アルファベットの中でH(h)字は元来気音(ハ行音)を表す機能を
持っていたが、現在でもその機能を維持しているのは、英語
ドイツ語などのゲルマン語とラテン語ぐらいで、ラテン語の
子孫のフランス語、イタリア語、ポルトガル語などではすっかり
廃絶して無音の記号となってしまった。日本語の助詞
”へ”が単に”エ”と発音され,助詞を表す記号の役目だけを
果たしているのと似ていて興味深い.折角の文字が
遊休しているのはもったいないというわけで、この字には色々な
新しい役目が割り当てられた。
フランス語:chでシャ行音を表す。
例;chic シック、chez moi シェモア、chanson シャンソン
イタリア語:ch,ghの次にi,eが来たとき、それぞれカ行音、ガ行音を表す。
例;Pinocchio ピノッキオ、spaghetti スパゲッティ
スペイン語;chでチャ行音を表す。
例;muchacho ムチャーチョ、chica チーカ、churro チュロ
一方j,g(次にe,iが来たとき)が喉音を表すようになった。
例;hija イーハ、virgen ビルヘン,joven ホーベン
ポルトガル語:chでシャ行音,lhでリャ行音,nhでニャ行音を表す.
例;chavi シャーヴィ,filha フィーリャ,sonho ソーニョ
ギリシャ語:古典ギリシャ語では気音は語頭でだけに存在し、それを表すのは
気音アクセント記号であったので,h字は母音字H,ηとなった.
現代ギリシャ語では気音はそのアクセント記号とともに全く消滅した。
例;定冠詞 ̒ο,̒η,το ホ,ヘ,ト→ο, η, το オ,イ,ト
ロシア語:H字はナ行音を表す.
例;нет ニェート,ничего ニチェヴォ,до свидания ダスヴィダーニャ
日本語ローマ字:母音字の次来ると母音の長音化を表す.ドイツ語を真似たものか.
例;OH 王,GOTOH 後藤
それから”H”はエッチと読むと色情あるいはさらに性行為も表す。昔「助平」
といっていたのが英語のHELPから、簡略されてHとなったと理解している。
アラビヤ語は母音がア,イ,ウしかなく,子音もp音,g音,v音が欠落しているが
気音(喉音)が多い.サンスクリットやヘブライ語は筆者の射程を越える.
持っていたが、現在でもその機能を維持しているのは、英語
ドイツ語などのゲルマン語とラテン語ぐらいで、ラテン語の
子孫のフランス語、イタリア語、ポルトガル語などではすっかり
廃絶して無音の記号となってしまった。日本語の助詞
”へ”が単に”エ”と発音され,助詞を表す記号の役目だけを
果たしているのと似ていて興味深い.折角の文字が
遊休しているのはもったいないというわけで、この字には色々な
新しい役目が割り当てられた。
フランス語:chでシャ行音を表す。
例;chic シック、chez moi シェモア、chanson シャンソン
イタリア語:ch,ghの次にi,eが来たとき、それぞれカ行音、ガ行音を表す。
例;Pinocchio ピノッキオ、spaghetti スパゲッティ
スペイン語;chでチャ行音を表す。
例;muchacho ムチャーチョ、chica チーカ、churro チュロ
一方j,g(次にe,iが来たとき)が喉音を表すようになった。
例;hija イーハ、virgen ビルヘン,joven ホーベン
ポルトガル語:chでシャ行音,lhでリャ行音,nhでニャ行音を表す.
例;chavi シャーヴィ,filha フィーリャ,sonho ソーニョ
ギリシャ語:古典ギリシャ語では気音は語頭でだけに存在し、それを表すのは
気音アクセント記号であったので,h字は母音字H,ηとなった.
現代ギリシャ語では気音はそのアクセント記号とともに全く消滅した。
例;定冠詞 ̒ο,̒η,το ホ,ヘ,ト→ο, η, το オ,イ,ト
ロシア語:H字はナ行音を表す.
例;нет ニェート,ничего ニチェヴォ,до свидания ダスヴィダーニャ
日本語ローマ字:母音字の次来ると母音の長音化を表す.ドイツ語を真似たものか.
例;OH 王,GOTOH 後藤
それから”H”はエッチと読むと色情あるいはさらに性行為も表す。昔「助平」
といっていたのが英語のHELPから、簡略されてHとなったと理解している。
アラビヤ語は母音がア,イ,ウしかなく,子音もp音,g音,v音が欠落しているが
気音(喉音)が多い.サンスクリットやヘブライ語は筆者の射程を越える.