本を読んで、幸せを感じられる私が好きだ。
同じように、本を読んで幸せを感じることの出来る人が好き。
恋愛だって、学校生活だって同じ。
狭い世界で、こんなにも男はいるけれど、いつも好きになるのは、私の読書を認めてくれる人だった。
本当は、周りの女がしているような、メイクもピアスもしたくない。
言葉でさえも、飾りつけたくない。
文字をなぞる視線を追ってほしい。
小さな微笑みに感情移入してほしい。
きっとそれだけが、誰に対しても求められる、私の唯一の贅沢だっていうのに。
言葉を発しないとその人を見ることが出来ないなんて、
愚かしくて薄情だと、私は彼を罵った。
確かなことはただ一つ。
赤い栞を辿ること、
それが私の恋なのだ、と。
同じように、本を読んで幸せを感じることの出来る人が好き。
恋愛だって、学校生活だって同じ。
狭い世界で、こんなにも男はいるけれど、いつも好きになるのは、私の読書を認めてくれる人だった。
本当は、周りの女がしているような、メイクもピアスもしたくない。
言葉でさえも、飾りつけたくない。
文字をなぞる視線を追ってほしい。
小さな微笑みに感情移入してほしい。
きっとそれだけが、誰に対しても求められる、私の唯一の贅沢だっていうのに。
言葉を発しないとその人を見ることが出来ないなんて、
愚かしくて薄情だと、私は彼を罵った。
確かなことはただ一つ。
赤い栞を辿ること、
それが私の恋なのだ、と。