日本の真実

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アメリカ人のハートを捕らえた「SUKIYAKI」

2006-08-12 01:16:29 | Weblog
アメリカ人に最も良く知られている日本の歌は何でしょうか?。恐らく、というかまず間違いなくそれは「SUKIYAKI」、つまり坂本九の「上を向いて歩こう」だと思います。
作詞 永六輔、作曲 中村八大の同曲が日本で発売されたのが1961年。たちまち大ヒットしました。翌年、たまたま来日していたイギリスのレコード会社の社長がこの曲を聴いて気に入り、ケニー・ボール楽団というジャズ楽団にレコーディングさせて発売したところ、全英チャートのトップテンに入るヒットとなりました。その際、社長が原題では発音しにくいだろうということで、タイトルを「SUKIYAKI」に改めたということです。
(発見、改名したのは社長ではなく、ケニー・ボールだったという説もあります)
アメリカではこのカバーバージョンはヒットしませんでしたが、翌1963年、ワシントン州のラジオDJリッチ・オズボーンが自分の番組で坂本九のオリジナルの「SUKIYAKI」を掛けたところ、問い合わせが殺到しました。このため、キャピトル・レコードが急遽5月に坂本九の「SUKIYAKI」を全米に発売しました。
「SUKIYAKI」は瞬く間にチャートを掛け上がり、そして遂に6月15日、ビルボードとキャッシュボックスの両音楽情報誌で全米1位を獲得しました。その後もヒットは続き、ビルボードは3週連続、キャッシュボックスは4週連続1位の大ヒットとなりました。
レコード売り上げ枚数は100万枚を突破してミリオン・セラーとなり、翌年、米国人以外では初めてのゴールドディスクを受賞しました。
その後も人気は一向に衰えることなく、現在までに世界約70ヵ国で発売され、総売り上げは1300万枚を超えると言われています。カバーバージョンも2度トップテン入りし、その人気の高さを証明しています(1981年:テイスト・オブ・ハニー 全米3位、1995年:4PM 全米8位)。カバーバージョンのヒットのお陰で、若い人たちの間でもよく知られるようになりました。
またビルボード誌で英語以外の曲が全米1位となったのは、現在まででたったの5曲しかありません。その中の1曲が「SUKIYAKI」。これは本当にすごいことだと思います。

21年前の今日8月12日、坂本九は御巣鷹山の日航機墜落事故のため還らぬ人となりました。まだ43歳の若さでした。
(信)