昔大好きAVライフ

昔の音楽などに興味のあるAV大好き人間です.念のためにAVとは「Audio Visual」の略です.

がん5年生存率公表ーー全く無意味

2007年10月07日 | 談話
全国がんセンター協議会は今月4日,加盟施設の胃がん,肺がん,大腸がん,乳がんの5年生存率を公表しました.このうち同意が得られた15施設については,施設名を公表.
患者の要望が強いことや,全国の実態把握が目的という.

発表の内容を見ますと,各施設間でがんの進行度にかなりのばらつきがあります.これでは,ランク付けしても無意味.

例えば,早期の胃がんなどは,どこで手術しても,5年以上生存します.最低限,がんの進行度をそろえて分析すべきと思います.(これでも不十分ですが)

がん5年生存率のランクを付けて,施設名を公表しますと,一般の人はランクの上位の病院が「優れた病院」と勘違いしてしまいます.

がん患者はそれぞれ,がんの進行度以外にも,年齢,合併症(糖尿病,肝硬変,肺炎,心臓病ーー)など,いろいろのファクターがあります.

今回はがん5年生存率の公表ですが,5年以内にがんではなくて,肺炎や心臓病,脳血管障害などで死亡した人はどのように扱っているのでしょうか.高齢者では,がんではなくて他病死する人も多いと思いますが.

このような発表が続き,一般の人が重視するようになると,各病院は「進んだがんの人は受け付けない,早期のがんでも合併症のある人はお断り,高齢者もダメ」というふうになっていくと思われます.
マスコミもこのような,全く無意味なあるいは悪影響のある発表は慎重に取り扱って欲しい.
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