やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

あのころのシーン

2022-03-16 15:33:42 | ポエム
最初 驚いたのは あなたからのアプローチ
まさか 僕のこと 知っていたとは思わずに

待ち人来たる あなたが大事にしていたおみくじ
それは 僕のことだと 見せられてすぐにわかった

許された愛は 恋しかった季節も懐かしく
許された恋は 風の強く吹く丘の上で
抱き合って うつむいて はじめて知り合ったの

抱き合うたびに 加速する慕情は
抱き合うごとに 夢に見た理想の女性(ひと)は
きっと あなただと 知っていたのに

どうして あなたには大切な人がいて
どうして あなたには切れない人がいて
僕との 別れを 選んだの

あれほど 愛することはないと 知っていたから
ひとりの夜が来るたび あなたを想い出していた

きっと あなただと 知っていたのに

もう 本気で 誰かを愛することはないと 知っていたから
ひとりの夜が来るたび あのころのシーンを想い浮かべていた

ずっと あなただと 知っていたのに



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自分の保護者は自分

2022-03-16 12:16:11 | ポエム
 超々高齢化社会を迎えて何年経つでしょうか。
 わたしも主人も50代になり、子どももいませんし、先日ポストに入っていた有料老人ホームのパンフレットをふたりで見ました。
 結婚した当初から、「いつかふたりで老人ホームだね」と、老人ホームの歌を作ってふたりで歌っていました。子どもがいませんから、ボケ出す前に自分たちから夫婦で老人ホーム入居希望の署名をするつもりでいます。
 老いていくことが不安、死ぬのが怖い、そんな思いはだれにでもあると思います。定年後から老後へと時間はいくらかあると思います。毎日同じ暗い考えになって、結局、考えてもムダなんですよね。主人も定年後は趣味を考えているようで、わたしもなにか暇つぶしにいろいろな方のブログをたくさん読んだり、ほかにも趣味を見つけられたらと思っています。
 わたしの詩のブログは、主婦の趣味として、詩ですので10分くらいで書けるのがよくて、小説だと毎日時間がかかりますものね、なので詩にしたのですが、読む方の楽しい暇つぶしになれば、という気持ちで書いています。いまは料理もできていますが、だんだん日に日に家事も時間がかかるようになると聞いています。高齢の親や親戚、知り合い、近所の方から、年を取るとなにかと困難だとも聞いています。
 わたしは一人っ子なこともあるのか、自分の保護者は自分、でやっています。足腰の立つうちは家事を、と思っていましたが、主人がいくつか年上ですので、後期高齢者になる前に有料老人ホームに入ることになるかもしれません。ボケる前に入れば、同じような仲間に老人ホームで出会えるかな、などと考えています。
 老いていくのが不安、死ぬのが怖い、それはだれもが同じですよね。年を受け入れて、わたしは子供がいませんので、当然孫もいません。主人が先に亡くなるかな、と思いますが、わたしだけじゃないんだよ、と自分自身を励ましながらやっていこうと思っています。

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哀愁

2022-03-16 09:27:49 | ポエム
春がはじまって 懐かしさを思い出した
なにもかも 振り切って 振り払って 
感傷なんていらない僕に

あの年の春は 恋めいた出会いを連れて来た
なにもかも 知ってるような 知らないような
哀愁なんて感じさせるあなたに

初恋とは違う 生身の女性のあなたは
僕を傷つけて そんなあなたは哀しすぎて
愛してたというには 若すぎて

哀愁
大人びた恋は 僕に別れの跡を残して
僕から消えた あなたならひとりで生きていけると
哀愁 
大人びたあなた 僕に別れの傷を残して
僕から去った あなたならひとりで生きていけると

別れの言葉 一言も言わずに まき散らした
あなたの行方 さよならも言わずに 追わなかった
あれが 最後の日と 知っていた

僕等 なんのために 出会ったの


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