満開の桜並木の下を
あなたが一人で歩いている
通い慣れたいつもの道 交差点
あなたが ふと振り返る
これが最後の日になると
あなたはわたしに 一瞬 口づけた
手をつなぐこともできないままの
最初で最後の口づけ
別れ際 駅のホームで手を振って
見送るつもりが 追いかけた
卒業
さよなら きっと恋だった
気軽な優しさが あなただった
卒業
さよなら ずっと恋だった
気さくな笑顔のあなただった
もう2度と逢えないこと わかっているから
この春に そっと さよなら
口づけなんて いらなかったの
手をつないで歩けたなら
幸せな瞬間だった
忘れない いまのまま このままでいいから
いまはただ 泣かせて…