新潟久紀ブログ版retrospective

ほのぼの暮らし・「爪白癬」の恐怖(その1)

●寄る年波に負ける(その3)1/2・「爪白癬」の恐怖(その1)

 身体機能に衰えを感じるこの頃は抵抗力の落ちを感じることも増えたのだが、その表れの一つではないのだろうかということが身に起こった。それは、痛み痒みなどなんら自覚することなく蝕まれていくというもので、正に忍び寄る老化を象徴するようで背筋を凍らす症状なのだ。
 令和5年3月の半ば。翌4月からは30年近く連続した県本庁での比較的忙しい勤務を離れて出先機関へと異動になると内示されて十日余り。意識しているつもりはないのだが、定年を間近に控えて厳しい局面が続く業務から解放されるということに身体が反応したのか、何となく体調が芳しくないなあと少し感じていた矢先であった。
 足の親指の爪の根本の白い部分、その形を表すように「爪半月(そうはんげつ)」と言うらしいのだが、その面積が日々少しずつ大きくなっているように見えてきたのも、この頃の体調のバランスの反映であり、一時的なものだと気にも留めていなかったのだが…。
 数日してマジマジとよく見ると、それは少し盛り上がっているので、ついにこれはただ事では無いのではと異変に気付く。さらに凝視してみると、なんと粉状の塊のようになっているではないか。毎日欠かさず風呂に入り、割と固めの素地のタオルで全身をくまなく洗っており、足の爪も石鹸泡を付けて割とゴシゴシとやってたので、それでもこびりついていて取れないその状態に異様さを禁じ得ない。
 早速、ネットで部位と症状を検索していくと、いわゆる「真菌」の仕業ではないかと見当がついてきた。なにやら面倒な手当が必要だといった情報が散見されたのだが、かつて皮膚系のトラブルをセルフケアで完治できたという成功体験があったので、身体の別の部位で以前お世話になった「クロマイN軟膏」を良く考えずに直感的に取り出して塗ってみた。
 果たして、あれほど固かった白い粉状の塊が即座に溶けたは良いが、その下は褐色に濁り2ミリほどの黒い穴が開いて見える異様な状態に。この恐ろしい様相をネットで検索して画像を照らし合わせると、これは「爪白癬」というらしいことが判明した。
 ネットで解説されているような、入浴施設で大勢が共用する足ふきマットなど真菌が蔓延っていそうなところに長時間接していたり、蒸れた足のまま放置していたりなど原因になりそうな事は全く思い当たらない。
 何よりも生まれてこのかた発症したことが無く、また自分には無縁と考えていた「水虫」になってしまったことそのものが大変なショックだった。
 それでも、爪の生え際に黒い穴が開いたような見た目のおどろおどろしさに関わらず、痛みはおろか痒みすら全く無いので、これは軽症に違いなかろうということで、医者に診てもらえば軟膏でも処方されて直ぐに完治して終わりと高をくくったものだ。
 そんな軽い気持ちで、帯状疱疹騒ぎ以来約一年ぶりに訪れた皮膚科であったが、驚きの宣告をされてしまうことになる。〓続く〓

(「ほのぼの暮らし・「爪白癬」の恐怖(その1)」終わり。「ほのぼの暮らし・「爪白癬」の恐怖(その2)」に続きます。)
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