スケッチはありません
前回よりほぼひと月振りの甲州街道歩きになる。天気は良くないが雨は降らないとの予報だったので決行したが、暗くて寒かった。午後2時には気温10℃。
[JR猿橋~駒橋宿 1.5km] 歩き始めてすぐに猿橋の一里塚、間もなく駒橋発電所が見えてくる。桜も散り盛りだがまだまだ美しい。ここは東京電燈(現東電)初の水力発電所で、名勝猿橋から「猿橋水路橋(国文化財)」も見えるので一度訪ねたいと思ってた場所だ。当時の煉瓦造りの本館はすでに無いが、水圧鉄管アンカーブロックや排水門が残っていた。鉄格子の門越しに当時のタービンが置かれている。「第五甲州街道踏切」を越え駒橋宿に入る。道の両側には切妻二階建ての旧家が相当目に付く。
この辺りまで来ると岩殿山の岩肌と山桜が素晴らしい。岩殿城の遺構があるとか、一度登ってみたい。
ブロック
排水門
[駒橋宿~大月宿 1.8km] 三島神社に参詣してから古道を進む。大月宿は本陣跡含めて名残は感じられない。追分の道標をみて旧道へまわる。
[大月宿~下花咲宿~上花咲宿 2.1km] 一里塚跡を過ぎるとすぐ下花咲宿だ。旧家で目立つのが旧本陣の星野家住宅の見事さ。中は見れず。スケッチも考えたが設計の概観図だけになってしまいそうで止す。続いて上花咲宿。廿三夜塔や馬頭観音など石仏群を見る。
星野家住宅
[上花咲宿~下初狩宿~JR初狩駅 4.1km] 見所のないR20(旧道も)を歩くのを止め善福寺から脇道を進み、源氏橋を渡って旧道に戻る。採石場そばの丸山の一里塚と呼ばれる権現山に登る。丁度土地の人達が祭りの準備をしてた。第七甲州街道踏切を過ぎて下初狩宿に入る。街道筋らしい旧家が続くが、惜しむらくは整備でR20が嵩上げされ、旧本陣宅もそうだが、道路が一階の屋根の近くを通ってるのだ。駅のベンチで昼にする。
旧本陣
[中初狩宿~白野宿 4.9km] 20分程で出発。下初狩と中初狩とになっているが今はつながっている。甲州での宿場街では切妻総二階の旧家が目立つがここも同じだ。旧本陣宅を過ぎ白野に向かうR20を歩くが、名ばかりの歩道で体の傍を疾走する大型トラックの風圧が怖い。道は上り勾配がはじまり笹子峠が遠くない感じだ。白野はR20から外れ、家の前を溝が流れる落ち着いた集落。宝林寺の山門、本堂の姿がいい。
宝林寺
[白野宿~阿弥陀街道宿~黒野田宿(JR笹子) 2.9km] 吉久保の集落もいい雰囲気だ。稲村神社や旧跡がある。R20に出ると道路に気温表示がありその表示は「10℃」(14:07’)。寒いはずだ、気温が低下してきてる。笹子川橋を渡ると阿弥陀街道宿。笹一酒造がある。江戸末期に洪水被害もあり旧家も遺跡も特に何もない。直ぐに笹子駅が見え、手前に笹子餅の店があった。土産に買ったが小さい蓬の餡子餅で値段ほどのものではなかった。駅を過ぎ黒野田宿をすこし覘いてから引き返した。(約6時間 17Km 29,500歩)
次はいよいよ甲州街道で最も高い笹子峠だ。天候を見て16Kmちょっとを歩きます。