GなLんAにSしS AよRうT 

海に帰りたい~@″
 

ちび蜘蛛サム

2012年10月31日 | 日記
ばたばたと時間が過ぎる。
それから、ぱた。時間が止まって、F氏が吐血して倒れた話を聞く。

潰瘍ができていたらしいが、F氏はなんとなく調子が悪いと思いながらも、普通に出勤した。
職場はいつも通り忙しく、いつも通り昼休みはずれ込み、いつも通り慌ただしく昼飯を、と思った瞬間、吐血したという。

前は、穴があいていたから今回は、そんなに大したもんじゃない。

のだそう。

じゃあ、吐血は2回目?

そう。

だから、大事をとって無理矢理、休まされている。

しかし、痛くない。
寝てなさいと妻に言われるが、そうそう人間、寝てばかりもいられない。
退屈で退屈で、仕方なく。

うさんぽ。

息子が、ひとつきほど前から飼いだした兎に首輪を誂えて、気晴らしに散歩させているのだと言う。

ピンク色の紐の先にもやもやした花柄と赤いチェックの布が丸まっている。
よくよく見れば、花壇の石の陰に黒っぽい丸い動物のお尻も見えて、それがどうも兎らしいが、F氏はピンク色の紐をだらりと提げているだけの風体。

いやぁ、兎は本来、臆病な動物でねえ。

あまり、昼間お目にかかる機会のない、兎にしてみれば知らないも同然な男に、何やら着せられ(最近の首輪はベストか短いセーターになっているらしい)紐付きになって、突然、拉致されて見知らぬ場所に連れてこられて兎は固まっているのだった。

仕方なくF氏はまた兎を抱き上げ、公園の遊具の近くに放す。

兎は滑り台の陰に潜り込み動かない。
ピンク色の紐を垂らして、ぼんやりと立っている。

しばらくそうして、再度また、兎を抱き上げ、今度は林に移動。
地面に降ろすが、兎は跳ねない。


どうもねえ、兎は跳ねると思っていたんですがねえ。

3日もこうして、兎を抱いては歩き、降ろしては突っ立って、F氏のうさんぽは、F氏の思惑どおりにはいかない。
不満気であるが、相手は兎ゆえに説得は無理だろう。

療養中だから、そのくらいの「うさんぽ」がちょうど良いのだど、F氏は思うことにして、うさんぽを続けている。

「しかし、明日は兎に小屋を作ってやります。うさぎ小屋。ははは」と楽しそうにうさぎ小屋計画を話す。

本当に時間がかなり止まってる具合のF氏であった。

二重造り蜂の巣

2012年10月30日 | 生き物日記
朝、牛乳屋さんが蜂の巣を見つけたよって、持ってきてくれた。

ををを!!

ぶ厚めの藁半紙ワラバンシ(って最近見かけない、聞かない単語だ。もうないのかわら半紙)のような質感。

中を覗くと「蜂の巣」綺麗に揃った六角形が並んでいる。


横から見たら、外側の皮?は、ちょい斜め。

これは、斜めに樹の枝か、壁にくっついてたんだろうか?




お~いい、牛乳屋さん~

これ、どこで見つけたんですか~?

牛乳屋さんはお忙しいから、もう行っちゃった。


丁寧な蜂の巣の空き家です。

まだ使えそうなのに、ポイって一回使い切りのエコ住宅である。

どなたがこんな素敵なおうちを、造られたのでありましょうか?

今月のレッスン

2012年10月28日 | 音楽
止めよかしら。

風邪かもしれない休もう。

いやいや、とりあえず。

とりあえず、4分間。

なんだか興味がなさそうで落ち着かない先生の様子を感じながら…

とりあえず、4分間がんばりました。

はいっ

もう、これはよいです

…って?

仕上がりました。とてもよいです。

あの、
でも、えぇとわたし無理です。


たった4分間が集中できません。


最後ぐちゃぐちゃになりかけました。


あぁ、それはね、

呼吸してません。


え?

わたし、呼吸、してなかったですか?

はい。

あなたは息を止めてますね。


ほぅ…4分間、息をしてないなんて、あぷあぷ。

そうか。

息をしてなかったんですね。

息を吸う。

息を吐く。

簡単なことが出来なくなるのは、なん?何故なん?

理由はわからないが、なるほど。

息をしよう。

ゆっくりと、呼吸を覚えよう。

肺呼吸はなかなか、難しい。

高等な技である。

何かを為す以前の、生きる基本の基本辺りに問題点が見つかったので、
妙に納得した。

息を吸う、息を吐くを忘れないで生きていきたい。

ははは…。


「ほら穴」吉岡太郎

2012年10月28日 | 読書
2012年の短歌研究11月号。
創刊八十周年の企画で歴代短歌研究受賞者「歌と私」です。

「歌と私」とかの副題?企画のお題っているのかしら。
てんでばらばらだから、適当って感じだね。

そこから、吉岡太郎さんの一首。

毎度お馴染み、関西のやわやわした言葉使いと、
一人称の「わし」が、なんか好きです。

いつだったかの短歌研究の新人さんコーナーで、手書きの短歌が載っていて、
それがすごぅく良い味わいで、その時の一人称は「まろ」だった。
二人称が「そなた」
手書き文字が、下手ぴぃで、斜めに傾いでいたりしてすっごく素敵な雰囲気になってるのだった。
ちょっと妙齢な歌人の人の
「まぁ、可哀想に原稿が間に合わなかったのでしょうか?(こんな汚い子供の字で掲載されちゃって)」みたいなニュアンスのコメントを見たけど、
いやいやいやいや、ちゃいます、ちゃいます、
吉岡太郎さんは、ずるいです。計算づくである。
この歌にこの文字、バッチリです。
SoCool!ってな感じだった。

今回は、ちょっとシビアな歌が並んでおりました。
最後の、


はみがきをしとるわしからはみがきをされとるわしにつづくほら穴



これは、少しほろ苦。

死ぬ前の母親に、歯磨きしてたの思い出した。
膝枕で歯磨き、気持ち良さそうでしたなぁ。

わたしは磨きもの好き、もうほぼ趣味なので、歯磨きという行為、動作に熱中していた。
介護の中で一番好きだったかも、歯磨き。


ほら穴って言われたら、どーんとその場面が浮かんだ。

口からお尻の穴まで、ほら穴は続いておるわけですが、まぁ、簡単に言っちゃえばほら穴に手足がにょろにょろ出たり、羽が生えたり、触角、殻等、あれこれ工夫して生き物は進化してきた。

そのほら穴の入り口に並ぶ歯をゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ順番に磨く。
地味で地道な作業に没頭している。
単純な繰り返しは没頭没我しやすくて、ふと、意識は溶けて我、彼の境目が曖昧になったなぁ。


吉岡太郎さんのは、自分(わし)のほら穴から生え出た手指が自分のほら穴をゴシゴシゴシゴシやってるよってことだろうが。


あとねぇ、
付け足しは画像の消し二重線入りの名前に言及してみたい。
「斉藤斎藤」さん。
この先づっとこれで行く、私の名前は「斉藤斎藤消す二重線入り」これに改名なら、凄い。
が、
今回限定だったら、もうそういう計算づくなん止めてって思った。
なんかなぁ、吉岡太郎さんの稚拙手書き文字のずるさと、斉藤斎藤さんのずるさはちょっと違うな。

(後記:斉藤斎藤さんは、原子力発電所が建設される以前の文章を様々な紙媒体から発掘して10首に仕立てた。ということ、らしい。最近、原発づいてる短詩系界隈のようだ。こういうパフォーマンスは、現代美術っぽいな。お洒落で気が効いてる。が、目的と手段がどっち向きなんかよくわからない。時事問題を、お洒落手法で歌ったってことか?斉藤斉藤さんに面識もなければ、恨みもなんにも 無いんだが、なんだろうね?この違和感は。考えてみよう)

あ、
ついでにいえば、岩井謙一さんのん、え?
理性ってなに?理性って?
別に、河野裕子さんファンでもなんでもないけど、
辞世をこんなところで、こんな使い方して、それ理性なん?
わざわざカギ括弧いれてるから、
単にことばとして

息が足りないこの世の息が。という文章はめっちゃ探したらあるだらう。

日本のどこかに。
しかし、カギ括弧つけたらこれはもう、
河野裕子さんの辞世。

日常、死ぬことと対峙する機会が激減した、平和日本。

なんか知らない大事な背景があるの?あったとしても、こんなん人間としてやったらあかんやんって思います。
しかも、歌へたれやし。
こういうのは著作権とか無いんかなぁ?
いやいや、そういう法律なことではない。
人間としての当たり前の感情をこの人はどうしてしまわはったんやろ?と、悲しかったな。

そう、
きょうは悲しかった。
最近ずっと悲しかった。
だから、ちょっとだけガウガウガウガウうがうがるーがと吠えてみた。

がるるぅ~!

カメムシ君こんにちは

2012年10月27日 | 生き物日記
昼間、ガラスに張りつくカメムシ君。
なんか、このガラス窓には様々な虫が張りつきに来るのだが、何故か?

今年は近くの植物園というか果樹園では、カメムシ大量発生のため柿に被害が出ているのだそうです。

被害といっても、少々凸凹したり(イチミリもない凸凹)、シミがちょっとだけついていたり(ほくろの小さいの程度)だけのことなんだけど、
「商品にはなりません」と嘆いてらした。
味はいつもと変わらないそうです。

うむむ。


薬漬けより、よいと思いますが、どうなんでしょう?

薬を散布しても追い付かないくらいカメムシ君繁殖中らしい。

逆手にとって、自然をアピールすればどうなんでしょう?
そんな簡単なものではないらしい。
ふにゅにゅ。


夜間、LOW&ORDER(アメリカの刑事ものと裁判もの)をFoxTVで観る。
毎晩1話づつ。もう、何ヵ月も観ているうちに、あぁ成る程、
政府とはこういうことを言うのだ、
日本に政府というものは、存在していないと深く深く納得。

なんとも心もとない。

官僚だけがあり、政府がない国は…
それって、植民地、属国というんじゃなくって?
そうだねそうだったんだ。
だから、政治家が世襲可能でつまりは、あれは、家元制度。
ははぁ。
なるへそ。

下剋上って浮かんだ。
そうか、そうか、政治家は下剋上が怖いんだ。
でも、
下剋上して面子が変わっても、政府が発足するわけでない。

昔、パスポートに名前を記入するとき「名前・名字」の順番だった時代があって、なんか嫌だから「名字・名前」で記入した。
最初はそんなにこだわりがあったわけではなかったが、パスポート屋さん?の奥から、えらい剣幕のおばさんが出てきて、怒鳴られた。

え?
そんなに怒鳴られるようなひどいことなん?
普通、日本人は日常「名字・名前」の順で呼ぶじゃない?
普通にそう言うと、受理できないと怒鳴る。

なんだか意地になって、大喧嘩になってしまった。
貧乏暇だらけだから負けない。
最後に「これで海外で何かあっても政府は助けませんからね、自己責任」と怒鳴られた。
ひょう!

「いいですよ、自己責任」あとに退けなくなって。

新婚旅行は自己責任で行くことに成り果てぬ。

時は流れ、いつの間にかパスポートは「名字・名前」の順番で表示されている。

「名字・名前」でパスポート申請したい新婚さんが同時多発したのだろうか?

政府から、謝罪はなかった。

政府ないもんな。

ははは。