子供は一人じゃ作れない!非協力的な夫と私の妊活奮闘記

不妊治療に非協力的な夫クマ吉とすったもんだの末に妊娠。不妊治療の様子、高齢出産、育児の様子を綴っています。

採卵前日の夜。

2018-09-29 | 私と夫の妊活日記

体外受精の採卵日を翌日に控えた夜。クマ子は今までにない緊張感に見舞われていました。

 

今まで何度となく体外受精について聞いたり調べたりしてきましたが、現実に自分がするなんて。

 

なんだかまだ信じられない気持ちです。

 

所定の時間に自分で皮下注射をしていると、それを見ていたクマ吉が横で恐れおののいています。

 

「ぎゃあああ!!自分ではりさしてるううう!!!」

 

ビビリな彼にとってクマ子が自分のお腹にためらいなく針をぶっさしている様子が狂気の沙汰に見えたようです。

 

「あ、大丈夫大丈夫。これ痛くないんだよ。脂肪に刺してるだけだから。」

 

そう言っても顔面青ざめてるクマ吉。


治療するのがクマ子側でよかったよ。もしクマ吉がこういう治療するとなったら気絶してると思う。

 

そう思うと、女性って腹が座ってるというか図太いというか、、。やっぱり出産できる体になってるだけあるなあ、なんてことをおもったりして。

 

 

体外受精前日は午後11時以降は食事は禁止。当日も絶飲食で採卵が終わるまで何も食べられないし、飲めないのです。

 

全身麻酔をしてから採卵するのですが、この麻酔を効かせるために絶飲食が絶対なんですって。

 

明日は朝810分にはクリニックにはいらなくてはなりません。その時間の品川駅は超ラッシュタイム。

 

かつて品川で勤務していたとき、毎朝8時のあの人の多さに辟易しながら通勤したものです。そんな中を飲まず食わずの状態で、、、、大丈夫かな。

 

そんなことを思いつつ、明日の持ち物準備です。


持ち物はこんな感じ:

夜用ナプキンをつけたショーツ

夫の精液

すぐに食べられる甘いもの

500mlのスポーツドリンク(もしは糖分のあるジュース)と水を最低1本ずつ計2

 

麻酔から目が覚めたらまず水分をとってちゃんと尿がでるか確認して、糖分を取ってから帰宅だそう。

 

リュックサックに全てのものを用意して準備完了!あとは明朝夫にまた精液を取ってもらったら完了です。

 

忘れないようにしなきゃ!

 

食べ物屋飲み物はコンビニで買えますが、夫の精液は代わりがないですからね。

 

「まるで遠足に出かけるような荷物だね」

そう言って笑うクマ吉。

 

「クマ吉、明日朝早くから申し訳ないけど、協力よろしくお願いします!」

 

「わかってるさ」

そう言って笑う夫。

 

さあ、寝よう。明日が私たちを待っている。


義母に伝える。

2018-09-28 | 私と夫の妊活日記

クマ子は自分の母親には不妊治療をしていることを話しています。

クマ子ママも孫の誕生を心待ちにしていて、前のめり状態でした。2年たってもなかなか妊娠しない私非常に遠回りにプレッシャーをかけていたので、不妊治療をしてることを伝えました。

 

そして義母。

こちらもそれはそれは長男であるクマ吉に子供ができることを楽しみにしていて、電話をかけるたびに「あら?!嬉しい知らせかと思ったわ~」と毎回言われます。

 

そしてそのたびに「いや、そうじゃないんですけどね・・・」と軽く嫌な気持になるクマ子。

 

義母はクマ子にとても良くしてくれて、節目節目に帰省する私たち夫婦をとても歓迎してくれます。一緒に料理をしたり、クマ吉の悪口を言ったり(笑)、おいしそうなレシピを教えたったり。

 

義父もおだやかでおおらかな人なので、夫の実家に帰省するのは全く苦にはならないのですが、唯一苦になるのが、義母の言葉の端端にあふれ出る子供待ちでした。

 

「早くできたらいいのにねえ。」

そういう義母にクマ子はずっと「私だって欲しいんです。だけどなかなかできないんですよ、どうすればいいんでしょう」と聞き返す作戦で義母を黙らせてきましたが、最近その効力がなくなってきました。

 

だから不妊治療を始めたこと、現在体外受精中であることを正直に伝えました。

これにより余計期待が膨らむか、治療を反対するか・・・どっちに転ぶかと思っていましたが、結果は意外なものでした。

 

離れて暮らしているため、コミュニケーションを兼ねて2週間に1度は電話で話をするのですが、その時に義母に体外受精を始めたことを伝えたのです。

 

そうしたら

 

義母は私の体を真っ先に心配してくれたんです。

 

「知らなかったよ、不妊治療始めたなんて・・・息子はなーんにも話さないし。クマ子ちゃん、体大丈夫?無理はだめ。もし体が辛かったらもうしなくていいんだからね」

 

義母の優しい言葉にクマ子はほろりときてしまいました。

聞けば義母の学生時代からの仲良しグループの一人がかつて若いころ、不妊治療をずっとしていたそうなのです。

 

「友達が不妊治療をしていてね。その時にずっと話を聞いていたんだけど・・・治療は大分辛いらしいね。思い出したよ、その時の話。彼女毎日辛い治療に耐えてがんばったけど、子供ができなかった。」

 

そんな辛いことをクマ子ちゃんがしているかと思うと、変わってあげたいのに変われないのが悲しい・・・

 

そう言ってくれたのです。

その言葉で十分。

十二分にクマ子は嬉しかった。

 

そしてこうも言ってくれました。

 

「男はそんな辛い気持ちなーーーーーーんにもわかってないよ。だからちゃんとクマ吉にも辛い時は伝えるんだよ。私からも言っておくけど、クマ子ちゃんからも言うんだよ。絶対に無理はだめなんだから。」

 

お義母さん、ありがとうございます。

クマ子は一人じゃない!そう思うことができました。


厚生労働省に想いよ、届け!

2018-09-28 | 私と夫の妊活日記

不妊治療費ー。いくら補助金がでても年間100万円は簡単に超えるこの金銭的負担は大きい・・・。お金に余裕のあるご夫婦ならばそんなこともないでしょうが、クマ子家では家計を圧迫しています。

 

なんだって不妊治療は保険適用にならないんだ!!

 

そう思っているのはクマ子だけでしょうか??

 

耳鼻科に行けば診察台にあがって耳や鼻を診てもらって、必要があれば薬を処方してされて保険適用です。内科も然り。なのに不妊治療は内診台に上がってエコーで子宮や卵巣を診てもらって、お薬を処方してもらっているのにすべて保険適用外・・・

 

この差ってなんなのでしょう??

 

同じように医療器具を使用して薬をだしてもらっているのに何が違うのでしょう??不妊治療まで保険適用にすると国の医療費が破綻するから??

 

でも不妊治療の一番のハードルはこの治療費の高さだと思うんです。

ここさえ低くなればもっと治療をがんばろうとも思えるし、子供を持ちたい!って思えるようになると思うんですよね。

 

しかし、こんなところでぐちぐち言ってても厚生労働省の人間はこんなブログはみないでしょうし、国には声が届きません。

ということで厚生労働省へパブリックコメント募集画面から意見を送りました。

 

要望は2つ。

 

1点目は不妊治療費の保険適用を望むということ。

各自治体の補助金はでますが、やはりこれだけではなかなか厳しい現実を知ってもらいたいという意味を込めて意見を書きました。

 

2点目は国の不妊治療指定クリニックの選定方法について

日本は先進国の中で体外受精実施率トップに君臨しながら、その成功率は最下位だそうです・・。これはつまり、実績がなくても不妊治療を始めて国の指定をもらったらお金儲けになる、というクリニックが多いのかな、と思いました。

 

実際、指定を受けているクリニックで体外受精を1件を行っていない病院もあるそうです。かたや一日でも早く患者が妊娠するように努力しているクリニックもあります。

 

治療費を払っているのは私たち。払う以上はできるだけ成功率の高いクリニックでの治療を望むのが人間の心理というもの。国の指定医院になる条件が上がれば、クリニックをふるいにかけることもできるのでは・・・

 

そう思いました。

 

国は国民からの声がないとなかなか動きません。というより動けないんでしょうね。

だから皆さんも批判、不満のはけ口に国に意見をおくるのではないくて、ちゃんと想いを伝えたいときはパブリックコメント制度を活用してみてください。

日本国民1億12642万人分の1の意見です。たった1人がコメントを送ったところで国は動かせません。だけど同じような意見が重なれば国も対策を考えてくれるはず、とクマ子は信じています。

 

そしてたった1つの意見でも、こう考えている国民がいるんだ、ということを知ってほしい。

日本の不妊治療に明るい未来が差し込みますように!

 

 


複雑な女性のカラダの仕組みを知ってほしい

2018-09-28 | 日本の性教育について思うこと

生理痛。これは女性にとって閉経まで付き合う伴侶。中には生理痛がない人もいるらしいですが、クマ子は昔からこの生理痛に悩まされてきました。

 

ピークは高校のことかな。

その痛みったら半端ない。あまりの痛さに2,3回学校を休んだことだってあります。

 

「え?!生理痛ぐらいで学校休むの?ちょっと甘いんじゃない?」

そう親戚のお姉ちゃんに言われたこともあります。ならば味わってみろ、この痛さ!と当時は言いたかったのを言えずに黙っていたこともあったっけ。

 

同じ女性ですら痛みの程度に差があるので理解されないこの生理痛。ましてや男性に理解しろというのは無理難題です。

 

それでも生理痛がどういうものなのか、小学校や中学校の保健体育の授業で男性にも女性の体の仕組みについて知っていて欲しいと思うクマ子です。

 

女性が生理前になるとどうしてイライラするのか、体調が悪くなるのか。こうしたことを低学年のうちからわかりやすく説明することで、年頃になって女性と付き合う時、はたまた大人になってからでも女性に対して対応が変わると思うんですよね。

 

そして結婚して子供を望む時。

その場面でも女性の体について知っていると、たとえば不妊治療する際にも理解が進むと思うのです。

 

今、クマ子感じているのは、夫婦になって子供を望むならば女性のカラダは自分だけのものではない、ということです。子供は夫婦2人が授かるもの。どっちのものでもありません。

 

でも実際に命をかけて子供を産むのは女性。そのために治療を受けるのも女性。2人の子供なのにどうしたって女性のカラダだけに負担が大きくかかるのが現実です。

 

じゃあその負担を半分男性にになってもらいましょう!とできたらいいのですが、できるわけないですよね。

 

となると、身体的負担が100%女性にかかる分、精神的負担を男性が50パーセント助けてくれれば女性としてはこんなにありがたいことはありません。そうでなくても女性は男性に比べて感情に左右されるもの。その感情に訴えかける助け方してくれるとどれだけ嬉しいことか。

 

結婚してすぐの頃、生理痛でクマ子がおでかけの際中ずっと気分が盛り上がらなかったとき。クマ吉が「テンション低っ。なんかおもしろくない」と言ったことがありました。

 

その気持ちもわかりますよ、もちろん。おでかけしてるのに相手のテンションが低いといまいち盛り上がらないその感じ。まさにその時がそうでした。

 

こういうとき、クマ吉にこの生理痛に対する理解があったらなあ、とどれほど思ったことか。いや、思っただけでは解決にならん。

 

そう思った私はクマ吉に言いました。

 

「クマ吉、気分を盛り下げてしまってごめんね。でも生理は人によって痛みは違うんだけど、私の場合、強烈に痛いの。腰をかなずちでずっと殴られている感じ。だからお腹も痛いけど腰もすごくいたくて、腰をまげると折れるんじゃないかって思うぐらい。」

 

「・・・そんなに痛いの?」

 

「痛いよ。それに生理始まる前はわけもなくイライラするの。生理が始まったらイライラはなくなるけど、それまではもうちょっとした言動や仕草でイライラが一瞬で頂点に達するの。生理痛もそうだけど、これは女性ホルモンの影響だから、自分ではコントロールしようがないの」

 

おだやかに、なるべく伝わるように自分の言葉でクマ吉に説明しました。

 

それで伝わったのかはわかりません。だけどそれ以来、私が生理痛で顔をゆがめていると、クマ吉は「今日1日は何もしないでゴロゴロしていること。洗濯も掃除もしなくていいんだからね」

 

と言ってくれるようになったのです。

 

性の問題は男性と女性で痛みを共有することはできません。だって体の仕組みが別々だから。

だけど説明することでお互い理解することができるし、知っていることで相手を気遣えるようになります。

 

学校の保健体育で男性にも女性のカラダについて学んでほしい!

そう願うクマ子です。

 


いざ、体外受精へ

2018-09-27 | 私と夫の妊活日記

クリニックがまた国の指定医院になっていないことから補助金対象外を承知で体外受精に臨む決心をした夜。クマ子とクマ吉は同意書を前にペンを走らせています。

他のクリニックがどうかわかりませんが、浅田レディースクリニックは治療が変わるたび、毎回治療の説明をした書類とその治療を理解したという主旨の同意書を渡されます。

夫と妻がその同意書に署名をし、必ず別々の印鑑でお互いの署名欄に印鑑を押さなくてはなりません。人工授精をする際も同意書提出がありましたが、体外受精にあたっての同意書は枚数が多い・・・。

2人で書類に目を通して、あとは流れ作業がごとく署名をして印鑑を押していきます。あれだけ不妊治療を嫌がっていたクマ吉が何も言わず署名をする姿をみて、クマ子は胸が熱くなりました。

 

体外受精の説明を聞いてこの病院にしてよかったな、と思った点が1つ。

それは採卵後の受精方法について、です。クマ子の体から卵をとった後にクマ吉の精子と受精させるわけですが、浅田レディースクリニックでは通常の体外受精:顕微授精を1:2、もしくは1:3の割合で実施してくれます。

そしてもし、取れた卵の数が少なかったり、精子が少ない場合はすべて顕微授精で受精卵を育ててくれるという方針なのです。これが本当にありがたい。

 

だって全部通常の体外受精をしてどれもうまく受精しなかったら、また1からやり直しになるんですよ。卵を体から取るところからやり直して次は顕微授精、となるのです。金銭的にも身体的にも負担が2倍になってしまう。その点、卵の数から判断して顕微授精してもらえると受精卵は確実にできるわけです。

 

医療技術の進歩はめざましい。今の時代に生まれてよかったです。

 

さて、卵をとる採卵日に向けてまた新たな薬がスタートします。これからは自己注射も増えます!最初言われた時は「え!自分で自宅で血管めがけて注射するなんて無理です。。。」と思わず言ってしまいました。

 

看護師さん、苦笑。「皮下注射なので大丈夫ですよ」

 

そう、自己注射は見た目は恐ろしく普通の注射器に見えますが、血管に打つ必要のない注射です。お腹の脂肪にぷすっと刺すだけ。とはいえ看護経験のないクマ子は十分びびりましたが・・・。

 

やり方をクリニックで教わって、練習がてら今日の注射分を自分で打ちました。自分のお腹めがけて長い注射針を刺すーなんと勇気のいることでしょう。痛かったらどうしよう・・でも看護師さん見てるしここでやめるわけにはいかん!と覚悟をしてブスっと脂肪にさしました。

 

お腹に脂肪がたくさんあってよかった。全く痛くありません。なるほど、これを自宅でするのね。

 

神様、どうか卵がたくさんとれますように。