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その名の通りの石山寺

2020-07-26 16:42:00 | 日記
京都のFMを聞いていたら、石山寺の如意輪観音が開帳されるとのこと。普段は33年に一度及び天皇代替わりの2年目に一度、開帳されるらしい。ということは、僕が生きている間、これが最後のチャンスのようだ。


石山寺に着くと駐車場はほぼ満杯。近畿だけでなく、遠方のナンバーもあった。参道はもみじの新緑に幟が立ち並び、両側を細い水が流れる。


やがて右手に「くぐり石」が見られる。


階段を登ると巨大な岩石が広がる。硅灰石という種類の石らしく、石山寺の名称のもととなった。


さて、本堂にお詣りすると、奥に本尊が見えた。靴を脱いで本殿に上がるとやがて本尊前に着いた。半跏で右手に蓮の蕾を持っており、体高約5m。全体に金箔が残っており、宝冠を被っている。如意輪観世音菩薩というらしい。


観音菩薩像は非常に種類が多い。11面観音、千手観音、馬頭観音、数十mもある立像など、とても同じ観音とは思えない。中宮寺の半跏思惟像も伝・如意輪観音だ。そもそも観音とは人々を救うという存在らしく、状況によって異なる姿で現れるという。
近寄って台座を見ると加工されていない自然石だった。裏側には飛鳥時代の胎内仏などが展示されていた。現在の観音像は11世紀頃に作られた2代目であり、初代は焼失してしまったようだ。
山を降りると、プリン屋の前に100人以上の行列ができていた。どうやらここの名物のようだ。