リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

「EARTH VISION 第16回地球環境映像祭」第2次審査作品 公開!

2007-10-18 18:39:53 | 琵琶湖”逍遙”撮影記
 淡海と生きる~琵琶湖~が公開される。
 世界180カ国から応募があった107作品から選ばれた21作品ということだから、名誉なことだと思っている。

 「EARTH VISION 第16回地球環境映像祭」の第2次審査を通過してのものだが、複雑な思いがしている。
 昨年6月から半年強、ほとんどこの作品の撮影と製作にかかりきりになっていた。その時点ではベストのものを製作したということにうそ偽りはないのだが、気になっていたことがあった。

 昨年の撮影は6月初めから始めた。琵琶湖のコイフナの産卵期のほとんど終わる季節から始めた撮影だった。コイフナの産卵期は3月くらいから7月始めまでは続いているから、まったく時期をはずしてしまったというわけではないのだが、もう少し別の映像が撮れたのではと思っていた。

 ことし、琵琶湖博物館の企画展の映像を撮影した。

琵琶湖のコイフナの物語
タイトルにあるように、コイフナの生活史にテーマを絞った内容で今年の春は頻繁に琵琶湖に通うことになった。そして、見えてきたものは、「はるかに危機的な」琵琶湖の姿だった。

 アースビジョンに出品するという話があったとき、複雑な思いがした。たぶん、1次審査くらいは通過する内容だろう。でも本選に残るかどうかということになるとかなり微妙なところだと思った。

 琵琶湖について、琵琶湖総合開発によって変貌したした琵琶湖の姿について、映像作品を作りたいと思っている。でも、同じ内容では無いとしても、同じ(ような)カットは使いにくくなることだろう。印象に残るカットほど使いにくい。

 もうあのカットは使えない。また大幅に撮りなおさなくてはならないかなぁ、と思うとすこし複雑な思いがしている。


 今日、上映プログラムが転送されてきた。
なかなか面白そうな作品が多いと思った。観にいきたいのだが、かなり難しそうなのが狂おしいところだ。

 ところで、不思議な一致なのだけれど、同じ金曜日に上映される「赤貧洗うがごとき ー田中正造と野に叫ぶ人々」のポスターを描かれた画家の方と偶然の機会にお会いした。

 今年の夏、父母と広島に旅行した。平和公園の近くにホテルをとって、呉の大和ミュージアム、錦帯橋、尾道などを案内したのだが、自分でも行きたいと思って鞆の浦に行った。

 対潮楼に登り、父母と観光客もいない座敷にくつろいで、瀬戸内海を眺めていたとき、自分の写真を撮ってくれないかと話しかけてきた方がいた。田中正造の映画のポスターを描いたという画家の方だった。

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1.「EARTH VISION 第16回地球環境映像祭」第2次審査作品 公開!
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           <English Information is at the end of this mail.>
今年度の環境映像部門には、
アジア・オセアニア・ポリネシアから107作品が集まりました。
その中から一次審査を通過した21作品を公開上映します。

2008年3月7日(金)~9日(日)開催の映像祭本番に先駆けて、
あなたの目で優れた作品を探しませんか。

    □□◆◆◆◆□□□□□◆◆◆◆◆□□□□□◆◆◆◆□□
 「EARTH VISION 第16回地球環境映像祭」環境映像部門 
       第1次審査通過作品上映会

         <2007.10.25-28>
    ◆◆◆◆◆□◆◆□□◆◆◆□□◆◆□◆◆◆◆◆

………<期日>………  
10月25日(木)-28日(日)

………<会場>………
新宿御苑インフォメーションセンター 
http://www.shinjukugyoen.go.jp/access/img/map.gif
★新宿門の隣にある建物です★新宿駅南口から徒歩10分・新宿御苑前駅から徒歩5分)
(東京都新宿区内藤町11  TEL: 03-3350-4143)

………<参加>……… 
一般公開/入場無料(カンパ歓迎!)


※ 作品は、それぞれオリジナル言語での上映となります。
  海外作品に日本語の字幕、吹き替えはありません。


<<<<< <<<<< 上映プログラム <<<<< <<<<<

-----【10月25日(木)】-----

10:00
◆ヒートアイランド東京 ー風の谷と森が奇跡を呼ぶ
(日本/監督:川田 カヲル/2006年/26分)
クーラーの排熱、ビルやアスファルトの放射熱の蓄積。
年々、ヒートアイランド化が加速する東京。
新宿御苑をはじめ、都市を冷やす緑の効果を検証、
動き始めた風の道づくりなどの取り組みを追う。

◆クルード ーむき出しの欲望の果て Crude
(オーストラリア/Richard Smith/2007年/90分)<英語>
世界の油田は、恐竜時代、植物プランクトンが海底に沈殿して形成された。
この150年間の大量の石油消費がわれわれにもたらすものは、
油田が形成された太古の気候への逆戻りだろうか。

 ◇休憩

13:00
◆棚田の復元 ー伊豆松崎町石部の棚田
(日本/監督:小原 静二/2007年/14分)
減反政策と過疎化により減少した、山村の原風景・棚田。
地域の人々とボランティアを中心に試みられたその復元の過程とその技術を紹介する。

◆大都会の漁師たち Fishmen in the City
(台湾/監督:Hong Chun-xiu/2006年/62分)<中国語・英語字幕>
世界で一番の超高層ビル「台北101」の横を流れる
川のほとりに、100年にわたり続いた漁村がある。
刻々と開発されていく都市の中で、漁師たちの生きる術は断たれてゆく。

 ◇休憩

14:20
◆プラネットアース ー極地 氷の世界
(日本/監督:伊藤 弥寿彦/2006年/59分)
氷点下60度の極寒の中で卵を抱き続ける南極の皇帝ペンギン、
氷の海で狩りをする北極グマ。
今、その自然破壊が最も深刻視される極地の自然を見つめる。

◆千日と一夢 Thousand Days and a Dream
(インド/監督:P. Baburaj & C. Saratchandran/2006年/60分)<マラヤーラム語・
英語
字幕>
インド・ケララ州、コカコーラ社による大規模な地下水汲み上げにより、
地域の井戸は干上がってしまった。さらに廃棄物の投棄により水質は悪化。
人々の闘いが始まった。

16:20 終了予定


-----【10月26日(金)】-----

10:00
◆赤貧洗うがごとき ー田中正造と野に叫ぶ人々
(日本/監督:池田 博穂/2006年/98分)
「真の文明は山を荒らさず、川を荒らさず、村を破らず、人を殺さざるべし」
農民とともに足尾銅山公害問題に立ち向かった田中正造の生涯を描く。

◆淡海と生きる ー琵琶湖
(日本/監督:新村 安雄/2006年/30分)
日本最大の湖、琵琶湖は世界でも有数の古代湖であり、淡水生態系でもある。
ここで育まれてきた自然と共存する関係、近年の危機と未来への取り組みを追う。

 ◇休憩

13:00
◆世界里山紀行 中国・雲南 竹とともに生きる
(日本/監督:張 克明/2007年/49分)
水田と村落、竹林が一体となった風景が広がる雲南省。
ここでは人の一生は竹とともにある。
美しき中国の里山の四季の中で、
竹とともに生きる文化と生きものが鮮やかに浮かび上がる。

◆動物工場/アニマル・ファクトリー Animal Factory
(韓国/監督:Koo Jung-Hoi/2007年/61分)<韓国語・英語字幕>
いまや食の欧米化により、豚肉や鶏肉の需要は高い。
しかし、その生産現場では何が行なわれているのか。
今、ベールが剥がされる。

◆校長先生とクジラ Man and Whale
(日本/監督:山村 浩二/2007年/2分)
海の見える学校で、少年時代に描いたクジラの絵を見ながら、
物想いにふける年老いた校長先生。
その時、海の向こうに見えたものは‥‥。

 ◇休憩

15:00
◆エビの履歴書 ー育てる人と食べる人
(日本/監督:鈴木 敏明/2004年/27分)
食卓のエビがやってきた原産地、
インドネシア、中国、スリランカ、タイ、ベトナムなどの現場から、
「天然」「養殖」の表示だけでは見えない、エビの姿が映し出される。

◆自然の楯 ーTsunamiから海岸をまもったもの Armed by Nature
(インド、インドネシア、スリランカ、タイ/監督:Moji Riba & Manori
Wijesekera &
Yohan Abeynaike2006年/27分)<英語字幕>
甚大な被害をもたらした2004年12月のインド洋津波。
被害を検証する中で明らかになったのは、
津波を阻んだマングローブ林と砂丘、サンゴ礁の存在だった。

16:00 終了予定


-----【10月27日(土)】-----

10:00
◆水になった村
(日本/監督:大西 暢夫/2007年/93分)
かつて466世帯1500人が暮らしていた岐阜県徳山村。
1976年に承認された徳山ダムの建設によって、
村民は村から出ることを余儀なくされた。
ダム工事が進まない中、
5世帯8人が残された時間を過ごすため村に帰ってきた

◆オリックス還る The Oryx Return
(カタール/監督:Hafiz Ali Ali/2007年/32分)
アラビア半島で一度は絶滅したアラビアオリックスは、
繁殖プロジェクトにより、再び砂漠の地によみがえった。
その姿を鮮やかな映像と言葉で綴る異色のネーチャーフィルム。

 ◇休憩

13:00
◆トラ ー死の軌跡 Tiger: The Death Chronicles
(インド/監督:Krishnendu Bose/2007年/63分)<英語字幕>
30年にもわたる保護政策にもかかわらず、トラは激減し続けている。
その謎を追う中、国際的な密猟、開発計画などが浮かび上がる。

 ◇休憩

14:05
◆ベンガルトラ マッチェリ母子の物語
(日本/監督:森 啓子/2007年/110分)
深い森に暮らすため、研究が遅れ、猛獣のイメージばかりが先行したきたトラ。
しかし、一頭の雌トラ、マッチェリを追い続けた結果見えてきたのは、
その母子に育まれる細やかな愛だった。

16:00 終了予定


-----【10月28日(日)】-----

10:00
◆海のゆりかご ーハチの干潟を守りたい The Cradle of the Sea
(日本/監督:岩崎 博史/2006年/54分)
広島県竹原市沖の小さな干潟「ハチ」。
人工藻場の造成計画によって危機にさらされた
ハチの干潟のために、1人の若者が立ち上がった。

◆生きる ーセマングム干潟を救え To Live: Save Our Saemankun
(韓国/監督:Lee Kang-gil/2006年/75分)<韓国語・英語字幕>
広大に広がるセマングム干潟。その豊かな海産物で人々は暮らしを営んできた。
しかし、干潟の潮止め工事が着工。
死にゆく干潟と、苦しくなっていく生活の中で、住民の反対運動は疲弊していく。

 ◇休憩

13:00
◆ペンギンの巣立ち Plunge of the Penguins
(ニュージーランド/監督:Andrew W. Marshall/2006年/20分)
厳しい南極半島の自然に生きるゼンツーペンギン。
その子育てと巣立ち、冬越えを追う。

◆籠の中の緑 Sanctuary
(日本/監督:丸谷 肇/2006年/93分)
東京の片隅にぽっかりと浮かぶ緑、光が丘公園。
その一角にある看板には「養生中につき、立ち入り禁止」。
都会の緑に引き寄せられる多様な人々の奇妙で愛しい等身大の記録。



※ スケジュールは変更することがございます。ご了承下さい。

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子どものための環境映像部門 第1次通過作品上映会
11月18日(日)10時~16時予定
*プログラムは11月初旬にウェブサイトにて発表します。

   ◆◆◆◆◆□◆◆□□◆◆◆□□◆◆□◆◆◆◆◆

2008年 3月 7日(金)~ 9(日) EARTH VISION 第16回地球環境映像祭
        <新宿区・四谷区民ホール>


-----「EARTH VISION 第16回地球環境映像祭」運営体制 -----

【主催】アース・ビジョン組織委員会(本部:(財)地球・人間環境フォーラム)
【共催】新宿区 NPO法人新宿環境活動ネット

【助成】文化庁国内映画祭支援

【特別協賛】東京ガス株式会社

【協賛(予定)】小学館 清水建設株式会社 株式会社乃村工藝社 
小田急電鉄株式会社 ソニーPCL株式会社 株式会社東京印書館 
日本シーゲイト株式会社 株式会社アーバン・コミュニケーションズ  

【後援(予定)】 環境省 外務省 経済産業省 東京都  東京商工会議所 
社団法人日本青年会議所 日本放送協会 社団法人日本民間放送連盟 
独立行政法人国際交流基金 社団法人日本ガス協会 

【協力(予定)】 エコムーブ・インターナショナル(ドイツ・フライブルク) 
TVEインターナショナル(イギリス・ロンドン) 新都心新宿PR委員会 
日本環境ジャーナリストの会 財団法人日本レクリエーション協会 
財団法人日本野鳥の会 財団法人日本自然保護協会 
財団法人世界自然保護基金ジャパン 社団法人日本環境教育フォーラム 
財団法人日本環境財団 全国青年環境連盟(エコ・リーグ)  
社団法人日本イベント産業振興協会 社団法人映像文化製作者連盟 
社団法人全日本テレビ番組製作社連盟 社団法人全日本シーエム放送連盟 
社団法人日本テレビコマーシャル制作社連盟 
社団法人日本映画テレビ技術協会 社団法人日本映画製作者連盟 
財団法人日本科学技術振興財団 日本サウンドスケープ協会 
環境テレビトラスト日本委員会 

---【アース・ビジョン組織委員会】---
会   長 (財)地球・人間環境フォーラム会長 近藤 次郎
委 員 長 (財)地球・人間環境フォーラム理事長 岡崎 洋
委   員 (株)NHK情報ネットワーク取締役 鈴木 芳夫
      (財)キープ協会理事長 加藤 晃義
      (株)グループ現代会長 小泉 修吉
       オーク・グループ代表  稲本 正
      (株)アーバン・コミュニケーションズ社長 久野 武男


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2. Best of EARTH VISION上映会情報
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10月27日(土)
名古屋・ワールド・コラボ・フェスタ2007
~タートル・ワールド、水たまりの海賊たち、おとなりさんとわたし、
  アトグアトグ、恵みの雨~上映
@名古屋・久屋大通公園(もちの木広場)

10月28日(日)
第2回龍ヶ崎市環境フェア
~北極グマは立ち泳ぎ出来るか~ほか上映
@茨城・くりーんプラザ龍

11月3日(土)・4日(日)
ライフスタイルフォーラム
~北極グマは立ち泳ぎ出来るか~ほか上映
@新宿御苑
http://www.lifestyle-forum.org/

11月24日(土)
国際有機農業映画祭
 ~「石おじさんの蓮池」「死の季節よ、さらば」「危険なオレンジ」上映~
@東京・明治大学
http://yuki-eiga.com/

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「EARTH VISION 地球環境映像祭」とは?

「地球環境」をテーマとした国際映像祭です。
アジアで初めての国際環境映像祭として、
1992年に始まって以来、世界の優れた環境映像を紹介しています。
年に1度の国際映像祭のほかに、ほぼ毎月、定期上映イベントも開催中。
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   EARTH VISION 第16回地球環境映像祭 ニュース
The 16th Tokyo Global Environmental Film Festival News
        2007年10月号(不定期発行)
   発行:アース・ビジョン組織委員会事務局
      〒113-0033 東京都文京区本郷3-43-16成田ビル3階
      TEL :03-5802-0525 FAX : 03-5802-0575
      <7/23より事務局が移転いたしました。>

      http://www.earth-vision.jp
      http://www.voluntary.jp/E-V/

   ※ このニュースの転載、転送 歓迎です!
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1 コメント

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おめでたうございます (世界的教養人)
2007-10-19 11:18:25
「変貌したした琵琶湖の姿」というテーマに絞り込んでの続編も期待しています。
私は、「淡海と生きる」は言いたいことが散漫になっているという印象を持っています。それと、産卵シーンばかりという印象がありますから、それ以外の魚の生きて居る様子も見てみたいですね。
あと、ゆったりとした時間とともに流れてゆく沿岸に住む人々とそこに棲む動物たち(私の勝手な幻想かも?)の続々編も。
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