直木三十五記念館の日々

直木賞にその名を残す直木三十五の記念館は市民参加型のミュージアム。運営の悪戦苦闘をストレートにお伝えします。

邱永漢「香港」

2008年01月29日 | Weblog
 邱永漢さんの直木賞受賞作「香港」をアマゾンで見つけて購入した。実業之日本社からの再録本で受賞前年に候補になりながら落選した「濁水流」と2つの小説が収録されている。
 邱永漢さんといえばお金儲けの神様として有名で数々のお金儲けに関する書籍があるが実は長谷川伸門下で小説家として研鑚を積んでいたのだ。いずれの作品も「大衆文藝」に掲載されて世に出ている。大衆文学作家としてはど真ん中というか保守本流その中核である。
 川口さんのアンソロジーで「香港」は読むことができ、既に読んでいるのだが、今回はアマゾンで廉価で中古本が出ていたので記念館の展示にもいいので購入した。
 金儲けは下手くそな直木三十五であるが、直木賞の受賞者には金設けが得意な人が少なからずいるのだ。

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