リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

KST 木曽三川河口資源調査団

2006-01-19 18:13:38 | サツキマス研究会/長良川調査会
 大学は海の近くか、臨海実験所のあるところに行きたかった。

 そこで受験して通うことになったのが、愛媛大学、四国にある。ボクの生まれたのは浜名湖北岸だから、随分と離れた場所に行ったことになる。

 そして、現在は長良川に暮らしている。岐阜は浜名湖からはそう遠くはない場所なのだが、長良川に来るきっかけは、KST 木曽三川河口資源調査団、この報告書と出会ったことからだ。

 ボクを原子力発電所の潜水調査に誘った先生は、臨海実験所の所属だった。その=階堂先生が参加した調査の報告書がこれだ。

 学生のころはこの報告書のことは知っていた。
 研究室の倉庫には、長良川の魚類のホルマリン標本や刺し網などがたくさんあった。刺し網は絹でできていて、目が細かく、丈も長かった。ほとんどボクが海での採集に使って破いてしまったのだが…。

 研究室の先輩がその調査に参加して大変だったという話を聞くこともあった。ただ、どうして四国の大学が中部地方の川の調査をしたのだろうと不思議に思っていた。
 そしてそれが、長良川河口堰に関することだとは思いもしなかった。

 ところが、卒業後10年程経った頃、ひょんな事から、この報告書の内容を調べて欲しいという依頼があった。長良川でアユの調査を指導したイ尹藤先生が大学時代のボクの指導教官だったのだ。

その時初めて、KSTという調査が長良川河口堰に関する調査として始まったことと、長良川河口堰建設を知った。

その報告書に書かれた内容は、長良川の自然の素晴らしさを伝えていたし、もし、その河口に河口堰を作ったら、どんな影響があるか、容易に想像できる内容だった。

 そして、長良川河口堰の建設に反対するようになる。それは、またの機会に。

長良川には借りがある

それにしても、海を求めて行ったはずが、川に帰ってきた。巡り合わせとは不思議なものだ。

 愛媛大学 臨海実験所閉鎖




KST 木曽三川河口資源調査団 団員名簿


KST 名簿つづき
KST 名簿つづき2

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