リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

ラストカットはトキ色に

2006-12-25 20:28:52 | 琵琶湖”逍遙”撮影記
敬虔な仏教徒?なので、関係はないのだが、24日は琵琶湖畔の夏ならばにぎやかそうなホテルにいた。

 琵琶湖のDVDのエンディングをどうするか、夕日で終わるというシナリオもあったが、それだけは止めて欲しいと、再び撮影に向かった。

 計画では、びわ湖バレイというスキー場のロッジ前から琵琶湖にのぼる朝焼けを撮影しようと思っていた。ところが、今年の暖冬でスキー場が開いていなくてロッジも営業していなかった。夏にも撮影したことがあるのだが、その時は許可を得てロッジ前にテントを張らせていただいた。しかし、今回はさすがにダメ。さてどうするか。

 湖西から湖の東にのぼる夜明けを撮ることにした。さて、何時に、どの角度から日が昇るか、そして、天気である。
 天気は、25日の朝、編集のスケジュールからいって、この日しかない。
 時間と角度はネットから検索した。
日の出出没計算サービス
 これは気象庁の水路部のものだと思う。詳しい。

 24日の琵琶湖西岸からの日の出は 午前7時7分前後。角度は118度だった。
そして、24日の午後である。
 コンパスをもって、湖岸を彷徨くことになった。イメージとしては、沖島の北側の山がやや低いところに出る場所をさがす。

 淡海舞子から白浜まで、高島町の一帯を見て回ったが、さてどうしたものか。最後まで悩んで結局、鵜川の前の浜で日の出を待つことにした。

  鵜川を選んだのは、河口近くに良い足場があり、車で近くまで行けるからだったが、もう一つ、河口部分は浅くなっていて面白い波が立たないかとおもったんだ。




 やがて、東の空が明るくなってきた。
天気予報では晴れだったが、高いところに雲がある。前線の前触れの雲のようだった。斜めにかかった雲をみて、うれしくなった。高い雲だ。いい色に染まるだろう。

 そして、東の空をみていると、一艘の漁船が表れた。沖島からの船だろうと思った。夏に撮影したビワマス漁の時も鵜川の沖まで網を上げに来ていたからだ。あの漁師さんだろうか、ビワマスが終わったら、ホンモロコ漁をすると話していた。

 見ていると、その船は、沖曳き網漁をする船のようだった。一艘の船で、長いロープを引く底曳き網。
 
 アングルから外れている漁船を見ながら、白みだした空に向かって、録画ボタンを押した。

 トキ色の空が斜めに開けてきた。
薄い朱の具合、青く残った夜の闇。その配合はトキの羽そのままだ。

 しばしらくすると、先ほどの漁船が北に廻り込んた。ボクのアングルの中で、弧を描いて、シルエットとなった。
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
冊家 (春小紅)
2006-12-26 00:19:14
夕日とはあきらかに違う、美しい空の色。
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ほ~そろそろ (ヒラマツ)
2006-12-26 08:20:37
お~~そろそろ終わりに近づきましたか.
返信する
ほ~そろそろ (世界的教養人)
2006-12-27 08:35:50
このラストにはどういうS.E.(sound effect)をつけるのでしょう。やはり音楽ですか? それとも何かの音? (おだやかな琵琶湖ではどのような音が聞こえるのか?)。元S.E.屋としては興味があります。でも他の場面も含めて、音楽を使う場合、著作権の問題などめんどうなのでしょうね。全編音楽無しというわけにもいかんでしょうし。某放送局では、使っておいてから、1年分まとめ払いだったようですが。料金先払いで選んであげようか。報酬はvary expensive !!
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