日本の真実

日本人自身が知らない「世界に誇るべき日本の真実の姿」を様々な面から紹介するブログです。

世界初 室内の光で臭いや汚れの原因物質を分解出来る光触媒を開発

2008-04-11 06:04:43 | Weblog
先月5日、東芝マテリアルは室内の蛍光灯程度の明るさの光で、臭いや汚れなどの原因物質を十分に分解出来る、可視光応答型の光触媒を世界で初めて開発したと発表しました。
これまでの光触媒は紫外線に反応する酸化チタン系の物質が用いられており、住宅の外壁や窓ガラスなど屋外での使用に限定されていました。酸化チタン系で可視光応答型の光触媒もありますが、室内で使用する場合、6000ルクス以上の照度が必要で、実際の室内光では暗過ぎて、実用になりませんでした。
今回、開発された光触媒は、酸化チタン系とは別の酸化物の複合材を、直径100ナノメートル(1ナノは10億分の1)以下の微粒子に加工したものです。ナノスケールでの処理技術を組み合せて、可視光でも十分に反応するようにしたということで、室内光に相当する200ルクス以下の可視光で、従来の酸化チタン系光触媒の30倍以上のガス分解性能を持つそうです。また、紫外線を出さない白色LEDの光でも分解効果が認められたということです。
同光触媒はこれまでは用いられなかった室内の壁紙や家具、衣服、家電製品などに使用出来、更に病院や学校など公共施設の内装材などにも用いられていくと思われます。
我が国が得意とするナノ技術で、また一つ新素材が開発されましたね。今後もナノ技術を生かして、世界に先駆けた開発がどんどん進んでほしいと思います。

http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=183725&lindID=4
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200803060022a.nwc
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2008030500684

(信)