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Natural Styleの日々

天然石アクセサリーショップNatural Styleの日々や裏話をこっそり。

水入り水晶の楽しみ方(見方)

2012年03月28日 | 天然石について
お客様からたくさんリクエストを頂いておりました水入り水晶ペンダントトップです。

なかなかコレ!と思う物は少ないので、沢山仕入れることができませんが
今回は3点ご用意することができました。

前回は水晶自体がとても美しく、大きなレインボーが見られるタイプでしたが
今回は特に、気泡や内包物が動き、水の存在を強く感じられるタイプを選んでいます。










青い矢印のところに水が閉じ込められています。

それぞれ、気泡や内包物がかなり大きく動きますので、慣れない方でも
はっきりご覧頂けるのではないかと思います。



また、あるお客様から「水入り水晶の見方が分かりません」というお問い合せを頂きましたので
試しに動画を撮影してみました。


水入り水晶




空洞内の水と一緒に閉じ込められた黒い内包物が
ふわーっと不思議な感じで動くのがおわかり頂けるでしょうか?

一見同じ黒い内包物ですが、片方は浮き、片方は沈むので
たぶん比重の違う鉱物なのだと思います。

交差するように動くのがとても面白いです。

携帯で動画を撮影したのも、ブログに動画を掲載したのも初めてなので
かなり手間取りました(もし、うまく見られないようでしたらお知らせ下さい)。



水入り水晶といっても水は無色透明ですから、水そのものを見ることは難しいです。

そこで、石全体をゆっくり動かしながら、水の中に入った気泡や内包物が
動くのを見ることで、そこに「水」が存在することを感じるのです。

そもそも気泡って、液体の中に空気(気体)があってはじめて存在するものですから
気泡がある時点でもう、水が入っていることは証明済みと言ってもいいですね。



水入り水晶はその名の通り、内部の窪みに水がたまり、
そのまま水を閉じ込めるような形で結晶した水晶です。

大変貴重で「ウォータードロップクォーツ」「ウォーターインクォーツ」とも呼ばれています。

結晶内部の窪みに閉じ込められた水は、数千年~数億年前の水だという説があり、
古代中国ではこの水が不老長寿の薬になると信じられていました。

現代では、不老長寿の薬だと信じる人は少ないと思いますが、
太古の水が永遠に閉じ込められているというだけで、何ともロマンを感じます。

浄化作用の高い水晶に閉じ込められた水は、ある意味「聖水」だといえるでしょう。

水晶が本来持つパワーが聖水の波動と共振して高まり、清らかで心地良い響きをたたえています。

渇きを潤す水のように、
魂の奥深くまでひたひたとしみわたるような素晴らしいヒーリングストーンです。



どうぞお楽しみに。




3月のNatural Styleギャラリー

販売スタート:2012/3/30(金)の夜
販売サイト:パワーストーンアクセサリーショップ Natural Style

パイライトがきらめく夜空のようなラピスラズリ

2012年03月06日 | 天然石について
今回はいつもとちょっと違って、
石の中に金色の部分が綺麗に入った物を選んで仕入れてまいりました。

「これまでは違ったの?」と思われるかもしれませんが、
そもそも金色の部分はラピスラズリに混入した別の鉱物(パイライト)なのです。

つまり内包物的存在。



というわけで、質の良いラピスラズリを仕入れようと思ったら
実は白っぽい部分や金色の部分ができるだけ少ない、紺一色で美しい物ということになるのです。

お客様からのお問い合せ内容などを見ていると、
これ、意外と知られていない事なのかな?って思います。

紺色の地に金色部分が程よく混入した物が「ラピスラズリ」だと認識されているようで
かえって内包物(金色の部分)がないと、お客様にガッカリされたり
「これってホントにラピスですか?」なんて言われちゃうこともあるんです



例えばアクアマリンやプレナイトに黒っぽい針状の内包物が入っていたら
内包物が入っていない石よりもグレードが低いとされます。

他の天然石についても、
できるだけ内包物や不純物が混ざらない方が価値が高いとされています。

ところがラピスラズリに限ってはこの内包物が認められているといってもいいでしょう。

紺ブルーの地色に、細かくパイライトが混入しているタイプの方が好まれます。

確かに、まるで星がきらめく夜空のような雰囲気が神秘的で素敵です。



説明が長くなってしまいましたが、そんなわけで今回は、グレードにこだわらず
お客様が求めるような石を…と思って、探してまいりました。



6ミリ玉は夜空のような深い濃紺。

8ミリ玉は6ミリ玉よりも明るい紺ブルー。

色あいに違いがあるので、比較画像を撮影してみました。





左が明るいブルーのラピスラズリ8ミリ玉。右が深い紺色の6ミリ玉です。

どちらがより良いというわけではなく、お好みだと思います。

スタッフ内でも好みが分かれて、スタッフ・シオタは明るいブルーが好み、
スタッフ・ドイは右の濃紺タイプが好きだと言っていました。

あなたはどちらの雰囲気がお好きですか?

これからもお客様に喜んで頂けるような物を仕入れていきたいと思います。


天然石の加工・エンハンスメントとトリートメントについて

2012年02月23日 | 天然石について
昨日、このブログでルビーをご紹介した際、「エンハンスメント」という言葉を使いましたが
説明が不十分だったため、改めて石の加工などについて書きたいと思います。



天然石の加工には「エンハンスメント」と「トリートメント」があります。



エンハンスメントとは、石が結晶・成長する際に自然の中で起こる事象を研究し、
それを人為的に行うことで、天然石をより美しく見せる改良のこと。

その石が元々持っている性質を変化・変質させることなく、
あくまでも潜在的性質や美しさを、人の手を加えることで引き出すものです。

例えば、地中でもうちょっと温度が高い状態だったら、もっと色が鮮やかだったかも…
といった場合にエンハンスメントを行い、想定される温度で石を加熱します。

これによって自然条件に近い形で、石をより美しく見せるのです。

最も一般的なエンハンスメントに加熱処理(ヒート・エンハンスメント)があり
代表的な物としては、ルビーやサファイア、アクアマリンなどがあげられます。



これに対してトリートメントは、その石が本来持つ性質や状態に関わらず、
人工的に色や外観を変え、品質を向上させる加工のこと。

とにかく石を美しく見せることに重点をおき、
化学薬品や染料など、様々な手段を用いて人工的に石を美しく仕上げます。




こうして文章で説明すると、
どちらも似たような感じに受け取れるかもしれませんが、実際には大きく違います。

エンハンスメントは「改良」という意味で、トリートメントは「処理」または「改変」です。



昨日ブログでご紹介したルビーを例にとって言えば、
加熱処理をして、石の中にもともとある着色元素を働かせ、
美しい色あいを引き出すのがエンハンスメント。

あまり色あいが良くない原石や、傷・内包物が目立つルビーに着色したり、
鉛ガラスを含浸させて、宝石質ルビーのような真っ赤な色あいに変化させるのがトリートメントです。

エンハンスメントで得られる美しさの改良は、石が本来持つ性質に沿っており
色落ちなどの心配もなく、その効果は永続的ですが、トリートメントされた石は
徐々に色落ちして、いずれは元の状態に戻ってしまう可能性があります。



そのため、これまではエンハンスメントされた石は「天然石」であると解釈されてきました。

私自身もやはり石を仕入れる際には、
未処理のナチュラル・ナチュラル>エンハンスメントされた石>トリートメントされた石
というふうに選びます。

天然石を愛する者としては、できるだけ天然に近い物を手に入れたいというのが本音です。

ですが、鉱物標本とは違い、アクセサリーとして見るならば
やはり見た目の美しさなども大切な要素。

そこでエンハンスメントされた石までは許容範囲、というのが業界全体の見方のようです。



この捉え方は国によって違います。

日本では宝石にとどまらず、半貴石もパワーストーンとして大変人気があり、
加工や産地などにこだわるお客様も増えてきました。

そのため、エンハンスメントとトリートメントの間には大きな違いがあると捉えられています。

一方で欧米などでは、エンハンスメントもトリートメントも、
どちらも同じ「人為的に処理された石」として捉えられ、そこにあまり違いを見出していないようです。



今や技術は目覚ましい進歩をとげ、
エンハンスメントやトリートメントされていない石の方が少ない時代です。

石好きの方や目が肥えたお客様も増え、
最近では「全く処理をされていない天然石で、宝石に近いぐらい質の良い物が欲しい」
といったご要望を頂きます。

せっかく買うなら、できるだけ良い物を…というお気持ちはすごくよく分かります。

ですがこのご要望通りに石を仕入れたとしても、結局お客様は購入されないかもしれません。

なぜなら、びっくりするほど高価だから!!!

本当にびっくり価格。

「思い切って買っちゃう」価格を大幅に超えるのです。

宝石であれば、さらにナチュラル・ナチュラル(未処理の天然石)は希少で
そのお値段は見間違いかと思うほどです。

毎日身に着けて、お守りのように使うパワーストーンであればなおのこと、
品質と価格のバランスが重要になってくると思います。



石の性質や処理についての知識が深まれば、価格や石の品質のバランスが
適正かどうかを見る基準にもなり、自分なりに石を見極め、安心して購入できるようになります。

例えば、パッと見た感じ、とても綺麗でお値段が高価ならば
「これは品質が良い」と判断しがちですが、もしもその石がトリートメントされていると分かれば、
処理前の石のグレードは決して良い状態ではないことが、おのずと分かるはずです。
(つまり価格と釣り合ってないということになりますね)

価格が適正であれば、見た目に美しいトリートメントされた石を選んでも構いませんし、
それよりは多少見た目が劣っても、より自然の状態に近い、エンハンスメントされた石の方を
選ぶようになるかもしれません。

そこは個人の自由です。

品質が良い石の方がパワーが強い、というわけではありませんので、
自分に合った(心から好きだと思える)石を選ぶのが一番です。



大切なのは、きちんと知ること。

その上で、知識に囚われるのではなく、自分の目と心で石を選ぶのが最良だと思います。


スーパーセブン(セイクリッドセブン)の美しさを覗いてみよう

2012年02月07日 | 天然石について
パワーストーン好きの方ならご存じ超レアストーン、スーパーセブンです。

この石は本当に不思議。

これまで何度も出会ったり仕入れたりしてきましたが、
その中で1つとして同じ物はありませんでした。

毎回それぞれに個性があり、色あいや内包物、石の持つ雰囲気が違います。

自然が作り出す芸術と言ってもいいでしょう。

水晶の中に凝縮されたような特別な世界を覗くたびに、いつも虜になります。



今日は皆様に、そんなスーパーセブンの世界を覗いて頂こうと思って、画像を撮影しました。

実際には直径10mmの丸玉なので、そう大きくはない石ですが、
石の中をルーペでじっくり見た時のような感動を味わって頂きたくて。

わずか1cmの中にギュギュッと閉じ込められた景色を拡大してお見せ致します。




↑ 赤や黒、シルバーの針状内包物がしっかり内包されていて、しかもキラキラ光ります。


↓ 上の画像と同じ石を、角度を変えて撮影。
  ゲーサイトが針状に内包されていますが、ほとんどが同じ方向に並んでいるため、
  石の向きを変えて真上から見ると、こんなふうに、また違って見えます。





↓ こっちは、何だかV字のような内包物の入り方。二層のようです。





↓ 全体的にスモーキーがかった雰囲気。部分的にアメジストの紫も見えます。
  石全体が黒っぽい感じですが、そこがまた何ともカッコイイ。





↓ 石全体の透明感が高くてクリアなので、内包されているゲーサイトが綺麗に見えます。






ではもうちょっと、さらにぐーっと拡大して見てみましょう!

石の中の微妙な色あいまで見てとれます。





↓ おっ。ファントムが見えます。
  水晶が成長していく過程でいったん成長が止まり、その後再び成長が始まると
  止まっていた時との境目に内包物や付着物が入り、山型の模様(ファントム)として残ります。
  ファントムの上と下では、内包物の入り方や色あいが違うのも面白いですね。





↓ こっちは珍しくカコクセナイト(黄色の内包物)がはっきり見えます。
  ゲーサイトやレピドクロサイトの鮮やかな赤に加え、レインボーの輝きも!





いかがでしたか?

今回は「商品」としてではなく、スーパーセブンという石そのものをご紹介したかったので
アクセサリーに仕立てる前の状態で撮影してみました。

いつもスタッフ・ドイに撮影してもらって、その画像をすっごく大きな状態で見るのが私の楽しみ。

カメラにおさめて、石を実物以上の大きさで眺めてみると
肉眼ではよく見えないような所まで、はっきり見ることができます。

皆様にも「おすそわけ」できたでしょうか?




スーパーセブンは、7種類の鉱物が1つに合わさった、非常に珍しい状態のクォーツのこと。

つまり1つの水晶原石の中に、アメジスト、スモーキークォーツ、カコクセナイト、
ルチルクォーツ、ゲーサイト、レピドクロサイトなどの鉱物が含まれた状態で産出される、
大変希少な天然石です。

大きな原石の状態で7種類、というのが定義であるため、
アクセサリー用にカット、研磨した物には7種類の要素全てが含まれる事はほとんどありません。

アクセサリー用の石の場合、肉眼で確認できる要素は大体3~4種類程度ですが、
石そのものが持つスーパーセブンとしての波動は、細分化されても変わらないと考えられています。

スーパーセブンは、それぞれの鉱物がお互いのパワーを補い、
増幅し合っているので、とても強いパワーを発揮し、
その素晴らしい力は浄化やチャージの必要が無いとまで言われています。

愛と霊性の石アメジスト
肉体と魂の安定をもたらす護符のスモーキークォーツ
霊的エネルギーの強い黄色や黄金色のカコクセナイト
金運や願望成就、幸運をもたらす針状結晶のルチルクォーツ
未来を予知するパワーをサポートする赤や黒色のゲーサイト
生命力や決断力、直観力を高めるレピドクロサイト

などが互いに共鳴し合い、調和と愛の波動を強力に発しています。

この石は、洞察力、チャネリング能力、霊的能力などを高め、
宇宙や自然との調和をもたらすといわれており、その驚くほど強大なパワーを求める、
ヒーラーなどに愛好者の多い特別なパワーストーンです。



この特別な石たちを、どんなアクセサリーに仕立てるかはまだ思案中ですが、
半分以上はペンダントトップにしようと考えています。

スーパーセブンのペンダントトップに、お客様から沢山リクエストを頂いてますので。

さてsilver925で作るかK14GF(ゴールド)で作るか。

また悩みそうです



どうぞお楽しみに。





2月のNatural Styleギャラリー

販売スタート:2012/2/24(金)の夜
販売サイト:パワーストーンアクセサリーショップ Natural Style

浄化用水晶さざれ石の仕分け

2011年10月13日 | 天然石について
本日、浄化用水晶さざれ石を仕分けていたスタッフ・シオタが
「愛さん、これ水滴みたいで可愛いと思いません?」と見せてくれました。






確かに、なんだか水滴みたいに見えますよね。

Natural Styleでは、お子様が手を触れると危ないような
鋭利な箇所のある粒を取り除いてから、水晶さざれ石を販売しています。
(わずかに欠けた箇所がある粒でも、触って危なくない形状であればそのまま販売しています)

そのため、1粒ずつ丁寧に仕分けをしているのですが、
時々「これは面白い」と思う粒を見かけることがあります。

今日の水滴のような水晶粒もそのひとつ。



この他にも



緑の内包物が含まれるガーデンクォーツや





美しいレインボーが見られる粒もあります。



今回は入っていませんでしたが、時にはルチルクォーツや不思議な形の物もあったりして
本当に面白いです。

天然の水晶だからこそのハプニング。

もしお届けした水晶さざれ石の中に、こんな粒が混じっていましたら
ある意味「あたり」かもしれません。