やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

イデア

2018-08-02 22:54:59 | ポエム
僕が 空想する 理想の世界は 永久に 見つからない
理想の彼女なんて いるのかい
現実が よくわからないなんて 話も 聞くけど
僕は 若かりしころが 幻影に なりつつあって

あのころは よかったなんて 言ってられない
刻一刻と 変わっていく 世界で 年を 取っていく
若いころと 違って 体力も 落ちたものさ
それでも こんなはずじゃなかった 人生 死んでも死にきれない

欲しかったのは 手に取って 金で買えるものなんかじゃなかった
精一杯 頑張った結果が 給料で買う ジャンクなマテリアル

定年を 迎えるのに 忙しくしてて 金を 使うヒマもなく
かと言って 金はいくらあっても困らないっていうのに 貯金額 ショボイかもね

独り 風呂に浸かって 湯船から 腕を出して
手で イデアの形を 作ってみる
僕が 探してたのは 僕が 欲しかったのは
宇宙の真理 ただそれだけだったのに

生活にも 慣れて 一人暮らしの 週末は
男の料理 豚の角煮や サバの味噌煮 上手くできるようになった

宇宙からの 無限の法則は いつも 輝いてる
僕だけの 空間 誰も 入れやしない
一人暮らしの 部屋だけに 許される 自由
どうか 僕を 導いて 若い日の なにかを 思い出しかけている
それは 永遠の実在 イデア 

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仇(アダ)

2018-08-02 18:28:01 | ポエム
すべてが 終わったのかもしれない
こんなに 孤独になるとは 思わなかった

まだ 若かったころ 息子に 言われた
「親父なんて 人生の敗北者」

ずっと 下ばかり 見ていた
下ばかり見て 安心していたのかもしれない
そんな自分を 息子だけが
「悪趣味だ」って 言っていたけど

「親父の 学生のころ どんな栄光があったか 知らないけど
今じゃ 昔の友だちは みんな 親父より 成功してると思うよ」

すべてを 失くしたことに 気づいて
たった一人の 息子さえ 人生に成功して 去って行った 
遺産を 相続した 自分を 捨てて

残された人生 途方に暮れる朝
自分の世話を 焼いて 過ごすしかない
話し相手もいない すべての人を 悪者にした罰
男のくせに 自分のこと 正直者がバカを見てると 思ってた
綺麗に生きたつもりの 男の 罪深さが 仇(アダ)となったんだね

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夢を見る人

2018-08-02 10:41:10 | ポエム
いつのころからだったろう 夢を見ていたんだ
マセ出したときには 粋がって 周りが間違ってると 思ってた

僕が抱いていた 偉大な世界と 思ったのと 違うんだ
大体 僕は カッコよくなんてなくて 成績だって クラス最下位

爆発的な 環境への怒り 反抗に 理由なんていらない
だって なにもかもが 不公平だもの そう思わないかい

真夏の日曜 太陽を描いた カーテンを 閉め切って
自分に閉じこもって 叶わない夢に 挫折した 夢の続きは

僕の夢が コッパミジンに 砕け散った後も 
永久に 夢を見る人は 絶たない
僕は 夢なんてって言い方で バカになんかしたくない
今どきを 気取ったヤツも 恋を 探せずにいたりして
なかなか 成就しない 恋も ぜんぜん フシンな 夜も
独り身の 悲しみも やるせない ため息も
明日が 来るって 信じられる
そして 今夜も 独りの部屋で 情けない自分を 飲み干す

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EASY LOVER フィル・コリンズ with フィリップ・ベイリー

2018-08-02 08:28:03 | ポエム
イージー・ラヴァー フィル・コリンズ with フィリップ・ベイリー

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さよなら恋人

2018-08-02 01:52:08 | ポエム
25時の 真夏の横浜 ひとりきり
湾岸線 磯子インターチェンジを 通過して
鎌倉街道を 急ぐ

タバコを 吸って 車の窓を 開ける
生ぬるい風が 身体に 吹き付けて
眠れない 胸騒ぎ

出会ったばかりのころ ふたりで歩いた 湘南の海岸線
よくしゃべるキミの 話を 無口に 聞いていた
あのころは キミは 僕の性格を 信頼して

出会ったばかりのころ ふたりで口づけた 湘南の砂浜で
なにもかもを いつでも 思い出せる 終わった今も
このごろは キミは 僕の性格を 信じられずに

さよなら恋人 ルール違反ばかりの 僕さ
最後の恋だと 曲がりくねった道を 進むうちに 見えてきた
さよなら恋人 キミが よく言っていた 幻の恋でいいと
僕は 愛を 夢見ていたの 恋に破れたのは キミかもしれない

失望させて ホントに ごめんね
キミと 暮らす夢から どんどん 逸れていく
キミになら 次があると 嫉妬していたけど

さよなら恋人 恋なんて 僕とのことで 諦めてるね
最後の恋だと 空いた道を飛ばして 進むうちに わかってきた
さよなら恋人 キミが よく言っていた 最後の恋でいいと
僕は 愛を 夢見ていたの 恋に疲れたのは キミかもしれない

僕の性格に つき合いきれなくなったんだね
僕の夢物語に 冷めきっていたんだね
キミからの 連絡が 途絶えてから どれくらい経つだろう

さよなら恋人 キミが よく言っていた 幻の恋でいいと
僕は 愛を 夢見ていたの 恋に破れたのは キミかもしれない

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