「子供のことが心配」という思いは、真っ当な親であればだれでも持っているものですが、何かに必死に、懸命に取り組む時、時にはその厳しさから、辛さから、涙を流すこともあります。
自分が初めての挑戦をするとき、初めての心理的なプレッシャーを感じるとき、思わず心に震えが来て、気持ちが極端に昂ったり、体が硬直して思うように動かなかったり、思わず瞳に涙が浮かんだりすることもあるでしょう。
そんな姿を見て、”ここがわが子の限界だ” と親が感じてしまうと、また、そのように我が子に伝えてしまうと、その子の限界が低く設定されてしまいます。
自分の限界を感じるという経験を積み重ねることで、その限界値が向上し、自分の力が伸びていくという経験は、向上心を持つ方であればだれでも理解している事だと思います。
親自身が自分の事としては、努力や苦労を積み重ねる必要性を理解していても、とてもかわいい我が子の事となると、必要以上に庇ってしまうことで、過保護な環境におかれた子供は、成長のチャンスを失われるという恐れがあります。
「可愛い子には旅をさせよ」
という諺がありますが、自分の心配する心の枠の中に子供を囲うのではなく、その心配の心の囲いの外に飛び出させてあげる事、この子の大きな負担や苦労を、一歩離れて見守る心の強さが、子供の成長には大切だと感じています。
子供がとても心配し緊張していても、とても苦労していて、時には涙を浮かべていたとしても、、、
その子が「もう少し頑張ってみようという」という気持ちを持っている限り、その子を信頼し、じっと我慢して、温かく見守っていただきたいと思います。
もちろん必要に応じて、必要なサポートをして手助けをしてあげる事は親や周りの大人たちの大切な役割です。
必要な手助けを必要なタイミングで必要なだけ、してあげる事。
この、微妙な匙加減をしっかりと考えて対応することが、大人の勝負どころだといえるでしょう。
その子の為にも、子供の可能性を信じ、しっかりと、そして我慢強く見守っていきたいものです。
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