平成17年6月28日浜名湖カリアックにて開催された第34回
数値解析シンポジュームに出席した。初日の夕食後の
夜のセッションの最初に”漸近展開域における諸関数の
計算”のタイトルで初めてパソコンを使って講演をした。
去年の第33回箱根シンポジュームで言明した、”来年は
大方の講演者と同じくパソコンを使って講演をする”という
予告を実行に移したのである。予行練習もなしでぶっつけ
本番だったので、講演の前に余裕をもって準備できるよう
にと思い20分前に会場に出た。ところがパソコンのことばかり
が念頭にあったために肝心の補聴器を耳に入れていなかった。
夕食後シャワーを浴びた時に取り外したのをすっかり忘れていた
のである。会場掛かりの人がパソコンと映写機の結線を間違えた
ために調整に手間取り、ようやくスクリーンに資料が映し出された
とき、やっとエラーに気がついた。少し時間をもらって補聴器を
入れるために部屋へ帰ればよかったのだが、時間が切迫していたし
補聴器なしでもなんとかなるだろうと腹を括って見切り発車した。
開口一番”エラーをしました。耳が聞こえないのに補聴器をつけ
忘れました。質問はしないで下さい。後でゆっくりお願いします”
こんなことを初めていった。聞く方も初めてだろう。爆笑が湧いた。
いつものように、大きな講堂の端まで徹底するように、腹から
大きな声で、ゆっくり発言するという持論を実行した。ところが
自分の声がほとんど聞こえない。こういう手応えのない状態で
しゃべるのはなんともつらい。何度も喉がからからになって咳
こんだ。展示資料の操作はOHPフィルムを一々入れ替える代わりに
パソコンのキーを押すだけで大いに助かった。しかしマイクと
フォトポインタの操作は苦手で全然役に立たなかった。悪戦苦闘
の20分をなんとか凌いだが、とうとう最後にいいたいことを
残して時間が尽きた。穴があったら入りたいほど恥ずかしかった。
数値解析シンポジュームに出席した。初日の夕食後の
夜のセッションの最初に”漸近展開域における諸関数の
計算”のタイトルで初めてパソコンを使って講演をした。
去年の第33回箱根シンポジュームで言明した、”来年は
大方の講演者と同じくパソコンを使って講演をする”という
予告を実行に移したのである。予行練習もなしでぶっつけ
本番だったので、講演の前に余裕をもって準備できるよう
にと思い20分前に会場に出た。ところがパソコンのことばかり
が念頭にあったために肝心の補聴器を耳に入れていなかった。
夕食後シャワーを浴びた時に取り外したのをすっかり忘れていた
のである。会場掛かりの人がパソコンと映写機の結線を間違えた
ために調整に手間取り、ようやくスクリーンに資料が映し出された
とき、やっとエラーに気がついた。少し時間をもらって補聴器を
入れるために部屋へ帰ればよかったのだが、時間が切迫していたし
補聴器なしでもなんとかなるだろうと腹を括って見切り発車した。
開口一番”エラーをしました。耳が聞こえないのに補聴器をつけ
忘れました。質問はしないで下さい。後でゆっくりお願いします”
こんなことを初めていった。聞く方も初めてだろう。爆笑が湧いた。
いつものように、大きな講堂の端まで徹底するように、腹から
大きな声で、ゆっくり発言するという持論を実行した。ところが
自分の声がほとんど聞こえない。こういう手応えのない状態で
しゃべるのはなんともつらい。何度も喉がからからになって咳
こんだ。展示資料の操作はOHPフィルムを一々入れ替える代わりに
パソコンのキーを押すだけで大いに助かった。しかしマイクと
フォトポインタの操作は苦手で全然役に立たなかった。悪戦苦闘
の20分をなんとか凌いだが、とうとう最後にいいたいことを
残して時間が尽きた。穴があったら入りたいほど恥ずかしかった。