リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

「コクチバス」ついに/伊自良湖も侵食  岐阜新聞20051007

2005-10-11 18:20:55 | 異人録 外来生物を巡って
長良川水系の支流ダム湖にコクチバスを確認 岐阜新聞20051007 朝刊

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冬の風物詩「ワカサギ」ピンチ/「コクチバス」ついに/伊自良湖も侵食

 今年六月施行の外来生物法で特定外来生物に指定され、放流が禁止されているブラックバスの一種コクチバスが、長良川の支流伊自良川にある人工湖「伊自良湖」=山県市長滝=で初確認され、魚類研究家の新村安雄さん=岐阜市世保=が六日、同湖で採捕した。違法放流された可能性があり、新村さんは「(同湖で盛んな)ワカサギ釣りが脅かされるだけでなく、長良川に拡散した場合は手がつけられず、鮎やアマゴがピンチ」と在来種への悪影響を指摘している。

 新村さんはおよそ体長三―一五センチの大きさを少なくとも三十匹確認。今月四日には同湖に潜水して水中カメラで撮影したほか、六日には一三センチの魚を採捕した。

 小型であることから今年生まれた魚とみられ、同湖で繁殖した可能性が高い。新村さんは「コクチバスはオオクチバスと比べて強力な捕食力があり、どこでもすめる。もし長良川に流れ込んだ場合は完全駆除は不可能で、鮎やアマゴには脅威になる」と危ぐする。

 同湖を管理する山県市は「成魚がいればワカサギが食べられてしまう恐れがある」と話し、来年予定している湖底の土砂をさらえるための湖の水抜き作業に合わせ、一斉駆除を検討中。同作業は十年に一回程度行っているが「農業用水の水利権などの調整が必要で、前倒しは困難」と頭を悩ませる。当面は幅約五十メートルの排水堰(ぜき)に網を張り、魚の流出を防ぐことにしている。

 新村さんは「春から夏にかけてがコクチバスの産卵期。その時期には何らかの対策が必要」と訴えており、県水産振興室は「専門家の意見を聞きながら、山県市と協力して対策を講じたい」としている。

 (岡本周子)

(写真)コクチバス(新村安雄さん提供)の生息が確認された伊自良湖。在来種への影響が懸念されている=山県市長滝

《岐阜新聞10月7日付朝刊社会面》

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1 コメント

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俺も怒るぞ! (adaayu)
2005-10-11 19:57:02
なんということでしょう??



放流禁止なのに、、。



( ̄‥ ̄)=3フン
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