プロ野球史上最速ランナー

プロ野球史上最速ランナー．これも独断と偏見で考えてみますと，元阪急の福本と元西武の松井が両横綱．以下，広瀬（元南海），柴田（元巨人），イチロー（元オリックス）などが思い浮かびます．

最速ランナーの評価ですが，足が速いだけではだめで，走塁，ピッチャーのモーションを盗むテクニックも重要．陸上競技100メートル走で日本記録保持者であった飯島という人がプロ野球に転向し，代走としてゲームに出ましたが，盗塁成功率は低かった．（3年間で117回代走に起用され，盗塁成功23，盗塁失敗17，牽制死5という結果に終わりました）

両横綱の一人，福本については，誰もが認める盗塁王で，一時通算盗塁数の世界記録保持者でした（通算盗塁数は1065）．13年連続盗塁王の記録．今後も破られることは考えにくい．まさに韋駄天福本．

もう一人の松井も速かった．1997年大阪ドームでのオールスターゲーム第1戦．古田捕手との対決にはしびれました（結果は4回連続盗塁成功）．このゲームはビデオテープに録画して，今も手もとにあります．今回，久しぶりにその4つの盗塁を見ましたが，やはり速い．特にベース直前での速さはすばらしい．

ところで，神戸製鋼ラグビー部に大畑という非常にスタートダッシュ力にすぐれたスター選手がいますが，プロ野球に転向して，代走として出たら面白そう．ピッチャーのモーションを盗む練習，すべりこみの練習をしっかりやれば，盗塁のほとんどは成功するのでは．いや，そんな甘いものではないか．

picture : 西武ライオンズ松井選手（1997年7月23日　朝日放送より）