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カトログ !! ~ カトレヤ交配種のブログ (Hybrid Cattleya's Database) ~

洋蘭の女王カトレアのデータベース(主に大輪系交配種)&育種交配・実生の魅力をご紹介

「GW特別企画、サンセットさんの温室見学ツアー2011」レポート

2011年05月06日 00時00分00秒 | ■特集
 今回のツアーは、長野県からの初参加者もあり、またとても楽しく過ごさせていただきました。昨年と同じく、岡山の小山さんにもご参加いただけ、貴重なお話しもお聞きすることができました。
 今年は午前中は昨年とは違い、まだ風がやや冷たかったのですが、晴天に恵まれ、午後からは汗ばむくらいの陽気となりました。
 そんな中、午前中に高橋洋蘭園さんを訪問し、巨大温室を散策、そして実生苗の培養室で自分の交配した苗の元気に育っている姿を確認。昼食はもちろん定番の地元のうどん屋さん。そのうどん屋さんで長野から初参加のS木さんと合流し、高橋洋蘭園さんに戻り、その後、夢の宝庫、サンセットさん温室を見学させていただき、大ベテラン曼荼羅さんの大温室も見学させていただき、お茶とお菓子をいただきながら蘭談義に花を咲かせ、今回も、とても充実した楽しい時間を過ごさせていただくことが出来ました!

 


高橋洋蘭園さん(高松)の温室風景(一部)



於:高橋洋蘭園さん(高松)温室



高橋洋蘭園さん(高松)の実生苗の培養室の様子(一部)
 今回、もう充分にフラスコ出しできるサイズに成長していたSN-7とSN-9を持ち帰りました!



曼荼羅さん温室(一部)



於:曼荼羅さん温室



今回、サンセットさんにご案内いただいた『法然寺』



法然寺の立派な仁王門












立派な五重塔






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実生の魅力 “初花は化ける!?”

2010年10月20日 12時00分00秒 | ■特集
※2010年10月20日内容更新

 2004年に JOS香川支部の大輪系カトレヤ交配種の育種家 サンセットさんと出会い、カトレヤ交配種の実生交配の世界にのめり込み始めた頃に、サンセットさんからお聞きした言葉の中でとても印象に残っているものの1つが「初花(はつばな)は化ける」という言葉でした。
 “実生苗を栽培育成して、初めての開花(初花)だけでは、その花のポテンシャルや真の姿(魅力)を判断することは出来ない”という意味だと僕は解釈したのですが、それを実体験出来た事例がありますのでここに、ご紹介させていただきます。
 なお、魅力発揮度の低すぎる、いわば不出来な花の画像を公開することは、写りの悪い我が子の写真をばらまいてしまっているようで、花を愛する者としては本望ではありませんが、この事例の中に“希望のタネ”を見つけて下さる方も少なからずおられるということを信じて、ここに記事とさせていただきます。

 

初花(はつばな) 2007年2月上旬
■Rlc. Hsinying Pachi Pachi‘Knight of Gold’
リンコレリオカトレヤ シンイン・パチ・パチ‘ナイト・オブ・ゴールド’
(Rlc. Haw Yuan Gold x Rlc. Haadyai Delight (1/6/2004))
 待望の初花は Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon #2(永康二號)’の花容と Rlc. Haadyai Delight‘Bangprom Gold’の花色をもったような花でした。
 ただ、画像の通り、やや奇形っぽい花容に、正直、ちょっとガッカリでした…。(花径約100mm)




2回目の開花 2007年4月下旬
■Rlc. Hsinying Pachi Pachi‘Knight of Gold’
リンコレリオカトレヤ シンイン・パチ・パチ‘ナイト・オブ・ゴールド’
 2回目の開花は初花とは反対に Rlc. Haadyai Delight‘Bangprom Gold’の花容と Rlc. Haw Yuan Gold‘Yong Kon #2(永康二號)’の花色をもったような花で不思議でした。
 ただし、花弁の展開が不十分な咲き方で奇形のような咲き方でしたので、正直、この個体には失望しかけました。(花径約90mm)




3回目の開花 2008年4月
■Rlc. Hsinying Pachi Pachi‘Knight of Gold’
リンコレリオカトレヤ シンイン・パチ・パチ‘ナイト・オブ・ゴールド’
 これまでの花とは見違えるくらいの展開の良い極整型花となりました!花径約120mm と花径もひと回り大きくなりました。
 均整のとれたどこかコズミックな印象の斬新な花容と鮮やかな花色に驚喜しました!「サンセットさんのおっしゃられていた“初花は化ける”というのはこういうことなんだ!」と実感した貴重な体験でした。




4回目の開花 2009年3月
■Rlc. Hsinying Pachi Pachi‘Knight of Gold’
リンコレリオカトレヤ シンイン・パチ・パチ‘ナイト・オブ・ゴールド’
 3回目の開花から、1年後の開花。前回とほぼ変わらない花容です。
 この花容がこの個体本来の花容ということになるんだと思います。ただし、バルブはまだまだ小さいですから、花径はもっと大きくなると思います。
 両親の花容と花色が絶妙に融合した極美花となり、まるで金色に輝いているようなその花色と、鎧を身にまとった西洋の騎士を彷彿とさせる花容から、個体名を‘Knight of Gold(金色の騎士)’と命名しました!
 こうして自分の好きな個体名を付けられることも実生株を育てていく上での大きな楽しみの1つだと思います。



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(上記、記事中の属名表記は最新属名を採用しました。そのため一部、過去記事との表記の相違等が発生する場合がございます。)

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アメリカの蘭園ハウザーマン社から株が到着!

2010年10月12日 00時00分00秒 | ■特集
 先日、いつも画像提供やツアーへの参加でお世話になっている高知のセミイエローさんからメールをいただき、「アメリカのハウザーマン社(Orchids By Hausermann)から株を個人輸入する予定で、数人で諸費用をワリカンするので欲しい品種があれば一緒にどうですか?」とのこと。
 実際、ここ数年、不景気のせいもあってか、蘭屋さんのカタログに登場する大輪系カトレヤ交配種の新花の数もめっきり減ってきているようにも思いますので、せっかくの機会にと思い、注文させていただくことにしました。
 そして、そこから数日間は、ハウザーマン社のウェブサイトのカタログページとのにらめっこです(苦笑)。カタログに載っているオレンジ(サンセットカラー)系の品種を主に、将来的にオレンジ(サンセットカラー)系の巨大輪花を創り出すための交配親に使えるかどうかの検討を始めました。
 結果、選んだ品種のひとつが Rlc. Memoria Harriet George‘Calvin’(メモリア・ハリエット・ジョージ‘カルバン’)という花型はペタルが尖っていまひとつですが展開が美しく、花色が素晴らしく濃く、交配系統上も遺伝的に、かなり多彩な色彩のプールを持っていると思われる品種です。その交配を少し紐解いたものが下記です。


・Rlc. Memoria Harriet George = Rlc. George's Jewel x Rlc. Memoria Deana Sanders (10/20/1998)

Rlc. George's Jewel (Rlc. Jewel-Glo x C. George Hausermann (12/1/1986))
Rlc. Memoria Deana Sanders (Rlc. Yellow Glory x Rlc. Linda Fisk (11/24/1992))
Rlc. Jewel-Glo (Rlc. Jewel Higdon x Rlc. Mellowglow (1/1/1964))
C. George Hausermann (C. Mae Hawkins x C. Hina Sunset (12/1/1977))
Rlc. Yellow Glory (Rlc. Oconto x C. George Hausermann (1/1/1985))
Rlc. Linda Fisk (Rlc. Golden Gifford x Rlc. Helen Pastushin (7/24/1990))
Rlc. Jewel Higdon (Rlc. Jane Helton x Rlc. Zanturano (1/1/1957))
Rlc. Mellowglow (Rlc. Golden Myth x C. Prince Smilax (1/1/1958))
C. Mae Hawkins (C. Naomi Kerns x C. Anzac (1/1/1967))
C. Hina Sunset (C. Hinahina x C. Waianae Sunset (1/1/1967))
Rlc. Oconto (C. Bob Betts x Rlc. Pacific Gold (1/1/1977))

 上記リストから解る問題点とその対策として、

・祖先に中輪系の品種が多い → 濃色巨大輪系花との交配で改良が可能と思われる。
・祖先に白花 C. Bob Betts が含まれる → C. 系の白花は、Rlc.(旧 Bc. Blc.) 系の白花ほど花色を淡くしない傾向があるので、さほど問題ではない。

 と、いったような感じで検討を重ねたのですが、あともう1つは“あまり日本国内では馴染みの無い品種によって構成されている”という点も重視しました。これは、非効率的なのですが、未知の可能性を探求する意味で敢えてそうしました。
 さあ、今回、入手した品種たちの中から、10年後、20年後に、あっと驚くような優秀美花を生んでくれるものが現れてくれるでしょうか?とても楽しみです!



<アメリカのハウザーマン社 → 高知のセミイエローさん宅 → 我が家へ>


画像提供=高知のセミイエローさん
・アメリカのハウザーマン社から高知のセミイエローさん宅へ届いた株たちの入った段ボールケース。いろんなシールや書類が貼付されています。



画像提供=高知のセミイエローさん
・上の段ボールケースを開封した状態。1株ずつしっかりと包装されているのがわかります。



画像提供=高知のセミイエローさん
・画像は株の選別作業中の高知のセミイエローさん宅の様子。今回、数名で注文していましたので、たくさんの株を選別して発送する作業は大変だったと思います。ありがとうございました!(汗)



・我が家に到着した株。アメリカの新聞に包まれています。検疫上の問題から、コンポストは取り去られ根は裸。ちゃんと薬剤散布の跡もあります。


 最後に、今回、大変なお手間をおかけし、お世話になった高知のセミイエローさんに心から感謝!




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育種家サンセットさんの栽培テクニック&夢の温室一部ご紹介!

2010年09月05日 12時00分00秒 | ■特集
今回は、大輪系カトレヤ交配種の育種家サンセットさんから、画像&情報提供をいただき、その栽培テクニックや、夢いっぱいの温室の一部をご紹介します!

◇育種家 サンセットさんの旧Webサイトは、こちらをクリック!

◆育種家 サンセットさんの新Webサイトは、こちらをクリック!




<花粉の冷凍保存について>
 咲く時期が違うものを交配するときはどちらかの花粉を冷凍保存しておくといいです。冷凍した花粉は経験からいうと5年は使えます。親株が枯れても花粉は生き残るわけです。
 また親株がない場合、仲間から花粉だけ譲ってもらうこともあります。
 ちなみに、台湾では展示会の後で花粉の売買も行われています。



 冷凍保存する花粉は5×7センチのジッパー付きのビニール袋に入れています。



<株分けについて>
 受粉した株は実が熟成(約7ヶ月以上)するまでは植え替え、株分けはさけたほうがいいです。鉢からはみ出ているようならはみ出したリード部に新しい鉢を置いてやるといいです。
 新しい鉢を継ぎ足す方法は交配後、実の着いた株のリードが鉢からはみ出していたものを株分けしないで樹勢を弱らさないために思いついた方法です。



※太く綺麗な根が張っているベラボン植えの鉢内の様子。
<ベラボン栽培について>
 水ゴケとベラボン(やしの実のチップ)をつかっていますが、アク抜きされて売られているものは劣化が早いように思いますので、アク抜きされていないものを自分でアク抜きすることを勧めます。面倒な作業ですが。肥料、水遣り等で変わりますが私のところでは最低でも3年は劣化しません。



※ベラボンのアク抜きの様子
 夏はベラボンのアク抜きの最適な季節です。水温が25度以上になるとアクがよく抜けます。



※アク抜き後のベラボン



<サンセットさん温室の成株栽培部所>
 夏期はビニールを頭上に巻き上げている。風通り良し。50%遮光ネットだけの野天雨ざらし状態



<サンセットさん温室の中苗小苗栽培部所>
 フラスコ出し後、1年未満の中苗小苗は50%遮光の2重張り+すだれの遮光
 苗は水苔植え、初花までは水苔。開花後は株によりベラボンも使用。
 鉢内は単一植え込み材(発砲スチロールなどは入れない)



<寄せ植えCP苗(2010年夏)>



<サンセットさん温室の中苗小苗栽培部所>



<サンセットさん温室の中苗小苗栽培部所>



<サンセットさん温室の中苗小苗栽培部所>



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「夏期講習!育種家サンセットさんの温室見学ツアー!」レポート

2010年08月17日 00時00分00秒 | ■特集

・8月15日(日)0時55分に神戸を出港した「ジャンボフェリー」で、早朝、高松に到着!
 久しぶりに利用したジャンボフェリー。これまで、いろんな人が、いろんな事情で、いろんな思いで乗船してきたことを思うと感慨深いものがあります。
 そして、早朝の高松市街も趣があっていいものです。



・早朝の栗林(りつりん)公園
車も人通りもほとんどありません。



ことでん(高松琴平電気鉄道)栗林公園駅
オシャレな建物です。



・JR西日本では ICOCA(イコカ)、JR東日本では SUICA(スイカ)。そして、琴電では、“IruCa(イルカ)”とのこと。



・琴電の車両①



・琴電の車両②



・琴電の車両③(映画「きな子 ~見習い警察犬の物語~」バージョン)



高橋洋蘭園さん(高松)の最寄り駅、琴電 仏生山(ぶっしょうざん)駅



・琴電の車両④ 仏生山駅の外に展示(?)されている車両。おそらく、かなり珍しいもの?



高橋洋蘭園さん(高松)に到着!画像は広大な温室の一部。



・Rlc. Waikiki Gold‘Lea’(於:高橋洋蘭園さん(高松)、花径約70mm)



・Rlc. Shinfong Beauty‘ORCHIS’※傷みかけ(於:高橋洋蘭園さん(高松)、花径約110mm)



・Rlc. Toshie Flare‘Maruga’(於:高橋洋蘭園さん(高松)、花径約110mm)



・魅力的な実生の黄花。ちなみに、すでにこの株、高知のセミイエローさんの予約済。さすが、お目が高い!(於:高橋洋蘭園さん(高松)、花径約140mm)



高橋洋蘭園さん(高松)の培養室。
まさに、夢工場!
ちなみに、僕は今回播種していただくために「SN-13」「SN-14」「SN-15」の実を持参しました! 



・讃岐富士(さぬきふじ)こと、飯野山(いいのやま)の風景①
 見る場所によって山の形状が変わります。以下の画像で、その微妙な変化をお楽しみ下さい。



・飯野山の風景②



・飯野山の風景③



・飯野山の風景④



映画「きな子 ~見習い警察犬の物語~」の舞台、「丸亀警察犬訓練所」の車



・今回、サンセットさんにご案内いただいた「塩がま屋さん」の外観



「塩がま屋さん」店内の様子。
この画像では少しわかりにくいですが、展示されているカトレヤは四国巡礼さんの作です。



・この日、展示されていた Rlc. Toshie Aoki‘Pizzaz’(於:塩がま屋さん、花径約120mm)



・僕が注文した「塩がま屋さん」のカレーうどん(細めん選択)
濃厚でスパイスの効いた甘めのカレーがうどんによく合って、とても美味しかったです!



・サンセットさんが注文した、ぶっかけうどん(細めん選択)



・四国巡礼さんの温室の外観
お盆期間中にも関わらず、こころよくお迎えくださった四国巡礼さんに感謝!



・四国巡礼さんの温室の様子①
拝見していて気持ちのいいくらい見事な株ばかりです!



・四国巡礼さんの温室の様子②



・四国巡礼さんの最新登録品種 Rlc. Sunnystate's Golden Strike (Rlc. Lucky Strike x Rlc. Goldenzelle (8/2/2010))



・C. Pumpkin Festival‘Chang Ching’(於:四国巡礼さん温室、花径約130mm)



・サンセットさんの温室外観①
 香川県丸亀市の著名な育種家新居義久さんの貴重なコレクションや、往年の銘花たち、さらには、個人輸入されているアメリカ本土や、ハワイ、台湾などの最新の実生苗などに満たされた夢の温室!



・サンセットさんの温室外観②



・サンセットさん第1温室の様子



・サンセットさん第2温室の様子



・サンセットさんと、今回、九州から参加してくれた福岡のシロクロさん



・今回、九州から参加してくれた福岡のシロクロさん。サンセットさん創出の実生苗の寄せ植えをゲット!(参加者プレゼント)



・夕食は「長浜ラーメン 一竜さん」



・長浜ラーメン



・帰路は「フットバス」。画像は高松中央インター南のステーション。


 今回は仕事の都合で、ツアーを実施できるかどうかが直近までわからず、カトログでの告知が遅くなってしまいました(汗)。にも関わらず、はるばる九州からご参加下さった福岡のシロクロさんに感謝!
 そして、今回もサンセットさんには大変お世話になり、とても貴重で充実した夏季休暇を過ごすことができました。
 これでまた、仕事・プライベート・趣味にと、パワー全開で頑張ります!これからも、また大輪系カトレヤ交配種一筋、ますます熱くいきます!!

※また個々の花については後日、記事にさせていただきます。

 


(上記、記事中の属名表記は最新属名を採用しました。そのため一部、過去記事との表記の相違等が発生する場合がございます。)

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カトレヤ交配種の赤花における原種 C. dowiana の影響について

2010年05月26日 00時00分00秒 | ■特集
※2010年05月26日内容更新

■C. dowiana var. aurea‘Blumen Insel’
カトレア ドウイアナ var. オーレア‘ブルーメン・インセル’


 カトレヤ交配種の黄花はもちろん、赤花における原種 C. dowiana(ドウイアナ)の重要性は育種家の方々の間では既に周知のことで、ある品種の花色や性質に C. dowiana が及ぼす影響の度合いを知るための1つの手段としてその品種の交配における C. dowiana の構成比率を知る方法があります。
 そこで、ご参考までに下記に赤花の有名品種や優秀な祖先や現在、親品種として活躍中の品種の主なものの一例をあげさせていただきました。
 なお、C. dowiana の構成比率が高いことが単純に花色の赤の濃さに比例しているわけではなく、その品種を構成する他の原種によって同じ赤でもその彩度や明度に強い影響を受けることがあることは言うまでもありません。ちなみに、 C. dowiana と同じ黄花でも、花全体が黄色一色の黄色コンカラー系花には、交配する相手の花色を逆に薄くしてしまうものもありますので要注意です。


<カトレヤ交配種の赤花有名品種(一例)における原種 C. dowiana の構成比率一覧>
※アルファベット順

・C. Anzac =37.5%

・C. Bethune =30.278%

・Rlc. Chia Lin =49.219%

・Rlc. Edisto =46.875%

・Rlc. Iroquois Trail =43.75%

・C. Maria Ozzella =50%

・Rlc. Memoria Ralph Placentia =53.125%

・Rlc. Miya's Radiance =47.267%

・Rlc. Murray Spencer =39.844%

・C. Naomi Kerns =47.656%

・C. Nigrella =50%

・Rlc. Oconee =43.75%

・Rlc. Owen Holmes =45.313%

・C. Pirate King =35.156%

・Rlc. Red Crab =41.881%

・C. Royal Emperor =47.656%

・Rlc. Sally Taylor =36.524%

・Rlc. Sanyung Ruby =41.253%

・C. Vallezac =37.5%

・C. Waianae Blaze =49.414%



 以上、一例ですが、いかがでしたか?
 意外なもの、なるほど~と納得のもの、などなど、あったと思います。
 ちなみに上記の中では Rlc. Memoria Ralph Placentia の 53.125% が最高ですが、黄花系の有名品種では、C. Derna (82.813%), C. Amber Glow (75.781%), C. Venus (75%), C. Memoria Albert Heinecke (68.75%), C. S. J. Bracey (62.5%), C. Mrs. Medo (62.5%) 等、さらに、あまり知られていない古い品種の中には C. Aeneas (87.5%), C. Grandee (75%) などという C. dowiana の血が非常に濃い品種が存在します。

※上記データの作成に趣味家 RonさんのHP「Abiko Orchid Room」の交配系統図のページを参考にさせて頂きました。


◎趣味家 RonさんのHP「Abiko Orchid Room」は、こちらをクリック!


<C. dowiana var. aurea 画像集>


於:神戸蘭友会月例会
■C. dowiana var. aurea‘Blumen Insel’
カトレア ドウイアナ var. オーレア‘ブルーメン・インセル’


於:神戸蘭友会月例会
■C. dowiana var. aurea‘M & Z’
カトレア ドウイアナ var. オーレア‘M & Z’



(上記、記事中の属名表記は最新属名を採用しました。そのため一部、過去記事との表記の相違等が発生する場合がございます。)

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「GW特別企画、サンセットさんの温室見学ツアー2010」レポート

2010年05月05日 18時00分00秒 | ■特集
 今回のツアーは汗ばむくらいの、とてもいい天候に恵まれました。午前中に高橋洋蘭園さん、午後から四国巡礼さんの温室、そしてサンセットさん温室を訪問させていただきました。開花の最盛期は過ぎていましたのでさすがに見られた花は少なかったのですが、今回は、ご自身でカトレヤの無菌播種までなさる岡山の小山さんというベテラン育種家さんがご参加くださり、お話しをお聞かせいただけた貴重な機会でしたので、今回も、とても充実した時間を過ごさせていただくことが出来ました!
 


高橋洋蘭園さん(高松)の温室風景(一部)



高橋洋蘭園さん(高松)の温室風景(一部)



高橋洋蘭園さん(高松)の実生苗コーナー(一部)。



高橋洋蘭園さん(高松)の実生苗の培養室の様子(一部)。



サンセットさんの温室風景(一部)
 香川県丸亀市の著名な育種家新居義久さん選抜の貴重なコレクションや、往年の銘花たち、さらには、個人輸入されているアメリカ本土や、ハワイ、台湾などの最新の実生苗など、興味深い株が盛りだくさんの宝箱のような夢いっぱいの温室です!




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「冬期講習!育種家サンセットさんの温室見学ツアー2010」レポート

2010年01月02日 00時00分00秒 | ■特集

・出発の朝、神戸側の明石海峡大橋の付け根にある四国方面行き高速バス乗り場からの風景
 帰省時期でしたが、車は比較的スムーズに流れていました。あいにくの曇天で正午には雨の予報でしたが、午後は一時、奇跡的に晴れました!



・サンセットさん温室
 ちょっと撮り方が悪かったです(汗)。手前は苗栽培スペースですので、花付き株が奥のほうになってしまいました。



・サンセットさん温室苗
 苗の中には葉もバルブも真っ赤なものがあり、どんな花が咲くのか?とても楽しみです!



・高橋洋蘭園さんの様子(一部)
 主に花付き株を集めてあるスペースの一部です。



・高橋洋蘭園さんの様子(一部)
 C. Waianae Sunset‘Kadooka’です。冬期に咲くと、ほとんど赤花に近い赤味の強い花色になります。画像の株はとても立派な大きな株で、1花茎に150mm前後の大輪花が4輪着いていました。僕が実際に見たこの花ではもっとも立派な花でした。
 ちなみに、この花は数年前に関東の蘭園さんが海外で大量にメリクロンされた苗からのものだと思いますが、今年くらいから日本各地で開花が見られると思いますので、入手の際は花を見て気に入ったものを入手されることをオススメします。



・高橋洋蘭園さんで育成中の僕のオリジナル交配「SN-7」と「SN-8」
 ちゃんと発芽しています。



・高橋洋蘭園さんで育成中の僕のオリジナル交配「SN-9」
 こちらもちゃんと発芽しています。安心しました。



・高橋洋蘭園さんで育成中の僕のオリジナル交配「SNX-1」と「YPV(Rlc. Yoshy Purple‘Valcan’× self)」
 こちらもちゃんと発芽しています。


・Rlc. Tatsuki‘Noriko’(於:雅洋(ガヨウ)さん温室、花径約160mm)



・Rlc. Mishima Luminous‘Blumen Insel’(於:曼荼羅さん温室、花径約110mm)



・C. (Starting Point x Cheri Belle) 実生開花例1(於:高橋洋蘭園さん、花径約140mm)



・Rlc. Tzeng-Wen‘Lin Fang’(於:高橋洋蘭園さん、花径約100mm)



・C. Seto Splendor‘M & K’(於:サンセットさん温室、花径約145mm)



・Rlc. Rie's Canary‘Seto Fantasy’(於:高橋洋蘭園さん、花径約100mm)



・Rlc. Mishima Persimmon‘Blumen Insel’(於:曼荼羅さん温室、花径約100mm)



・Rlc. Marten Hausermann‘Addison Splash’(於:雅洋(ガヨウ)さん温室、花径約90mm)



・Rlc. (Mount Anderson‘Tip Top’x Malworth‘Orchidglade’) 実生(於:曼荼羅さん温室、花径約120mm)



・Rlc. Fort Lauderdale Show‘Diana’(於:雅洋(ガヨウ)さん温室、花径約145mm)



・Rlc. Goldenzelle 実生3(於:雅洋(ガヨウ)さん温室、花径約130mm)



・Rlc. Pastel Pageant‘Maruga’(於:高橋洋蘭園さん、花径約190mm)



・帰りのバスに乗る直前に食べた「麺屋がんてつ(高松市伏石町)」のラーメン(チャーシュー麺)。美味しくいただきました!
 じつは、お昼は「一鶴(いっかく)」という「骨付き鶏」で有名なお店でお食事をさせていただいたんですが、撮影するのを忘れてました(汗)こちらも非常に美味しかったです!


 というわけで、今回もサンセットさんには大変お世話になり、さらに偶然、高知旅行に来られていた金井洋蘭園さんの園主とも合流し、温室巡りをご一緒することができて、とても貴重で充実した年末を過ごすことができました。
 これでまた、今年一年、いろんな方面で、いろんな意味で頑張れます!今年も大輪系カトレヤ交配種一筋、熱くいきます!!

※また個々の花については後日、記事にさせていただきます。
 


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綺麗なカトレヤにはトゲがある?!<その2>

2009年10月29日 12時00分00秒 | ■特集

 画像は現在我が家で栽培中の Rlc. Sanyung Ruby‘Tzeng-Wen Rainbow(曾文彩虹)’の葉です。今年は生育が良かったために、リードバルブの葉にトゲ(イボ?)が比較的はっきりと現れています。主に葉の両端に白っぽく粒状に見えているのがそれです。形状を何かに例えるなら「思春期の大粒ニキビ」でしょうか?(苦笑)
 ところで、出来れば、あなたの栽培している苗や株にもこのトゲ(イボ?)がないか?見てみてください。もし、この“説”が有力であるとすれば、実生苗の選抜時に優秀個体を残せる確率が相当アップすると思いますので、ぜひ、情報提供をお願いします!


●綺麗なカトレヤにはトゲがある?!<その1>についての記事は、こちらをクリック!




※2006年1月中旬開花分 花径約180mm ※実際の花色はもっと濃く鮮やかです。
■Rlc. Sanyung Ruby‘Tzeng-Wen Rainbow(曾文彩虹)’
リンコレリオカトレヤ サンヤン・ルビー‘ツェンウェン・レインボー’
(Rlc. Waianae Coast x Rlc. Chia Lin (5/15/1995))
●Rlc. Sanyung Ruby‘Tzeng-Wen Rainbow(曾文彩虹)’についての記事は、こちらをクリック!



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綺麗なカトレヤにはトゲがある?!<その1>

2009年10月07日 00時00分00秒 | ■特集
 下記は、あくまでも“私の勝手な憶測”なのですが(プロの方々の中ではすでに周知のことなのかもしれませんが)。
 一般に、いわゆる銘花と呼ばれ、広く世にその名を轟かせているものの多くの株姿をよく観察すると葉の付け根辺りの主に表面に「トゲ」のような「イボ」のような複数の突起物が存在することに、かなり前から気が付いてはいました。(※すべての葉に出るわけではなく、出る葉や出ない葉があり、出るトゲ(イボ?)の量や大きさ、形状にもばらつきがあります。)
 下記が、私の観察による、葉に「トゲ(イボ?)」のある花の一覧なのですが、ご覧の通り、その交配の個体中でも群を抜いた優秀個体ばかりです。
 ちなみに、このトゲ(イボ?)は株の樹勢が強いほど顕著になるようです。

・Rlc. Peggy O'Neill‘Royal Lady’FCC/JOS
・Rlc. Pamela Hetherington‘Coronation’FCC/AOS
・Rlc. Norman's Bay‘Low’FCC/RHS-AOS, AM/JOS
・Rlc. Chia Lin‘Passionate’
・Rlc. Chia Lin‘Shin Shyn(新市)’SM/JGP'96-JOGA, AM/AOS-OSROC-OIOS 等
・Rlc. Kure Beach‘Lenette #2’HCC/AOS
・Rlc. Malworth‘Orchidglade’FCC/AOS
・Rlc. Sanyung Ruby‘Tzeng-Wen Rainbow(曾文彩虹)’
・C. Waianae Sunset‘Kadooka’SM/JOGA
・C. Dal's Jackpot‘Black Berry’

 そして、現在、我が家で育成している苗の中の抜群に素晴らしい成長を見せるものにも同様の突起物があることから、もしかすると、
“良い意味での細胞異常(突然変異)”から、この突起物が発生しているのではないか?“この突起物を持つ個体は両親の持つ優れた性質や特長を超越する可能性を持っている”のではないか?と(勝手に)思っています。
 この裏付けは数年後に開花するわが家の実生苗たちによってなされることでしょう。
 ということで、乞うご期待!



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