日本釣振興会埼玉県支部事務局だより

日本釣振興会埼玉県支部事務局の活動状況をご紹介します。
釣り大会や釣り教室、清掃活動など。

埼玉県カワウ対策協議会(第3回)

2006年03月30日 | 事務局だより
3月27日(月)午後2時から4時まで、さいたま商工会議所会館会議室にて「第3回埼玉県カワウ対策協議会」が開催されました。

出席者(団体)
埼玉県漁連、(財)日本釣振興会埼玉県支部、国土交通省関東地方整備局の国営武蔵丘陵森林公園管理事務所(欠席)、(財)埼玉県生態系保護協会、日本野鳥の会埼玉県支部、埼玉県農林部生産振興課、埼玉県土整備部河川砂防課、埼玉県環境部みどり自然課。
 当支部より、渡邉紀行副支部長、平井魚葉理事、岩井孝雄事務局長が出席しました。

今回の議題は、次の通りでした。
(1)関東カワウ広域協議会幹事会の検討事項について
(2)関東カワウ一斉追い払いについて
(3)カワウの捕獲数についての考え方について
(4)埼玉県カワウ対策計画の策定について
(5)その他

①県民参加のカワウ食害防止イベント(案)についての検討
②農林部生産振興課からの地域実施計画の提案

今回一番大きな問題であった、カワウの捕獲数についての考え方は、魚食被害を被っている水産関係部門・団体と環境部門・団体とでは大きな開きがあり、まとめるのに未だ時間がかかりそうです。

 環境団体からは、漁業被害がカワウを主原因とすると主張する根拠を明確にして欲しい。その為には、因果関係を説明する統計学的な資料の提出が必要である。地域個体群を絶滅させないための少なくとも5年以上の数理生態学的予測算出が必須である。カワウ地域個体群の絶滅に至る環境条件と限界個体数を把握する必要がある等の意見が出されました。
 

川田谷飛行場沼 へら鮒釣り場消失の危機

2006年03月03日 | 事務局だより
第13回荒川太郎右衛門地区自然再生協議会が、1月28日(土)に埼玉会館で開かれ、この程会議の議事録が発表されました。
 今までの経過報告をしますと、ほぼ流水+止水環境案で固まりつつあります。これは、荒川本川と川田谷沼をつなげて、調節池化をも考える計画です。創出する流水環境は、現在の太郎右衛門地区周辺の荒川本川では消失した蛇行形状の河川となり、流量は荒川本川の自流を目安として、10立方メ-トル/秒。
 現在の川田谷沼では多くの釣り人がへら鮒釣りを楽しんでおりますが、流水環境になることによりへら鮒釣り場の消失が心配されます。
 従来の止水環境案では、①富栄養化が生じやすい等、水質の維持が課題となる。②ブラックバスやブル-ギル等の止水域を好む害魚が生息しやすい。反面、新たな流水+止水環境案では、早瀬、淵等の多様な環境が形成されることにより、魚類や底生動物の種数及び個体数の増加が期待できるとしています。しかし、流水環境になるとへら鮒釣りはもとより釣りそのものが成り立たなくなる可能性があります。魚類の種数及び個体数が増えると言われても、それらは釣りの対象魚と言えるでしょうか。そうであれば、新たに釣りを楽しむ為の止水環境の創出をお願いする必要があると思います。
 外来の魚は言うに及ばず、養殖した魚を放流したり、釣ったりすることは自然ではないという風潮となると、今の釣りは成り立たなくなり、管理釣り場や釣り堀でしか釣りができなくなるでしょう。
 荒川第一調節池(彩湖)、第四調節池(荒川太郎右衛門地区)、その他荒川流域に3ヶ所、計5ヶ所の調節池の計画があります。
 荒川流域に豊かな自然が創出されていくのに、逆に釣り場はどんどん消失していく可能性があります。特にへら鮒釣りはそうかも知れません。釣りができない環境に自然と追いやられてしまうことは、釣り禁止と同じことなのです。
 今後荒川流域から釣り場が消失する事のないようあらゆる面で努力してまいりたいと思います。