リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

オールドファッション

2006-04-07 17:26:36 | ぶりこらーじゅ趣味
 臨海実験所前でボクが手に持っているのは、2世代ほど前のソニーのビデオカメラ用のスポーツパックである。

 昨年ハイビジョンの民生機sony FX1と水中ハウジングを購入した。
 性能は満足できるレベルなのだが、ただ、ハウジング込みの重さは、16kgある!!。
 海で使う、あるいは、川でも近くまで車で行けるところなら問題は無いのだが、重い。 といって、FX1はカメラ自体が大きいので簡単な防水のケースは用意されていなかった。
 16kg。とても片手では構えられないし、ハウジングにいれて船の上では使えない。漁、船上の撮影には不向きなカメラだった。


 昨年、小型のハイビジョンsony HC1が発売された。マクロ性能がいいことと、赤外線撮影が可能なことから購入した。こいつなら、顕微鏡にも付けられる。

 HC1を眺めていて、まてよと思った。大きさがソニーの最初のDVカメラと良く似ていたからだ。もしかしてと、仕舞い込んでいた古いスポーツパック、つまり、簡単な防水ケース(水深2mまで使用可)にカメラを入れてみた。
スポーツパック

 入るのだ。しかもワイドコンバージョンレンズをつけたまま中に入って、電源のONOFFからズーム、録画の開始停止、静止画の撮影までもが可能だった。
 こんなことが可能なのは、ソニーはカメラのコントロールをランク端子という昔から共通の規格で行っているから。

 ボクがブリコラージュしたのは、台座の部分だ。
今回の”お手製”

 このスポーツパックは何種類かのカメラを入れるために、台座が2種類付属していた。HC1は小さなカメラなので台座の高さが足りなかったので、付属の台座を重ねて、コルクのスペーサーで高さを調整して小型ボルトで固定した。つまり制作費は120円のボルト代のみだった!。

 こんな加工を新潟経由四国行きの前の晩にしたので、作動試験をする時間もなく、荷物と一緒に四国に送っていた。
 うれしそうに写っているのは、初めて撮影テストをして、操作性といい画角といい思っていた以上の性能に”満悦”しているところだから。

 それにしてもビデオ機材の進化はめざましくて、新製品もたちまちにして陳腐化する。
 昨年新発売のHC1であるが、既に生産は終了している。3月3日にsony HC3という新機種が発売された。
 注:この機種についてはソニーからはマリンパック(5m耐圧)が発売されている。

 HC1は最近になっていろいろなメーカーから水中撮影用のハウジングが発売されるようになったばかりだった。
HC1水中ハウジング
 ハウジングを作っているのは小さなメーカーである。新製品がたった7ヶ月で生産終了になるようでは、恐ろしくて水中ハウジングの開発なんて出来ないのではと心配になってしまう。


 大きめの機材を用意しておいて、中身を工夫する。それが大メーカーの新製品開発能力に対応する最良の方策なのかもしれない。
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