リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

第36回 川に行こう ライジャケを忘れずにね!

2016-08-14 11:34:10 | ”川に生きる”中日/東京新聞掲載

 夏休みも終盤に差しかかりました。日本の川は世界一。飲んでも安全な水が、都市のごく近くを流れる素晴らしさをぜひ楽しみたいものです。ただ。川には危険が潜んでいます。 ライフジャケット(ライジャケ)を着ましょう。

 川では身体が浮きません。

塩分を含む海水と比べ、川の中では身体が浮きません。特に子どもは体脂肪が少ないので身体が沈んでしまいます。ライジャケは川遊びの必須アイテムです。

 ライジャケは、胴回りをベルトで固定できるタイプを。そして「股ひも」というベルトがあるものを選びます。必ず股ひもを股の間に通します。子どもが着た状態で、ライジャケの肩をもって持ち上げ、ずれずに持ち上げられることを確認しましょう。

 川は流れています。ゆっくりに見えても、必ず川には流れがあります。子どもが川で流されて、それを助けに行った大人が事故に遭うことが多いのです。もしもの時には、岸からロープを投げて救助します。
 二㍑のペットボトルに三分の一くらい水を入れます。荷造り用の白いロープで、太めのものを選びます。ペットボトルの首の部分に巻きつけて縛ります。「巻結び」という方法が便利です。ロープの反対には輪っかを作り、手首に通しておきます。ロープは絡まないように川原に広げます。

 投げ方はソフトボールのように下手投げで。ロープの、ペットボトルから三十㌢くらいのところを持ちます。いったん、前にボトルを振り、腕全体を振り子のように後ろ側まで九十度くらい振ります。ボトルが反動で前に帰ってくるときにタイミングを合わせて腕をふり、三百六十度、腕とボトルを回して、腕が真下に来た時に離します。
 水面に落ちたペットボルトを観察してください。川の流れの速さ、方向が分かります。もし、子供が流されたら、川岸を下流に移動して岸辺からロープを投げます。素晴らしい夏を安全に。(魚類生態写真家)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 第35回 ダムに消えるアサリ... | トップ | 第37回  川との決め事 川... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

”川に生きる”中日/東京新聞掲載」カテゴリの最新記事