「リハビリの夜」
新生児仮死の後遺症で
ご自身が脳性まひの小児科医「熊谷晋一郎」さんの著作。
前半は地球にとてもよく似た
不思議の国にやってきたような感覚。
日本語なのに、意味はわかるのに
もどかしい。
けれど、魅力的。
少し慣れてくると
2足歩行でなく、車輪で移動する人間が多数派として支配する社会に
放り込まれたような気持ちになって
それから、
手足の指先がヤモリのように吸盤になっていて
垂直移動が簡単にできる人間が大多数の中で
高く立ちはだかる壁の前で
途方にくれる自分が浮かびあがった。
「弱者に優しい社会は、多数者にも生きやすい」という言葉が浮かぶ。
でも、そんな標語化してしまった言葉を
軽々と飛び越えて、
身体と対話していた幼児期を、思い出させてくれて甘美。
注釈★2の
「自分をくすぐってもくすぐったくないのはなぜか?」
脳の後部頭頂葉の内部モデルによる
{どのようなくすぐられる感覚が、どのようなタイミングでやってくるか}という予測と、
実際のフィードバック情報との間に差異ががないため
前部頭頂はにある体性感覚野の活動がキャンセルになるから・・・
長年の謎がとけた。
東京大学先端科学技術センター特任講師で、
現在、障がいを持つ仲間と当事者研究を~というのが希望。
「医学書院」の本。
新生児仮死の後遺症で
ご自身が脳性まひの小児科医「熊谷晋一郎」さんの著作。
前半は地球にとてもよく似た
不思議の国にやってきたような感覚。
日本語なのに、意味はわかるのに
もどかしい。
けれど、魅力的。
少し慣れてくると
2足歩行でなく、車輪で移動する人間が多数派として支配する社会に
放り込まれたような気持ちになって
それから、
手足の指先がヤモリのように吸盤になっていて
垂直移動が簡単にできる人間が大多数の中で
高く立ちはだかる壁の前で
途方にくれる自分が浮かびあがった。
「弱者に優しい社会は、多数者にも生きやすい」という言葉が浮かぶ。
でも、そんな標語化してしまった言葉を
軽々と飛び越えて、
身体と対話していた幼児期を、思い出させてくれて甘美。
注釈★2の
「自分をくすぐってもくすぐったくないのはなぜか?」
脳の後部頭頂葉の内部モデルによる
{どのようなくすぐられる感覚が、どのようなタイミングでやってくるか}という予測と、
実際のフィードバック情報との間に差異ががないため
前部頭頂はにある体性感覚野の活動がキャンセルになるから・・・
長年の謎がとけた。
東京大学先端科学技術センター特任講師で、
現在、障がいを持つ仲間と当事者研究を~というのが希望。
「医学書院」の本。