知の承知 情の承知

「数学は知性の世界だけに存在しうるものではない。何を入れなければ成り立たぬかというと、感情を入れなければ成り立たぬ」

日本数学史上最大の数学者といわれる岡潔氏。
小林秀雄氏との対談の中で語った言葉。


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矛盾がないというのは感情の満足ですね。・・・心が納得するためには、情が承知しなければなりませんね。だから、その意味で、知とか意とかがどう主張したって、その主張に折れたって、情が同調しなかったら、人はほんとうにそうだとは思えませんね。
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理論理屈が頭では納得できても、感情の納得がなければ、人間は心動かない。
知性や意志は、感情を説得する力がないという。

では、何が感情を説得する力を持つのか・・

人間力。

岡氏にとって、数学がそうであったように・・
我々の生活のあらゆる場所。
家庭
経営
教育
政治
すべてにおいて言えること。

知性や意志が不要なのではない。
それを動かす人間力・・情の世界を蔑ろにしてはならない。
岡氏の言葉は、現代の私たちへの警鐘だ。