リバーリバイバル研究所

川と生き物、そして人間生活との折り合いを研究しています。サツキマス研究会・リュウキュウアユ研究会

魚の育つ水田農法に補助金

2006-02-13 16:17:35 | 『田んぼのチカラ』2004-
環境に配慮した農業に対して、農家に直接補助金を支払う制度”環境直接支払い”が滋賀県で始まっている。

 以下の共同通信配信のニュースは滋賀県で水田農法に助成金を出すことが今日明らかになったとしているわけだが、この試みについては、一昨年くらいからその方向性が示されていたようだ。少なくとも、ボク自身は研究会等での発表討議から、そう感じていた。


 岐阜県はこういった取り組みについて、感度が悪い。行政の取り組みを待っていても長良川水系の再生というのは望めそうもない。そんな場合どうするか。

 積極的に行政に働きかけるのが得意な方はそうすればいい。ボクは、直接的な現場主義者なので、取りあえず、自分でやってみようと、考えたわけだ。

 岐阜県と滋賀県では同じ内陸県でも事情がかなり違う。岐阜県は「アユ至上主義」のモノカルチャーで、琵琶湖産の淡水魚を利用する滋賀県とは田んぼに関する関心がかなり違う。
 岐阜県の内水面漁業は、海から遡上する魚で保っていた。それが、長良川河口堰の影響が甚大だった原因でもある。アユ、そして、サツキマスもパートタイムの淡水魚なんだから。

 ボクの水田での実践レポート「田んぼのチカラプロジェクト」も目的としては、田んぼの機能について基礎的な情報を把握しておく、という発想から始めたものだ。

 田んぼで魚を増やそうと考えているというと「田んぼでアユが増やせるのか?」という反応をする方が実際にいるのだからね。

魚の育つ水田農法に補助金 滋賀県で全国初 (共同通信) - goo ニュース

★テキスト版
魚の育つ水田農法に補助金 滋賀県で全国初
2006年 2月13日 (月) 10:54


 琵琶湖の魚が遡上(そじょう)しやすいように整備した水田で米を作る農家に補助金を出すことを滋賀県が決め、2006年度予算に計上していることが13日、明らかになった。宮城、栃木、兵庫などで水田に魚を呼び込む事業をしているが、農家に補助金を出すのは全国初という。

滋賀県は、琵琶湖の固有種ニゴロブナなどが水田で産卵、成長する昔の水田環境を復活させようと、水田と湖を結ぶ水路に階段状の魚道を作って魚を導く「魚のゆりかご水田プロジェクト」を2001年度から開始。現在までに、米原市など4市1町の水田約40ヘクタールに魚道が整備された。
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