確かに愛していた。
大切にしていた。
同時に、慢心していた。驕っていた。
いつしか、彼は私のものだと当たり前に思っていた。
今なら、わかる。 . . . 本文を読む
たまたま、通りすがりのブログで、ネザーランドドワーフの記事を見かけた。
そういえば、まなりはこの子が好きだった。
ペットショップで見かけて、一目惚れしたようだった。
いつか飼おうね、って言ってて。
未来の生活を想像してふたりで遊んだ。
その未来は永遠に来ないけど。
たまに、グリュプスとの未来を想像する。
いつか一緒に暮らせたら。
あんなことやこんなことをしよ . . . 本文を読む
まなりは、とてもファッションに敏感だった。
自分にも、わたしにも。
わたしは普段髪はしばらないのだけど、たまに髪型を変えたら、すぐに気づき、評価をくれた。
うん、それはいいね
うーん…ritsuならこうしばる方が似合うと思うよ
ファッションも、まなりのおめがねに適うと、とても嬉しそうに評価してくれた。
去年の初夏。
少し、勤務後に話をした。
ritsuは…すごくファッ . . . 本文を読む
ね、まなり。
あれから長い時間が流れたね。
わたしにも、大切なひとができたんだよ。
やっと、そういう気持ちになれたんだよ。
まなりにも、そういうひとが現れるといいね。
お互いが新しい幸せを手に入れられますよう。 . . . 本文を読む
春夏秋冬といううたを耳にした。
あまりに胸が苦しくなって、顔をそむけて目をとじた。
そのうたは、まるであの日々のようで。
あまりに歌詞があてはまりすぎて、
まるであの頃を見て作ったうたなのかと思う程に。
もう、新しい恋をしているくらいに気持ちの整理がついているのに。
わざわざ古傷をえぐり出すかのような。
わたしには残酷なうただった。
そのうたが、メロディー . . . 本文を読む
黒い目の、やさしいやさしいひとに、
あたまをなでられるたび、
やさしくされるたび、
あたたかさをもらうたび、
そのここちよさとともに、くるしさがわたしをおそう。
ねえ、どうして。
どうしてまなりはわたしをすてたの。
わたしは、どうしたらよかった?
それとも、もうこころがむかなくなった??
わたしは、わたしがすてられたりゆうをなにひとつしらない。
まなりがわたしにくれたこと . . . 本文を読む
部屋の中を整理していたら、ペンダントと写真が出てきた。
片割れの翼のペンダント。
2005.12.24と刻まれている。
その頃は片割れではなかった。
もう片方の翼といっしょだった。
もう片方の翼はどうしてるだろうか。
まだ、この翼のように持ち主のところでひっそり と時を過ごしているのか。
それとも、もう翼は消えてしまっただろうか。
わたしの翼には、ピンキーリ . . . 本文を読む
離れて1年以上も経つと、記憶は少し、変わっていく。
明るい部分はより明るく、
暗い部分はより暗く。
そしてどんどん輪郭は曖昧になって。
まなりの髪型より、まなりの髪の柔らかさが。
まなりの目の形より、あの鳶色の瞳が。
まなりの手の形より、あの手の暖かさが。
この目で見たものより、指で、肌で、匂いで感じたものの方が、わたしの中に残っている。
これが、きっとまなりの . . . 本文を読む