ベネディクト・フリードマン( Bénedicte Friedmann)はフランスのアルザス地方の出身。
年齢は当然ながら聞けないのでわかりませんが、大変美しい方です。
写真は、コンサートのあと、大変美しいパラツッオ トレッキで行われたレセプションでの撮影。
真ん中がベネディクト。左はヴィヴァルディのコンチェルトを弾く時に使ったチェロの製作者の、マッシモ・アルドリ(Massimo Ardoli)さん。アルドリさんの楽器もなかなか手応えのよい楽器だったが、バッハをひくための音を鳴りきらせるのに3日間ではちょっと自信がなかった。
フリードマンはドイツ系の名前だが、アルザス地方にはこういう名前の人がもともと多い。
シュライバー、シュミット、ベッケンバウアー、シューマッハー、ミュンツィンガー、こんな名前も珍しくない。
脱線を知りつつ言うと、知り合いのお肉屋さんもアルザス人でエールシュラーガー(油を叩く人)。
ところが、フランス語化しているのでこういう名前も、シュレベール、(シュミットは同じかな、)ベッケンボーエール、シューマシェール。ミュンツシンガーにいたっては大変面倒で、マンザンジェーみたいな発音になる。
話を戻すと、彼女といろいろお話をしているうちに、彼女はパリ郊外のコンセルヴァトワールでヴァイオリンとヴィオラを勉強したあと、ソルボンヌで音楽学(Musicologie)を専攻。ソルボンヌの音楽学科はフランスで唯一の音楽学が出来る場所で、かなりハードルの高いエリート校。
しかし、どうしたわけかは聞かなかったけれど、楽器作りになりたくてフランスのミルクールの国立楽器製作学校に入ろう決心。ところが、18歳の年齢制限があって諦めた所、クレモナの学校がまだ大丈夫とわかりクレモナの制作学校に入ったそうです。
この世界もちょっと音楽の世界と似ていて、早期教育が主流の場のようだ。クレモナでは中学をでた生徒達が、高校教育を受けながら楽器製作の勉強をしていて、16歳くらいから始める人が多い。
フランスでも、いわゆるアルティザンとよばれる、料理人、パティシエ、パン職人、家具などの工芸関係の職人の世界は、中学出から修行する事が多いようだ。昔はコンセールヴァトワールもそういう感じだったと思う。
またまた脱線。
フリードマンの楽器はクレモナで初めて弾いたときけっこう良いじゃん、とは思ったものの、これで3日後にバッハを弾くのはちょっと面倒だな、もう少し良い楽器がでて来て欲しいなと言うくらいの感触だった。
それをワークショップで調整し直してから、3日間弾いている間にどんどん変わってきた。
もちろん、楽器も弾いているうちに変化して行くし、弾いている方も、知らないうちに楽器に対応して行くものだ。
しかし相手はバッハなので3日間、結構必死でさらったのは言うまでもない。弾いているうちに、本番前の日にはいい感じになって来た。こうして、質の良い録音、録画で客観的に聞いて見るとこの楽器の持っているポテンシャルの高さがよく解る。
現在、この楽器は東京の某楽器店で販売されている。
年齢は当然ながら聞けないのでわかりませんが、大変美しい方です。
写真は、コンサートのあと、大変美しいパラツッオ トレッキで行われたレセプションでの撮影。
真ん中がベネディクト。左はヴィヴァルディのコンチェルトを弾く時に使ったチェロの製作者の、マッシモ・アルドリ(Massimo Ardoli)さん。アルドリさんの楽器もなかなか手応えのよい楽器だったが、バッハをひくための音を鳴りきらせるのに3日間ではちょっと自信がなかった。
フリードマンはドイツ系の名前だが、アルザス地方にはこういう名前の人がもともと多い。
シュライバー、シュミット、ベッケンバウアー、シューマッハー、ミュンツィンガー、こんな名前も珍しくない。
脱線を知りつつ言うと、知り合いのお肉屋さんもアルザス人でエールシュラーガー(油を叩く人)。
ところが、フランス語化しているのでこういう名前も、シュレベール、(シュミットは同じかな、)ベッケンボーエール、シューマシェール。ミュンツシンガーにいたっては大変面倒で、マンザンジェーみたいな発音になる。
話を戻すと、彼女といろいろお話をしているうちに、彼女はパリ郊外のコンセルヴァトワールでヴァイオリンとヴィオラを勉強したあと、ソルボンヌで音楽学(Musicologie)を専攻。ソルボンヌの音楽学科はフランスで唯一の音楽学が出来る場所で、かなりハードルの高いエリート校。
しかし、どうしたわけかは聞かなかったけれど、楽器作りになりたくてフランスのミルクールの国立楽器製作学校に入ろう決心。ところが、18歳の年齢制限があって諦めた所、クレモナの学校がまだ大丈夫とわかりクレモナの制作学校に入ったそうです。
この世界もちょっと音楽の世界と似ていて、早期教育が主流の場のようだ。クレモナでは中学をでた生徒達が、高校教育を受けながら楽器製作の勉強をしていて、16歳くらいから始める人が多い。
フランスでも、いわゆるアルティザンとよばれる、料理人、パティシエ、パン職人、家具などの工芸関係の職人の世界は、中学出から修行する事が多いようだ。昔はコンセールヴァトワールもそういう感じだったと思う。
またまた脱線。
フリードマンの楽器はクレモナで初めて弾いたときけっこう良いじゃん、とは思ったものの、これで3日後にバッハを弾くのはちょっと面倒だな、もう少し良い楽器がでて来て欲しいなと言うくらいの感触だった。
それをワークショップで調整し直してから、3日間弾いている間にどんどん変わってきた。
もちろん、楽器も弾いているうちに変化して行くし、弾いている方も、知らないうちに楽器に対応して行くものだ。
しかし相手はバッハなので3日間、結構必死でさらったのは言うまでもない。弾いているうちに、本番前の日にはいい感じになって来た。こうして、質の良い録音、録画で客観的に聞いて見るとこの楽器の持っているポテンシャルの高さがよく解る。
現在、この楽器は東京の某楽器店で販売されている。