最近知ったんです。「とんでもない」って言葉の丁寧な言い方。
Q.どちらを使いますか?
1.とんでもございません
2.とんでもないことでございます
さて、どちらを選びました?
そもそも、「とんでもない」と言う言葉の構成はどうなっているのでしょう。
「とんでも」+「ない」でしょうか?
1.を選んだ方は、こっちですね。「ない」の丁寧な言い方が「ございません」なので「とんでも」+「ございません」にしたわけです。
では、「とんでも」とは何でしょう?「とんでも」が無いとは何でしょうか?
ふっふっふ、お分かりですね。
正解は2の「とんでもないことでございます」です。
「とんでもない」は一続きの言葉で形容詞です。「とんでもな・い」なのです。
ですからあえて丁寧な言い方にするとすれば、「とんでもないことでございます」と、なが~くなってしまうのです。
私もつい最近まで「いえいえ、とんでもございません!」などと言っておりました。考えてみるものですね。
Q.どちらを使いますか?
1.とんでもございません
2.とんでもないことでございます
さて、どちらを選びました?
そもそも、「とんでもない」と言う言葉の構成はどうなっているのでしょう。
「とんでも」+「ない」でしょうか?
1.を選んだ方は、こっちですね。「ない」の丁寧な言い方が「ございません」なので「とんでも」+「ございません」にしたわけです。
では、「とんでも」とは何でしょう?「とんでも」が無いとは何でしょうか?
ふっふっふ、お分かりですね。
正解は2の「とんでもないことでございます」です。
「とんでもない」は一続きの言葉で形容詞です。「とんでもな・い」なのです。
ですからあえて丁寧な言い方にするとすれば、「とんでもないことでございます」と、なが~くなってしまうのです。
私もつい最近まで「いえいえ、とんでもございません!」などと言っておりました。考えてみるものですね。
「とんでもない」は、やはり「とんでも・ない」であるというご意見もあるのです。
この語の類例として
「あじけ・ない」
「しょうが・ない」
を揚げていますが、どうでしょう?
同じような言葉だと思われますでしょうか?
確かに、語形としてはよく似ています。
しかし、「あじけ」は「味気」、つまり、味わいが無い、という意味で、「ない」は「無い」と書き換えることが出来ます。
「しょうがない」はどうでしょう。
「しょうが」は「仕様が」、つまり、やりようが無い、という意味と捉えれば、やはり「無い」と漢字に書き換えられます。
では、「とんでも」には、本当になんの意味も無いのでしょうか?
我々は「とんだことでしたね」などと、他者の予期せぬ不幸を慰める言葉を口にすることがあります。
この「とんだ」というのは、語源を探ると「飛んだ」に通じています。
「とんだこと」というのは、出世するにも順序があるものを、その官位を幾つか飛んで出世することを、「飛んだこと」と言ったのに由来するのです。
つまり、「とんだこと」とは本来、良きにつけ悪しきにつけ、自然の流れに反した驚くべき出来事を言うのですね。
それが転じて、今では主に想定外の凶事に使われています。
この「とんだ」が、「とんでも」の語幹であると考えるのは不自然では無いでしょう。
意味的にもほぼ同義ですが、「とんでもない」の方が、幾分「驚くべき」程度を強めている気がします。
「ない」という語が示すはずの、語幹の否定を、「とんでもない」は意味していません。
そう考えるなら、やはり「とんでもない」は「とんでもな・い」という形容詞であり、「とんでも・ない(無い)」は誤りと思われます。
ただし、この語の持つ意味「思い掛けない」「とほうもない」「考えられない」などの語尾「ない(無い)」が、「とんでも・ない」という捉え方を助長しただろうことは、無理からぬ事です。
とはいえ、「とんでもないことでございます」というよりも「とんでもございません」という方が、聞きやすく、言いやすいとみんなが思えば、やがてそれは誤用では無くなっていくのでしょう。
……いえ、もう、そうなっていますかね?σ(^◇^;)