奈良を中心に巡っています

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もう大和にレンゲ畑は

2020-04-17 18:40:00 | 日記
奈良に移住する前、最も心躍らせたのはレンゲ畑だった。レンゲ畑に浮かぶ三重塔という風景が心に焼き付いているようだ。
それから僕はどうやってこの風景と感動をカタチにするのか考えてきた。油絵か、水彩だとしたら透明か不透明か、あの赤・白・緑を、光と陰を、そして僕の嬉しさをどう表現するか、散歩中、頭の中でずっと考えていた。
残念ながらそれは叶わなかった。
車と徒歩で巡ったが、一面のレンゲ畑どころか、田一面のレンゲもなかった。レンゲは自然発生ではなく、ある程度の世話が必要なようだ。







耳成山の参道

2020-04-08 19:21:00 | 日記
耳成山は大和三山の一つだが、他の二山に比べて今一つ人気がない。例えば耳成山を単独で詠んだ歌はない。下の写真の中央の山で、円錐状の美しい姿をしているのだが。


どうやら山頂付近に耳成山口神社があり、登れるらしい。近頃街を歩くのも憚られるので行ってみることにした。
山の周りをぐるりと道が巡っている。南側に公園があり、看板に登山路が書かれて

おり、どうやらここから登れるようだ。

しかし残念ながら駐車場がない。先に進むと北側に駐車できるスペースを見つけた。近くに祠らしきものがあり、その横に耳成井という井戸、左手に登り口があった。




最初は少し急だったが、香具山に比べれば楽勝、やがて本道のような緩やかな道に出る。山を半時計回りに緩やかに渦巻き状の道が続く。何人か初老の人の散歩に出会った。15分ほどで山頂に着く。標高139.7mで、大和三山の中では最も低い。麓の標高は60m程らしく標高差は約80mになる。


周りは叢林で眼下を展望することはできない。それどころか神社が見つからない。祠が小さすぎて見落としたかと思ったが、やはり見つからない。仕方なくgoogle mapを使って、やっと耳成山口神社に参拝脇道からたどり着いた。
祠かと予想していたが意外と大きい。立派な神社だ。主祭神秦上村。アマテラスの父のイザナギの先祖であり、最も古い神だ。


帰り道は、灯籠が設けられた参道を降る。
耳成山は、もと火山で昔はもっと高かったが、奈良盆地の沈降と土砂の堆積により今の姿に落ち着いたという。これは畝傍山も同じ成り立ちらしいが、学術的な説明を聞きたい。


確かに道は土というよりは岩石混じりだった。ではいつ頃噴火したのか、奈良湖との関係はどうなるのか。奈良盆地は陥没したのか、東西が隆起したため平地が残ったのではなかったのか、疑問はますます大きくなるばかりだった。