わたしは、絵を描くのが好きだった。
わたしの頭のなかに、
わたしの心のなかにある世界を形に表したかったから。
育った家に帰ってきてふとそのことを思い出した。
まだわたしは絵が描けるだろうか。
今よりもずっといろいろな可能性を秘めていたあの頃のように。
まだ生き方が固まっていなかったあの頃のように。
わたしが使っていた水彩色鉛筆やパステル、インクはまだ残っている。
あとはわたしが . . . 本文を読む
きっかけは、まなりのレポートだった。
まなりは合宿でへとへとになりながらも、合宿の休み時間もレポートに取り組んでいた。
わたしはそんなまなりをみていて、グラフなど手伝える範囲でできる限りのことをした。
しかしまなりは、そんなに時間をかけているのにあまりレポートはすすまなかった。
今日になってもデータすら集まっていなかった。
そこでわたしの機嫌が悪くなってしまった。
わたしは、ただまなりに . . . 本文を読む
学生大会の前日、熱を出した。
何か熱っぽいなあと思っているうちに寒気がし、夜中には39.2℃までになった。
翌日、熱は38℃台にはなったものの、ふらふらな状態。
ふわっとの車で北大に向かったのだけれど、ずっと心配してくれた。
他のメンバーと合流すると、みんな心配してくれた。
あきばっこは外でわたしが陽にあたらないように、はたで日陰をつくってくれたりした。
中でも心配してくれていたのは、コロル . . . 本文を読む
「我」と言う字は、右半分が「ほこ」、左半分が「ぎざぎざしたもの」という意味らしい。
要するに「ぎざぎざした矛」ということ。
自分を守るための矛。
だから人と人が出会うと衝突がおきるのだろう。
戦争もおきるのだろう。
では、愛するもの、大切にしたいものに出会ったらどうすればよいのだろう。
傷つけてしまうのだろうか。
望むも望まざるも関係なしに傷つけてしまうのだろうか。
それが業なのだろう . . . 本文を読む
もうすぐまなりの誕生日。
あと3日。
う~んプレゼント何あげたら喜んでくれるかなぁ??
まなりは車や地理や医学や般若心経が好きだけど…
男の人ってどんなものもらったら喜ぶの~??
ぜひぜひ教えて下さいませ
. . . 本文を読む
まなりは車が好き。
本当に好き。
車があればご飯たべなくても平気ってくらい好き。
まなりと車のライトを見に行った。
まなりはライトの他にもいろいろ見ていた。
わたしにはわからないものばっかり。
何に使うのか聞いたり、カーアクセサリーを一緒にみたりした。
そのときのまなりはいつもと全然違った。
聞いてもいつもならわかりやすくいろいろ教えてくれるのに最低限のことしか教えてくれなかった。
さ . . . 本文を読む
今日は本屋さんに行った。
本を探していると、他のお客さんも目に入る。
ふと目にした人が部活の先輩に見えてびっくりしてよくみると違う人だった。
そしてここは旭川ではないんだと思い直す。
わたしはもうすっかり旭川が生活の場なのだと感じた。
それとともにもしかしたら心は旭川に置いてきたのかもしれないとも感じた。
伊達に帰ってきても旭川のことばかり考えている。
後輩へのおみやげのことや、大学のこと . . . 本文を読む
今夜はわたしのお家にいっぱいお客さんがきた。
新入生勧誘の飲み会あとにきて報告をかねて宅飲みしたのだ。
みんな疲れてるのだろう、寝てしまった。
お家にあるふとん類を総動員してみんな眠りについた。
わたしは何かうれしい気分になった。
多分、この家にたくさん人がきてくれたことがうれしかったから。
そして、この家に思いでが増えたから。
こんな気持ちになれるのも、きっとまなりのせいだ。
人嫌い . . . 本文を読む
離れてると、相手に伝えるのは難しい。
今の気持ち。心の機微。欲しい言葉。
一緒にいるときは、相手が見えるときは伝わるのに。
伝わらなくとも、何かしら感じとることができるのに。
悲しい。
お互い相手のことをとてもとても想って、考えてるはずなのに。
それがよけい悲しい。
. . . 本文を読む
今日は家族みんなで苫小牧のイオンへ遊びに行った。おじいちゃん、おばあちゃん、母さんと行ったのだけれど、みんな好きな所を見ていた。
わたしは主に母さんといろんな所を見て歩いた。 母さんはわたしが自分のお金で買おうとするとわたしが買うからと言ってお金を使わせてくれなかった。
今まではこんなことなかった。 昨日もお弁当箱を買ってくれた。わたしの分だけでなく、まなりの分まで買ってくれた。
わたしはそれが . . . 本文を読む