リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

ダーウィンの悪夢 

2007-01-26 15:29:18 | 異人録 外来生物を巡って
友人からダーウィンの悪夢を観たかというメールが来た。

ダーウィンの悪夢
一匹の魚から始まる 悪夢のグローバリゼーション
公式ページ

すごい、コピーだ。

この映画が劇場公開されるということを、第一回 ネーチャーアンドサイエンスカフェ で田中優さんから聞いた。
 試写会で観たそうだが、「胸が悪くなるような衝撃だ」と話していた。
 彼は、この映画について講演しているようだ。
公式 ブログにある「シブヤ大学」関連の記事をどうぞ。

 その時、どこかで聞いたような内容で、テレビで観たような記憶があったのだが、なんとなく、うろ覚え、観たのか、情報に接して観たような記憶になったのかが、わからない。

 改めて、友人から観た?というメール。検索してみた。

P-navi info ダーウィンの悪夢

 同ブログより
 「ダーウィンの悪夢」NHK-BS1 2006年3月5日午後10時~12時放映予定( BS世界のドキュメンタリー )

 同じくブログより引用。

 山形映画祭で審査員特別賞とコミュニティシネマ賞を受賞し、とても評判になったフーベルト・ザウパー監督の2004年の作品「ダーウィンの悪夢」(Darwin's Nightmare)は山形映画祭での紹介によると

「アフリカ最大の湖、ビクトリア湖。1960年代に実験的に放された淡水魚ナイルパーチは200を超える在来種を食べ尽くし湖の主となった。舞台はタンザニア。激変する生態系と共に出現した一大魚産業。片寄った繁栄を支えることでかろうじて成り立つ住民たちの生活は悲惨を極める。蔓延するエイズ、女性たちは娼婦となり、ストリートチルドレンは夜を彷徨う。主にヨーロッパや日本に輸出される白身魚を運んだロシア製おんぼろ飛行機が、往路に運んでくるのはアフリカ内戦向けの武器なのか。人工的食物連鎖が生んだ地獄のような現実にカメラが向き合う。」


 そうだ、やっぱり観ていた。
途中から観て、最後まで観た。この時間帯だったので、たぶん酔っていて、それでも集中して観たから細部については良く覚えている。


 ビクトリア湖は湖岸にしか行ったことがない。アフリカの大地溝帯のタンガニーカ湖にこのナイルパーチを移入しようという話があったと聞いたことがあったが、ばかげた計画で、タンガニーカ湖にはこの仲間がすでに3種類いる。
 ボクはこの仲間
 日本で言う アカメが好きで、カメラを持って水中で彼らの通り道で待っていた、な。


 サマキ スワヒリ語で魚 というつぶれかけたような漁業会社がタンガニーカ湖から魚を輸出していたが、タンガニーカ湖での漁業は交通の便の悪さとルワンダ大虐殺にみられる周辺の政情不安からあまり発展していなかった。

 アフリカの中ではウガンダやケニヤはまだ政情などは安定している方だ。そんな国でもグローバリゼーションという力は、巨大な暴力なのだと思う。
アフリカでも最貧国といわれる旧ザイールからみたらうらやましいような条件にあっても、アフリカには未来がないのか、そんな想いがした。植民地の悪夢はまだその形をかえて、居座っている。

 まあ、日本でも、見慣れない釣りが外国からやって来て、環境やら人心やらを荒廃せしめている。という見方も出来るかもね。
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