よろず放談

日頃見聞きする種々の事柄に対しての独断と偏見による辛口批評

鮮度と確率

2005-08-01 16:54:32 | 言葉
聞えは科学的だが、内容は空虚な言葉に鮮度がある。

”この魚は今朝とれたばかりで鮮度抜群だよ”などと

言っているのを聞くと”じゃー何度だい”と聞き返したくなる。

速度、温度、湿度、高度、緯度、経度、震度と並べてみると、

度の付く言葉は数値で計られる性質の度合いをいう言葉である。

鮮度は数値で計られるものではなく、単に新鮮さをあたかも

数値で計られるかのごとく勿体ぶって言っているに過ぎない。

”今日雨が降る確率は40%”というのもおかしい。賽子を

振って6の目が出る確率は1/6であるというような場合にだけ使う

べきで、一度だけしか起こらない事象の確率を論ずるのは

お門違いというものだ。こういう場合に格好の”見込み”という

言葉をなぜ使わないのか。勿体がつかないから駄目だというなら

”公算”という言葉だってある。いや、公算ももはや死語に

なってしまったのか。