クーデター発覚のニュースは一件物騒だが、もっと深刻な事態がメコン河では進行している。
メコンウオッチのWEBで見た最新のメールニュースは日本が主導する新しいダム計画について述べている。
メコン河開発メールニュースより 2007年6月6日
ラオスに行くことに決めたのは、メコン河流域でももっともモンスーンアジアの情景が残されている場所と聞いたからだ。
だけれど、一番自然が残っている場所というのは、これからまさに開発の手が入っていく場所ということにもなる。
ほんの15年前の長良川もそうだった。そして、リュウキュウアユの奄美大島も。
今度、ラオス、メコン河に行ったら、そういった開発で変わっていく直前の多くのモノと出会うことになるだろうな。そう思うことは、すこし気の重いことでもあった。
昨年、WWFジャパンの琵琶湖DVDを製作して、高度に機械化された琵琶湖沿岸の農業に驚いたのだけれど、その中に、生命の息吹を感じた。そして、そんな現代の農業、主に、水田だが。がどんな方向に向かうのが望ましいか、考えながら撮影をした。
そして、今年の琵琶湖博物館で企画展のエピローグ。いわば、まとめの映像を担当することになって考えたのは、自分自身の「メートル原器」としての田んぼを「どこ」に置くかということだった。
ボクは長良川河口堰の問題と係わったとき最初に源流から泳いで下った。それ以来、世界のどんな河、日本各地の川に出かけても、「長良川でいえば、あの辺り」かと長良川と比較してその河川の姿を見ることにしていた。いろいろな事象を兵隊の位に例えた自由の画家山下清と通じる部分があると思っている。
そして、田んぼのことを考えるということになって、日本の水田を見て呆然としている。どの田んぼをボクの標準器にしたら良いのだろう?
たとえば、里山、棚田の風景というのは、我が国では自然が住む人々と共に良く残った場所であると思う。だけど、日本の大部分の水田はもっと下流にある。
里山・棚田では日本の多くの田んぼを対照化することはできない。
下流側にある平地の田んぼの原型。
ラオスにはそれを探しに行くつもりだ。それに、海無しで河川の勾配が急になるところ、という場所にあるラオスは岐阜県みたいだし、今度行くヴィエンチャンはメコン河の岐阜市みたいな位置にあるのではないかと思っている。メコンと長良川と比較したらの話だが。
このあたりボクの思いこみについては以下のエントリーを読んで欲しい。
全長良川流下行記 2005
ただ、ラオスに行くに当たって、都合の良い場所を見て、撮影し、切り取って来るだけの撮影行にはしたくなかった。変貌しつつあるメコン河の記録を映像アーカイブとして残す手助けができないだろうか。そんなことを考えた。そこで、メコン河開発の問題に長く係わっているNGOに相談した。
メコンウオッチではちょうど、メコン河の生活と自然と記録するプロジェクトを進めているということだった。
ラオス 環境メディアプロジェクト
ボクは現地NGOの方に防水パック付きのビデオカメラと防水デジカメを託すことにした。
ビデオカメラは2005年の流下行でも一緒に長良川を下った。デジカメは長良川、奄美大島その他。水辺に行動するボクと長い間共にあった。両方とも記録形式、解像度はこれからの仕様を満たすことが無くなっている。
たぶん。ボクが手元においても使用することはないだろうな。そう思った。でも、メコン河ではきっと、役立ててくれる人がいる。
メコンの目となれ。
ボクは旧友を携え、明日メコン河 ラオスに向かう。
メコン河の現在についてはこちらをご覧下さい。
メコンウオッチ
米国でラオス政権転覆の陰謀 傭兵集め武器輸送計画(朝日新聞) - goo ニュース
☆テキスト版
米国でラオス政権転覆の陰謀 傭兵集め武器輸送計画
2007年06月05日19時00分
ラオスで75年に社会主義政権成立後、米国に逃げてきた少数民族モンの元軍人らが米軍元将校と結託し、武力でラオス政権を転覆するため大量の武器を購入、雇い兵を集めようと準備していたことが4日、明らかになった。肩にかつぐスティンガーミサイルやAK47を調達して今月半ばにタイに輸送する手はずだったといい、まるでハリウッド映画の陰謀物のように危機がそこに迫っていたようだ。
写真バン・パオ元将軍=AP
AP通信によると、米検察当局が同日、米カリフォルニア州在住で、旧ラオス王国軍のバン・パオ元将軍(77)ら在米モン社会の指導者8人と、武器購入の仲介役をした元米軍中佐の計9人を、中立法違反の罪で連邦地裁に起訴した。
起訴状によると、元将軍らはラオスの軍人や役人の襲撃や建物の破壊を計画。5月には現地のスパイから軍事施設や政府庁舎の情報を入手した。数百万ドルで対戦車砲や地雷を買う予定だったほか、元米海軍特殊部隊員も雇い入れようとしていたという。
メコンウオッチのWEBで見た最新のメールニュースは日本が主導する新しいダム計画について述べている。
メコン河開発メールニュースより 2007年6月6日
ラオスに行くことに決めたのは、メコン河流域でももっともモンスーンアジアの情景が残されている場所と聞いたからだ。
だけれど、一番自然が残っている場所というのは、これからまさに開発の手が入っていく場所ということにもなる。
ほんの15年前の長良川もそうだった。そして、リュウキュウアユの奄美大島も。
今度、ラオス、メコン河に行ったら、そういった開発で変わっていく直前の多くのモノと出会うことになるだろうな。そう思うことは、すこし気の重いことでもあった。
昨年、WWFジャパンの琵琶湖DVDを製作して、高度に機械化された琵琶湖沿岸の農業に驚いたのだけれど、その中に、生命の息吹を感じた。そして、そんな現代の農業、主に、水田だが。がどんな方向に向かうのが望ましいか、考えながら撮影をした。
そして、今年の琵琶湖博物館で企画展のエピローグ。いわば、まとめの映像を担当することになって考えたのは、自分自身の「メートル原器」としての田んぼを「どこ」に置くかということだった。
ボクは長良川河口堰の問題と係わったとき最初に源流から泳いで下った。それ以来、世界のどんな河、日本各地の川に出かけても、「長良川でいえば、あの辺り」かと長良川と比較してその河川の姿を見ることにしていた。いろいろな事象を兵隊の位に例えた自由の画家山下清と通じる部分があると思っている。
そして、田んぼのことを考えるということになって、日本の水田を見て呆然としている。どの田んぼをボクの標準器にしたら良いのだろう?
たとえば、里山、棚田の風景というのは、我が国では自然が住む人々と共に良く残った場所であると思う。だけど、日本の大部分の水田はもっと下流にある。
里山・棚田では日本の多くの田んぼを対照化することはできない。
下流側にある平地の田んぼの原型。
ラオスにはそれを探しに行くつもりだ。それに、海無しで河川の勾配が急になるところ、という場所にあるラオスは岐阜県みたいだし、今度行くヴィエンチャンはメコン河の岐阜市みたいな位置にあるのではないかと思っている。メコンと長良川と比較したらの話だが。
このあたりボクの思いこみについては以下のエントリーを読んで欲しい。
全長良川流下行記 2005
ただ、ラオスに行くに当たって、都合の良い場所を見て、撮影し、切り取って来るだけの撮影行にはしたくなかった。変貌しつつあるメコン河の記録を映像アーカイブとして残す手助けができないだろうか。そんなことを考えた。そこで、メコン河開発の問題に長く係わっているNGOに相談した。
メコンウオッチではちょうど、メコン河の生活と自然と記録するプロジェクトを進めているということだった。
ラオス 環境メディアプロジェクト
ボクは現地NGOの方に防水パック付きのビデオカメラと防水デジカメを託すことにした。
ビデオカメラは2005年の流下行でも一緒に長良川を下った。デジカメは長良川、奄美大島その他。水辺に行動するボクと長い間共にあった。両方とも記録形式、解像度はこれからの仕様を満たすことが無くなっている。
たぶん。ボクが手元においても使用することはないだろうな。そう思った。でも、メコン河ではきっと、役立ててくれる人がいる。
メコンの目となれ。
ボクは旧友を携え、明日メコン河 ラオスに向かう。
メコン河の現在についてはこちらをご覧下さい。
メコンウオッチ
米国でラオス政権転覆の陰謀 傭兵集め武器輸送計画(朝日新聞) - goo ニュース
☆テキスト版
米国でラオス政権転覆の陰謀 傭兵集め武器輸送計画
2007年06月05日19時00分
ラオスで75年に社会主義政権成立後、米国に逃げてきた少数民族モンの元軍人らが米軍元将校と結託し、武力でラオス政権を転覆するため大量の武器を購入、雇い兵を集めようと準備していたことが4日、明らかになった。肩にかつぐスティンガーミサイルやAK47を調達して今月半ばにタイに輸送する手はずだったといい、まるでハリウッド映画の陰謀物のように危機がそこに迫っていたようだ。
写真バン・パオ元将軍=AP
AP通信によると、米検察当局が同日、米カリフォルニア州在住で、旧ラオス王国軍のバン・パオ元将軍(77)ら在米モン社会の指導者8人と、武器購入の仲介役をした元米軍中佐の計9人を、中立法違反の罪で連邦地裁に起訴した。
起訴状によると、元将軍らはラオスの軍人や役人の襲撃や建物の破壊を計画。5月には現地のスパイから軍事施設や政府庁舎の情報を入手した。数百万ドルで対戦車砲や地雷を買う予定だったほか、元米海軍特殊部隊員も雇い入れようとしていたという。
とても面白いです。
何度も見ています。
そして、ラオス・・・。
是非PVOのバケットを。
あれは美味しかったです。
ナンプー前のパン屋さん、メコンの川原の屋台。
あれもこれも美味しかったです。
メコンの画像・映像楽しみにしています。
そういえば、ビエンチャンの対岸のノンカーイ側にてメコン川で釣りをしてナマズを釣りましたよ。
長良川、琵琶湖、奄美、メコン、つながっているんですね。お次は是非安曇野へ。いつかニイムラさんと旅がしたいなぁ。