんだよ
ずっと敬愛していながら
僕との生活のために 才能がもったいないと 僕のせいだと思っていたんだよ
勘違いだったんだね
自分が小さく思える それしかわからないけど
彼女のこと 愛してるんだ
ごめんね…