子供は一人じゃ作れない!非協力的な夫と私の妊活奮闘記

不妊治療に非協力的な夫クマ吉とすったもんだの末に妊娠。不妊治療の様子、高齢出産、育児の様子を綴っています。

私なりの受け止め方

2018-11-13 | 私と夫の妊活日記

体外受精1回目は妊娠しませんでした。そう告げられた時は一瞬にして落ち込みましたが、クリニックを出るころには、「妊娠してなかったし、帰ってジム行ける!」と考えていたぐらいです。

 

体外受精1回目がだめでとても落ち込む方もいると聞きました。なぜ、クマ子はそんなに落ち込むことがなかったのでしょうか?

 

それはクマ子が選んだ人生の選択にあると思います。

 

クマ子は23歳の頃から36歳で結婚するまで、親戚、親の知人の紹介で50回を超えるお見合いをしてきました。ほとんどの方が資産家だったり立派な職業の方で、育ちも問題ない紳士な男性でした。

 

ありがたいことにこの性格を気にいっていただけることもあったのに、それをことごとくお断りをしてきたんですよね。今思うとなんてもったいないことをしてきたのでしょうか(笑)

 

断ってきた理由は単純にその時はお見合い結婚が嫌だったからです。友達にお見合いで結婚することを言うのもなんとなく気恥ずかしいし、自分の相手は自分で見つけたいという、若さゆえの自信が当時はありました。

 

今思うと、お見合い結婚の何が恥ずかしいんだか。まったく、クマ子は贅沢で生意気な小娘だったものです。

 

歳をとると子供を産みにくくなるよ、という祖母や母の忠告を受け止めず、海外に行ったり仕事にのめりこんで仕事をバリバリこなしてきました。

 

それなりにキャリアを築いて気が付けば36歳。周りはキャリアも結婚も手に入れていたのに、クマ子はすっかり取り残されていました。

 

結婚を拒み続けたのは自分自身。だったらこのまま独身で生きようと思っていた矢先、今の夫と職場で出会い、結婚することになり今に至ります。

 

もし、20代で結婚して子供ができないならば、落ち込んでも当然です。体もホルモンも、卵も若いのに妊娠しないのだから、そりゃショックでしょう。なんで周りはできて私にはできないの・・・そう思うのも無理はありません。私だったらきっと周りをうらやんでいると思います。

 

一方クマ子は今は38歳。37歳の時に治療を始めたのですが、それでも妊娠、出産には遅すぎる年齢です。ひと昔前ではとっくに妊娠できる時期は過ぎていました。

 

それが今は医療技術の進歩で、その恩恵にあずかり、こうして不妊治療を受けることができるようになりました。

 

今の時代だから38歳でも治療に取り組むことができるのです。それだけに「治療すれば妊娠する」と思いがちですが、母体が歳をとっていること自体、すでにリスクを追っていることは今も昔も変わりません。

 

だから高齢な分、当たり前ですが妊娠はしにくいわけで、そういう人生を選択したのはまぎれもなくクマ子自身なのです。若いころに結婚するチャンスを何度も与えてもらったのに、結婚せずに仕事を選んだ、自分の責任。

 

38歳で結婚して、その歳に自然妊娠した友人だっています。そういう友人には「なんであの子は簡単に妊娠するのよ」と思ったことはありますが、そんなこと思ったところで私が妊娠するわけじゃありません。

 

私は今の年齢と、自分の人生の選択に責任があります。

今の人生を選んだのは自分。だからなかなか子供が授からないのも受け止める。

 

もちろん妊娠するための努力はもちろんしています!それで妊娠しなかったならば、これはちゃんと受け止めるべきこと。

 

 3度まで、挑戦してそれでもできなければ治療はやめる。

 

今はそういう気持ちでいます。

それまでどうぞ、ブログにお付き合いくだされば幸いです♪


あなたが夫で良かった

2018-11-13 | 私と夫の妊活日記

妊娠判定当日を迎えました。クマ子の心の中は期待と期待を抑える自分とのせめぎあいが続いています。

 

妊娠してるかも?!いやいや、38歳だからそんな簡単にはできないだろう。いや、でも肺移植2個したし、ひょっとしたら双子ができてたりして?!!

 

家から病院までの道中、心の中はこの繰り返しの堂々巡り。早く結果を知りたいような知りたくないような・・・。

 

病院に到着すると、院内のお手洗いに案内され、そこで尿を提出します。あとは診察室によばれるのを待つのみ。

ああ、神様・・・

 

スマホに「診察室にお入りください」と通知が来ました。

診察室の中ではスタッフさんと今日の担当医師がいつものように座っています。先生の表情からはどちらか読むことはできません。

 

ああ、いよいよ結果が告げられる・・・

 

 

「クマ子さん、残念ですが今回は妊娠していませんでした」

 

 

すーっと自分の中で何かが冷めていきました。

 

だよね、妊娠してるわけないよね。だって38歳だもの。そう簡単に妊娠できたらこんなにたくさんの晩婚夫婦が治療にいそしむわけがない。

 

顔をあげて先生をみると、先生の方が泣き出しそうな、困った顔をしていました。ちょっとおどおどした感じの先生なのですが、私に妊娠してなかったことを告げるのが、先生もお辛かったのでしょう。

 

「あの、今回は残念でした・・・本当に・・あの、もしお辛かったらうちではカウンセリングなどもしていますので・・」しどろもどろになりながら、言葉を探す先生。

 

そんな先生を見ていたら、私が落ち込んでどうするんだ!と思えてきました。

「大丈夫です。ダメでしたか。ならもう1度挑戦したいので引き続き調整お願いできますか?」しっかりはっきりした声でそう言うと、先生がこうおっしゃいました。

 

「も、もちろんです!ぜひさせてください!!」

 

びっくりしてしまいました。先生の方が「させてください!」なんて言うなんて。

医師の方が冷静で淡々としていて、どちらかというと「してあげる」というような、一段高いところからものを言う先生が多い中、この先生はなんて低姿勢な・・・。

 

浅田レディースクリニックにして良かった。

改めて思いました。

 

今飲んでいる薬をやめると数日で生理がくるとのこと。生理がきたら2度目の体外受精の準備にはいります。

落ち込んでなんか、いられない!

 

病院を後にしてすぐに夫にラインをしました。ちょうど昼休みだったらしく、すぐに既読になって返事が帰ってきました。

 

「残念だったね」

 

シンプルな言葉。夫らしいな、と思っていたらまたメッセージがはいりました。

 

「次はどうすればいい?協力するよ」

 

思わずその場で泣きそうになりました。

あれだけ非協力的で、治療の話をちょっとでもすると嫌そうに話を中断するようなクマ吉が、自分から「協力する」と言ってくれるなんて・・・。

 

妊娠しなかったこと自体はクマ子自身とっても残念でした。

けど、不妊治療をしなければ夫と本気でぶつかって喧嘩をすることもなかったと思います。夫の本音を聞くこともなかったでしょう。

 

でもこうやって不妊治療を続けていくうちに、夫がだんだんと理解示し、治療に興味を持ち始め、自ら協力を申し出てくれるようになったこと。

 

こんなにうれしいことはありません。

不妊治療を通じて、私たちはまた1つ、夫婦の絆ができたような気がします。

 

よっしゃ!1回だめだったぐらいで落ち込むほど暇じゃない!

次に向けて準備をすすめよう!