よろず放談

日頃見聞きする種々の事柄に対しての独断と偏見による辛口批評

ノートパソコンで初講演

2005-07-04 21:29:34 | 日記
平成17年6月28日浜名湖カリアックにて開催された第34回

数値解析シンポジュームに出席した。初日の夕食後の

夜のセッションの最初に”漸近展開域における諸関数の

計算”のタイトルで初めてパソコンを使って講演をした。

去年の第33回箱根シンポジュームで言明した、”来年は

大方の講演者と同じくパソコンを使って講演をする”という

予告を実行に移したのである。予行練習もなしでぶっつけ

本番だったので、講演の前に余裕をもって準備できるよう

にと思い20分前に会場に出た。ところがパソコンのことばかり

が念頭にあったために肝心の補聴器を耳に入れていなかった。

夕食後シャワーを浴びた時に取り外したのをすっかり忘れていた

のである。会場掛かりの人がパソコンと映写機の結線を間違えた

ために調整に手間取り、ようやくスクリーンに資料が映し出された

とき、やっとエラーに気がついた。少し時間をもらって補聴器を

入れるために部屋へ帰ればよかったのだが、時間が切迫していたし

補聴器なしでもなんとかなるだろうと腹を括って見切り発車した。

開口一番”エラーをしました。耳が聞こえないのに補聴器をつけ

忘れました。質問はしないで下さい。後でゆっくりお願いします”

こんなことを初めていった。聞く方も初めてだろう。爆笑が湧いた。

いつものように、大きな講堂の端まで徹底するように、腹から

大きな声で、ゆっくり発言するという持論を実行した。ところが

自分の声がほとんど聞こえない。こういう手応えのない状態で

しゃべるのはなんともつらい。何度も喉がからからになって咳

こんだ。展示資料の操作はOHPフィルムを一々入れ替える代わりに

パソコンのキーを押すだけで大いに助かった。しかしマイクと

フォトポインタの操作は苦手で全然役に立たなかった。悪戦苦闘

の20分をなんとか凌いだが、とうとう最後にいいたいことを

残して時間が尽きた。穴があったら入りたいほど恥ずかしかった。