リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

宿題 提出分

2006-08-24 11:54:11 | 琵琶湖”逍遙”撮影記
琵琶湖の撮影にはシナリオがある。

シナリオを作成してコンペで獲った仕事だから、原則的にはシナリオのエピソードを撮影しなくてはならないことにはなる。

「外来魚 (ブルーギルかブラックバス)が卵(または仔魚)を守っていると在来魚がきて食べる」

 こんな撮影撮予定のシーンがあった。

 うなるほどいるブルーギルだ。いつでも撮れるとタカをくくっていた。

あまりにコロニーの個体が多すぎるから煩雑だな。
降雨で水が濁ったな。
漁師さんの取材の予定がある。

…。

なんだかんだとのばしていたら、8月も後半になった。

久しぶりに奥出湾へ。
外来魚の聖地の巡礼者曰く。
「ほとんどギルの産卵は終わって、この湾で20個体くらいですよ」

アチャー。である。
その20個体といっても、研究用のラベルがあるものは撮影しにくいし、研究のじゃまにもなる。
 湾を泳ぎ回った。

 彼らの情報の通りである。もうブルーギルの繁殖期は終わりになっていた。

 以前撮影している普通映像のものを使うか?それとも、「川沿いの研究者」から借りるか?

 それでもいいかな。とおもって少し沖よりに岸に向かった。

 オオクチバスの30cmくらいの個体が何かを見ているようだ。何かを狙っているのかもしれないとそちらのほうを見て、潜った。

 水草が無くて少し開けている礫場があった。
 そこに、1匹、立派な婚姻色のブルーギルがいた。

 宿題、間に合ったみたい。
コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« やり残した宿題 | トップ | 秋の気配 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (nakao)
2006-09-01 15:00:27
「始祖」の表現にウケてしまいました。。。

返信する
宿題はまだある (ニイムラ)
2006-08-30 20:03:36
 宿題をするために、琵琶湖に来ている。

博物館でNさんにギルの件を話したら、ホントに最後の最後だったみたい。

 論文等で使用していただけたらと、奥出湾研究の始祖Nさんに空撮の映像を提供しました。

 今日は琵琶湖大橋沿いのホテルが開いていたので、ホテル泊まり。あすカイツブリを探して北上、高時川のアユをチェックするつもりです。



 明日、いったん帰るか、湖岸でキャンプして8月を送るか、現在思案中。
返信する
Unknown (nakao)
2006-08-30 14:12:07
しぶといやつがいて良かったですね.

出来上がりが楽しみです!
返信する
ラッキー! (布村 建)
2006-08-30 12:37:57


 のこりものには福があるとか。

 ラスト・チャンスにかけるオトコですね。 ぬの
返信する

コメントを投稿

琵琶湖”逍遙”撮影記」カテゴリの最新記事