リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

赤チン ダムについて

2007-02-15 16:18:56 | ダムの穴
 不忍池でタンチョウの頭を見て考えていた。丹頂のあたま

タンチョウの頭は赤い。赤いから丹なのだろうが、その色は赤チンの色みたいだ。
赤チンはマーキュロクロムというのが名称で、成分はマーキュロとは水銀だ。
 そうしてみるとタンチョウの丹と丹生(にゅう)の丹は同じ意味なのか?

丹 たん goo辞書よりそのようだ。

 水銀の原料となる辰砂が産するところに丹生という地名などが分布している。

以下HPより
<<丹生氏と丹生都比売>>
 辰砂を産出する水銀鉱床群の分布する地域には丹生、丹生川、丹生神社が同じように分布している。祭神は丹生都比売神で、辰砂の産出を司る女神である。丹生都比売の祭祀には丹生氏があたった。
丹生都姫神社 分布

 昨年、姉川の支流 高時川を歩いていて、丹生という地名があった。そこは丹生ダムの計画されている辺りだった。

 一緒にいた地元の方と話した。
 丹生という地名だけど、この辺りで水銀がでるの?
 いやーどうだか、
 ところで、丹生ダムどうなるかね。
 嘉田さんが知事になったから…。

 そして、予定地の町長が突然の核廃棄物最終処分場立地にかかわる文献調査の受け入れ宣言である。(当時)これについて、ダム計画見直しに対しての「嫌みな」抵抗だと話した方がいた。

 核廃棄物関連 ブログ

 そして、昨年はまた、姉川の流域が記録的な小雨、渇水状態だった。ボク自身、9月からのアユ、ビワマスの産卵期に再々通ったのだが、姉川の流域では殆ど雨が降らないという状態であったのだ。
 たまたま、流域の漁業組合の方と川であった。その方は渇水の状況を記録していているところで、渇水状況を記録したレポートをボクにくれた。
「今から 嘉田知事に会いに行く。漁師が補償を欲しくてダムを容認するのではないのだ」とその方はボクに話した。

 これらのことから感じたことは、丹生ダムの建設への動きは「凍結」などしていないということだった。

 滋賀県の嘉田知事がどのダムでどのような判断を行ったのは判らない。
京都新聞電子版は以下のように報じている。

 ☆テキスト版
ダム計画、事実上容認
滋賀県議会で嘉田知事表明

 滋賀県の嘉田由紀子知事は15日に開会した2月定例県議会の本会議で、「凍結・見直し」方針を掲げていた県内のダム計画について、治水の有効性を認め、事実上、容認する考えを表明した。具体的なダム計画名は挙げなかった。

 提案説明で、嘉田知事は「現在、県内で進められているダムは、その有効性を踏まえ、ダムが出来上がるまでの間の洪水対策や、出来上がってからの超過洪水の対策を考える」と述べた上で、「県全体の治水安全度を高めるための調査検討と計画策定を、県民の皆さんに意見を伺いながら進めていく」と表明した。

 県内には、多賀町の芹川支流の芹谷ダムと、高島市の安曇川支流の北川ダムの治水を目的にした2つの県営ダムがある。国が大戸川ダム(大津市)、丹生ダム(余呉町)、農業用ダムの永源寺第2ダム(東近江市)の3つのダムを計画している。嘉田知事は、昨年の知事選で、これら6ダムについて凍結・見直しを掲げていた。
 このうち多賀町の芹谷ダムについて、嘉田知事は昨年12月の県議会で「治水対策としてダムによる方向性が一定程度有効であると認識している」とダムを容認する考えを述べ、ダムに代わる治水対策の確保が困難であるとの見通しを示していた。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 水泥棒と電気どろぼう | トップ | さんしょううお戦争 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ダムの穴」カテゴリの最新記事