直木三十五記念館の日々

直木賞にその名を残す直木三十五の記念館は市民参加型のミュージアム。運営の悪戦苦闘をストレートにお伝えします。

社会起業活動(ソーシャルイノベーション)としての直木三十五記念館

2006年12月20日 | Weblog
 お気づきの方もおられるかと推察するが、私はこのブログの中では可能な限り外来語というかカタカナ英語の使用を極力抑えてきた。自らを新攘夷派と称しているからではないが、カタカナで意味を曖昧にして語られることや、安易さを避けて質実な文章にしたいという試みである。
 ソーシャルイノベーションなる言葉がある。訳せば「社会起業活動」とでもなるのだろうか。まだ十分に馴染んでいる言葉ではない。「村上ファンド」や「ライヴドア」ではない単に金儲け(単なる金儲けなんて軽軽しくは本当は言えない、現に私自身は給与所得者として以外では十万円も稼ぐことはできない。)社会的な意義を踏まえて活動を立ち上げることを示す言葉であるようだ。
 さて我らが「直木三十五記念館」はそういったソーシャルイノベーション(社会起業活動)としての成功例なんであろうか。設立準備委員会から開館までの過程はまさに成功例であろう。しかしながら現在の状態は決して成功とは言えない。この財政的危機を乗り越えられるか否かが大きな分岐点であることは間違いない。「花と散るか月を輝くか」である。